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FFⅩ歌舞伎を見る3日前にFFⅩ本編をクリアした赤ちゃん、脳細胞が破壊される

それは小学一年生の頃…

「すげえ!!毛穴が見える!!!」

そんなおおよそただのオタクみたいな鳴き声を発する母と姉がやっていたゲーム画面を

「わあ…なんかすごい…」

と眺めていた。
―――それが20年以上前、鮮烈に残るFFⅩの記憶である。


こんにちは、初めまして。たつびと申します。
普段は所謂普通のどこでもいるオタクです。
そんな私が、20年も経った今更プレイしてから見に行った「FFⅩ歌舞伎」の感想という名の鳴き声収録記事であります。

正直今も脳細胞が破壊されたままなので変なこと書いてたらごめんなさい。

FFⅩをやるまでの経緯

前置きすると、母が子どものために買ってきたゲームがないと断言するただのオタク故、若干妙な環境によりFFとは縁深い家庭だったりします。任天堂タイトルのが馴染みがないのでオタク友達あんまいない、悲しい。
しかし、自分はほとんどFFを遊んでいませんでした。理由は簡単…

「自分には難しい気がする…」

と謎に控えたせいです。アホ💢
つまり状況としては
「つい先日までFFⅩをやっていなかった」
と言う事です。ずっとやってるところを眺めるだけだった。

なのに「歌舞伎やるらしいぞ」と聞いた時何を思ったか「行きたい」と言ってしまった。
わからん、なんでよく分かってない作品なのに見たかったんだ?
しかしここでやっと思い立った私は、Switchでも遊べるのでFFⅩリマスターを買いプレイを開始…

そしてクリアは歌舞伎を見るなんと3日前だった

クソ深夜にクリアし号泣しすぎて何故かスクショではなく直撮りしたクリア画面

なんでそんなギリギリにやった?バカちゃう?
でも最高でした、ユウナん大好き。
ボロ泣きしそれまで封印していた歌舞伎事前情報を見て楽しみにワックワクで東京へ向かったのがつい先日2023年4月1日だったのです。

ちなみに、歌舞伎も初見。
ずっと見てみたいと思いつつどこから見ればいいかわからずだったのでライト向け仕様でもある今作は大変いい機会でした。

この時の私はまだ知らなかったのだ、脳細胞が破壊されるほどのすごい舞台だなんて―――――

***

人生初歌舞伎、いざゆかん!!

そんなわけで当日2023年4月1日…
発売当初からプレイし今もFFシリーズ大好きな姉と母と唯一完全に作品を知らない父(面白そうならなんでも手出すので普通に乗っかってきた)で東京へ向かったのであります。


クリアしたて赤ちゃん、会場前で大はしゃぎ

そしてついた会場!!!
すげえ!!!!絶対もう2度と見れないでしょこんな光景!!!!!

つい3日前にクリアしたのでキャラ再現度がすごいのを痛感、どでかいポスターですでに大興奮
私でも知ってる役者がいるのこわい、現実?

勿論やはり20年経っても色褪せぬ素晴らしい名作、ファンが多い。
見た目があまりオタクっぽくないのにシャツだけばっちりFFだったりぬいぐるみを持って撮影する方々の多さよ。
2.5次元舞台自体は行った事があるのだが、会場の空気がまるで違う。とにかく年齢層は高めだし落ち着いている。子どももいたがお母様がどうみたって上流階級の身だしなみで恐れ慄いてしまった。
さすが周年記念で高級ワイン出すようなシリーズである。高級車売っても一瞬で買われる世界、客層があまりにライト受けジャンルと違うのだ。
そういや母のゲーム友達に大学教授とか銀座の板前いたわ、なんで?

心底俺は場違い赤ちゃんと自覚させられるが、3日前クリア程度で相当Ⅹを気に入ってしまったので仕方ない。20年経っても引き込むストーリーって時点ですげえや…


うわああー!!!!野村哲也!!!!!

ついに開場!
ちなみにSS席アクスタつき32000円の最も高い席をとった。なんと前から二列目というとんでもなく舞台から近い席である。その上ど真ん中、贅沢。

その会場へ踏み入れた瞬間…
わ!わあ〜!!!!

でっっっっっっか
ちっっっっっっか

野村哲也さんの描き下ろし!!!!!

