たつこれ第2回 持続化給付金について

4月28日に【zoom】で収録された「福田達夫の『これってどうなの』」(略称:「たつこれ)。

新型コロナウィルス 感染症対策について、とくに経済的な影響、その正しい情報、施策の仕組みや意味を、正確にお届けする「たつこれ」。

第2回のテーマは、「持続化給付金について」。

お店も、中小企業も、いま懸命の努力をされておられます。
そのお役に立つために、事業主への経済支援策について、中小企業・小規模事業者政策や地域経済活性化を初当選からずっとやり続けてきた衆議院議員・福田達夫と、自身、経営者としてすさまじい経験をしてきた、ゲストの一般社団法人・小規模企業経営支援協会・代表理事である立石裕明さんに、ナビゲーターの佐藤由美子が、とことんインタビューしました。

こちらから、全編がご覧いただけます。


今回のnoteでは、第2回の収録内容を受けて、Q & A方式で「持続化給付金」について、要点をまとめました。

●〝時間稼ぎ〟をしてください


Q1: 「持続化給付金」とは、どういうものですか?その目的は?

A1: 事業主の方に、運営資金として、お金を直接支給するものです。


中小企業や小規模事業主、もしくはフリーランスの方も含めた方々に、法人の方は上限金額が200万円、そして個人事業主、フリーランスの方へは上限金額が100万円の金額を、直接支給するということです。

今まで個人事業主、フリーランスの方も含めた経営者の方々は、自立しているということが大前提であるため、「国がお金をお渡しする」ということはありませんでした。
今回はしかし、地域経済がとてつもない危機に瀕していることは、申し上げるまでもありません。異例な出来事が起きたために、異例の施策となりました。

とにかくまずは、経営者の方に時間を持っていただきたい。
新しい状況に対応するための時間を、まずは1ヶ月、できれば2ヶ月持てるように、と考えて生まれた施策です。

Q2: 誰のためのものですか?

A2:中小企業・小規模事業者、もしくはフリーランスの方も含めた個人事業主の方々が、対象となります。

中小企業・小規模事業者、フリーランスの方も含めた個人事業主を対象としています。また、医療法人、農業法人、NPO法人など、会社以外の法人についても幅広く対象となります 。

なお、新型コロナウイルス感染症の影響により、ひと月の売り上げが、前年同月比で50パーセント以上減少していれば受けることができます。

ただし、特例もあります。以下からご確認ください。

● 申請は面倒?
「1日で書き上げれば、日当100万円、200万円の仕事」とお考えください


Q3: 給付してもらうには、どうすればいいですか?

A3:オンラインでの自己申請となります。

従来と比べ、手順は格段に簡素化されています。

①「持続化給付金」と、サイトで検索する
②流れに沿って、電子申請を行う(5ステップ)

・申請仮登録はこちらから

関係省庁のホームページの中に、説明動画も載っています。
ウェブ上の電子申請しかできませんが、比較的簡単だと思います。

・持続化給付金の申請方法の流れ

また、電子申請を支援するサイトもあります。
確定申告書など、必要書類も多少ありますが、ご確認いただければわかる範囲のものです。

経営者の方の中には、「難しい」とおっしゃる方もいらっしゃるかもしれませんが、以前と比べれば、びっくりするくらい簡素になっています。

今回の申請によって、100万円、200万円のお金を手にすることができる。
丸二日、三日かけてでもやっていただきたいです。

仕事のつもりで、1日で書き上げれば、日当100万円、200万円になります。
そのように考えて、頑張って申請していただきたいのです。


Q4: いつ、給付されますか?

A4: 申請後、通常2週間程度で給付されます。

「給付通知書」が送付されます。
確定金額はそちらに記載され、給付金は、申請時に届け出た銀行口座に振り込まれます。

*持続化給付金の申請方法など詳細はこちら*

・経済産業省 持続化給付金(新型コロナウイルス感染症関連)


・中小企業庁 持続化給付金(特設サイト)


また、お金に関する様々な知識について、専門家が寄稿する「マネーの達人」というサイトに、「持続化給付金」に関するとても分かりやすい記事が載っていたのでシェアします。

・『【コロナ支援】フリーランス100万円、法人200万円給付「持続化給付金(フリーランス給付金)」 申請方法・必要書類・時期』


お伝えしたいこと① 立石裕明さんより

● 自ら踏み出し、かつてない困難を乗り切る 

淡路島の温泉旅館の3代目に生まれ、事業承継も第二創業も経験しました。
また、阪神淡路大震災にも遭いました。
その日から売り上げがゼロ。内装、食器もほとんど瓦礫と化し、設備も壊れ、瓦礫の街から、なんとか復活はしましたけれども、最後はリーマンショックにも遭いました。

「負債」というものが事業主にとってどれほど苦しいものなのか、借金していること、連帯保証していることがどれだけ辛いことなのか、骨身にしみてわかりました。
”雨が降っても自分の責任。すべては自分の責任”
こんな気持ちで経営者は生きていかねばならないと、そのとき痛感しました。

会社を大きくしなければ危ない、大きくしようと頑張ったけれど、最終的には倒産や破産も経験しました。
しかし今、こうして生き残っています。
失敗した人間が、何も偉そうなことは言えませんが、生きるか死ぬかを見ながら生き残った経営者だからこそ、苦境に立たされている経営者の気持ちがよくわかります。

この国は今、かつてない国難に遭っています。
この国難を乗り切るために、今までにない新しい施策を、超特急で作り上げました。
そしてまだまだ、さまざまな施策を作っていくと思います。

どうぞ、皆さま、経営者の方々、この支援施策の流れに乗ってください。
自分で踏み出す以外、方法はありません。
精神的にも苦しい中、申請をすることの面倒はたしかにあると思います。
しかし、申請を「100万円の仕事、200万円の仕事」と思って、取り組んでください。
そして今を、乗り切ってください。

この給付金制度は、地域の雇用と生活を支えてきた経営者の皆さまのため、様々な論点を乗り越え、短期間で作り上げられました。
ご自分のお店はもちろん、一緒に働いてきた従業員を手放さないため、ぜひとも、ご活用ください。


お伝えしたいこと② 福田達夫より

● もう一度立ち上がるために

これまで20年近く、群馬のみならず、日本中の中小企業経営者の方々とお話をしてきました。
ほとんどの方が、おっしゃいました。
「俺は、私は、従業員の家族を背負っているんだ」、と。

我々は、その言葉を胸にしっかりと受け止め、皆さまのそのお気持ち、働く仲間たちを思う尊いお気持ちを守り通せるように、全力でやってまいります。

今回の施策。お願いがあります。
経営者の方には、「申請」というひと手間を、どうしてもかけていただきたい。事業のため、従業員の方たちのために、どうか、どうか、お願い致します。

まだまだ足りないところがあると思います。それをお伝えいただくことで、さらにしっかりとした、支援の柱を作っていきたいと思っています。

今回のことで、群馬の仲間、そして日本中の仲間たちの顔を思い浮かべています。同時に、まだお会いしたことのない、地域経済を支えている多くの皆さま。

是非、この支援策をご利用いただきたい。
ひとりでも多くの方に困難を乗り越えていただいて、もう一度立ち上がる足腰を作っていただきたいと、強く思っています。



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