何を隠そう、私は野村哲也の奴隷である。
FFはあまりやらなかったにも関わらず、キングダムハーツシリーズはずっとやっている。やってなくてもFFは間接的に人生に関わり続けていたということだ。ちなみに野村哲也という理由だけですばらしきこのせかいも当時買った。DS壊れるかと思った。
信者ムーブすぎるだと?だって野村哲也の作ったゲーム面白いじゃん!
当然絵も大好き。超リスペクトっす✊
小学生の時憧れて模写をしていたし、アルティマニアの設定画を凝視し、インタビューも当然読み込むほどの大ファンクソガキをしていたぞ。ちなみに2次創作に走るほどのオタク堕ちもキンハがきっかけ。
それが全部小学生の時のことだ。女児に何してくれちゃってんの?
とりあえず野村哲也に人生狂わされてるので仕返しで一生ストーカーすることにしている。

あと野村哲也が描いた少年少女は世界一可愛いと思っている。そこんとこよろしく頼む。

と、若干逸れたが「野村哲也の描き下ろしが大画面で映っている」ですでに加点+100000点である。歌舞伎衣装版もいいな〜!!!監修されてるだけあって馴染んでる、素晴らしい。
ユウナん…可愛いね…綺麗だよ…


オオアカ屋、オオアカ屋すぎる

そしてついに始まったFFⅩ歌舞伎。
まず出てくるのはオオアカ屋である。暴利だが困ったタイミングでもアイテムが買えたので有り難かったよね。暴利だけど。たけえよ武器
今作に歌舞伎においてのオオアカ屋は前座の案内人であります。歌舞伎が今回初めての人は多い、私もその1人。なのでとても丁寧に説明してくれる、ありがたい。その最中こんなやりとりが。

「今回が2回目な方は手を挙げて!…おおいらっしゃる!ではでは是非3回目もお願いします(ゴマスリ)」

うわ!!!!オオアカ屋ムーブ!!!!
隙あらば商売人、それもお茶目だ。メタ存在なのにめちゃくちゃぽい。
ちなみに「ブロマイドこちら販売中!飾る用、保存用、布教用と是非!」とかもしていた。めっちゃしそうだから笑ってしまった。周囲も笑ってた。笑うよね。

まあ買ったけどよブロマイド

そしてついに本編スタート!
前編後編であわせで丸一日使う長丁場だ。
しかし、ゲームにおいての8時間は大した時間じゃない。RTAでも厳しい。急いでやったこともあり寄り道がほとんど出来ないままストーリークリアをした私でも40時間は絶対必要でした。
それをどうやって纏めているのか?
発表当初はそれで不安だった方も多い様だ。当然ですよね、私も「出来るの!?」となりました。
ゲームは体験娯楽なのでプレイしてくうちに理解することも多いが、見る娯楽に落とし込む以上説明をどうするかも難しいはず。

しかしそんな心配する余裕があった事がもう笑えてしまう。自分がこれから脳細胞破壊されることを心配するべきだったのだ。


これは2.5次元ではない、4Dや

オープニングもう泣きそうだけど〜!?!?!?
「ザナルカンドにて」のアレンジがもう素晴らしすぎて言葉を失ってしまう。素晴らしすぎる。
最高、何でサントラないの?出してくれる????

しかしこれはジャブでしかない。ここから私の脳細胞は丁寧に破壊されていくことになる。

***

多分この会場スピラなんだと思う

まず登場はティーダだ。
ティーダのことも大好き!ユウナんに唯一手を出していい男だぞ?(信頼)

歌舞伎なので名乗り上げをするのだが
「俺のことっス〜!!」
と言うので「え!!!!口調まんまなの!!!!」とすでに驚き。歌舞伎ゆえ、少し口調も変わるとこがあると思っていたけど全然そんなことはなかった。ゲームのままだ!一応フォトコール動画は少し見てたが、想像より「ティーダ」だ。すでに最高
演じられる方は勿論原作のティーダより年上なのだが、全く持って違和感なし。一流の役者さんはやはり一流である。

そして冒頭なので次はアーロン。滅茶苦茶カッコいい~!!!!
ゲーム中でも指折りで強くてカッコいいキャラだ。ガードブレイクないと生きてけねえよ俺
凄い、こちらもゲームから飛び出してきたかのような存在感。どういう事だ?声の性質は原作と絶対違うのに、そのキャラとしか認識できない。
役者の名前が良い意味で先に出ない。流石に中村獅童は世間知らずの私でも知ってるのにな…どうして…

そして吹き飛ばされ、流石に最初のリュックとの流れはカットだったのでビサイドにつくため早速ワッカ登場。

「まって???ワッカ、ワッカすぎん?????」

近年ワッカと言えば某MADのミームを思い出す人も多いだろう。なんで令和にあんなの出たのか意味不明だけど私は好きだよあのMAD。作った人たちFFⅩ大好きなんだなって思うから。消されて当然だが。
話が逸れかけたが、それでも聞いたようなセリフがまんまのイントネーションで聞こえてくるのだ。他のキャラも当然ながらワッカは特にそのままだった…おかしいな?俺ら観客もスピラに飛ばされたとかじゃない?

そして続けざまにルールー姉さんも登場。ラスボスがごとき演出、強そう。
マジで強そう過ぎる。しかし頼れるルー姉そのものだ、大人の女性って感じで良いよね、好き。モーグリぬいちゃんと持ってるのもホントいいですよね。ところで役者さん男性ですよね????違和感常に消滅してるけどどういう事したらこんな風になるんだ????
ちなみに関係ないがSwitchはスティック感度雑魚らしくてテンプテーションが10連以上出来なかった。許さねえぞSwitch。

キマリも登場、メイクすげ~!見栄かっけ~!!!!やはりこれもしっかりキマリだ。やっぱここスピラなんじゃね?
しかし最初のキマリはあまりしゃべらないので、後半からが本番。
ガガゼト山の下りは若干脚色があったけど、原作イメージを崩さず矛盾も起きない素晴らしいシーンとなっていました。
ゲーム中ではスフィア盤が雑魚で使いづらい活躍が難しい部分もあるキマリだけど、やっぱ良いキャラだなあ。

リュックは原作通り後々の登場ですが、アルベド族の辺りの描写は結構原作とは違っています。
違うんだけど、全然納得できるしキチンと展開は同じままです。しいて言うなら原作のが差別演出がキツいと感じるのですが、初見に優しくしつつ世界を理解できる感じでした。上手い事まとめたなあ。
変えたのは先に言った通り舞台は「見る娯楽」故、ゲームより説明がいるためでしょう。ですがおかげでFFを知らない父も楽しめていたので大正解。
ちなみに、アルベド語も一部ちゃんと言います!すごい!!!
リュックはお茶目なシーンが多くニコニコである。その辺りは後述します。

そして一番ヤバいのがユウナ。
本当にやばい、ここから私の脳細胞が死んでく感覚があった―――

ユウナが可愛すぎて脳がバグり出す

まず公式でも「異界送り」は映像は出てます、見た方も多いと思う。

事前に私もこれは見てたんです、すっげ~めっちゃ綺麗だ~と。
歌舞伎は演者は全員男性のはずなんだけどな…どうなってんだ?しかしこの映像から感じるものは1割ぐらいだと思って良い。

現物はこれの100億倍可愛いんだよ

冷静になれてないオタクが普通の数字で話せると思うな(何コイツ?)
まず声!!!!すごい!!!!む~~~っちゃ可愛いんです!!!!
それは確かにユウナんなんだ…喋り方も仕草もユウナんやねん…男が演じてるって現実を見る度何一つリンクできない、可愛すぎる。
こんな子誰も惚れないわけないだろ~~~~ガワエエ~~~~~(ごうなき)
声のイメージですが、多分一番近いのは石田彰さんがやってたセーラームーンSSに出た「フィッシュ・アイ」です。アレも凄い、ちなみに性癖は死んだからお前のせいで。また同じことで脳みそ溶けてて可哀想だなこのオタク。

仕草も完璧だって話なんだけど、ほんっとにま~~~~手の先までユウナんなんですよ。もう小走りでティーダの方歩いてるだけで変な声出るかと思った。ところで演じられてる米吉さんのインスタにもユウナの写真上げられてるんですけど見て、見てこれ

世界一可愛いだろこんなん(でた!オタク特有のクソデカ主語!)
他も見て!?超かわいいよ!?あとね、「笑顔の練習」のシーンや口笛教えるシーンもしっかりあったんですけどもう、あの、うん

ここのやり取り可愛すぎで気を失いそうだった

あ゛~~~~~~~~~~~~~
可愛すぎるやろ何?え????
どちらも演者は男性なんだけどなんで手元の印象こんなに違うんですかねどうなってんの?口笛上手くできてないとこもい゛い゛い゛ってなる。
元々原作でもこの辺のやり取りって青臭くてむず痒くなるけど、のちの事を思うと本当にテェテェとこだと思うんですよ、実際好きなとこです。
笑顔の練習で大笑いするとこでも歌舞伎版でもユウナんは「ふふふ…あははは!」って笑うんですけど、これもまたま~~~可愛い、何してても可愛いんじゃない?私は最後は「歩いてるだけで可愛い」ってなってたよ。
ティーダお前羨ましいな?いやお前以外は手出したらぶちのめすけど。
私は一応腐女子やってるけどFFⅩでそういう感情はないしティーダとユウナで他キャラあてがわれたらキレる、公式が最強、そんなんだからオタ友少ないんだろ(そうだよ)
シーモアくんは名実ともにボコされるからいいの、モブは帰って。

これ永久に見ていたいんだけど何万出したらいい?3万2千とか安いんじゃない?しかもクソデカアクスタつくじゃん。やば!

なお家族四人で行ったため4枚ある。ヤッタゼ

先に言った通り前から二列目の席だったからもんの凄い近いんですね。ユウナの杖とかぶつかりそうな距離なわけ。
そんな位置から見ても無茶苦茶可愛い
男性っていくら中性的でも手元や首は隠しづらいんです。
私がそういう曖昧なキャラが好きな傾向があるので絵描くとき意識してるぐらいなんですが、どうも、どうにも、この目の前のユウナんはユウナんすぎて「可愛い」以外何も言えなくなっていた。
脳みそバグりすぎて気がおかしくなったんじゃないかな…私がクソオタクだから…って思ってたんですけど

最前列にいたお兄さん、休憩時間に米吉さんのインスタずっと眺めていた。

多分同じく脳みそ溶かされた人間だと思う。可哀想。
多分会場いたほぼ全員なってたので歩きざまで聞こえる会話が「全部が、良い…」とかだった。言葉失ってるオタクじゃん、オッスオッス
そんなこと言ってるが、言語化出来る段階に戻れたのは帰宅して一旦寝たあとの夜中。翌日はとりあえずアルトニア行って本社拝んで帰りました。
一日気がおかしくなったので、麻薬よりやばいかもしれない。

完全再現からお茶目なネタも満載

これじゃユウナの話で全部終わりそうなので他の部分の事も。

バトルもキチンとゲーム再現です!
魔法の表現とか素晴らしくて「あ!今ウォータしてる!」「サンダーだ!」「まさかこれはコンフュか!」と分かるんです。すごくね?凄いしか言ってないな、語彙なくてすみません。

異界送り、これはもう言うまでもなくです。
動画、公式で公開されてますので見ることができます。

しかし!これもまたやはり会場で見ると迫力が桁違い。
ここはあくまでも美しく、不思議で少し恐ろしい「儀式」のシーン。ですから、あえて色気を抑えた動きをなさってる。息をのむほどの演出でした。
なんだこの解像度?ものすごいオタクが作ったの?菊之助さんがものすごい考察オタクだったりする?

そして超有名なマカラーニャの森でのシーン。

ゲームのまんまじゃね!?
よくぞここまで…後ろでミスト上から映し出されているムービーシーン再現とともに、ティーダとユウナも動いてるわけなんですがもうなんか…涙出る…良すぎなので…
すでにくそ長い感想になってるので最後にしますが原作でも感じた「愛」の表現が本当に本当に私大好きで。まさか見に行く三日前まで未プレイだったとは思えないぐらい好き。読まなくても良いけどまああの、20年経ってから現れた初見プレイヤーの新鮮な悲鳴って事で…

他の細かいネタも凄く良くて、特にリュックとワッカはネタが多くてそのたび会場も思わず笑ってしまいました。

「メガポーションで回復して!ワッカはポーションね」

↑ゲラゲラ笑った

「アルベド回復薬俺にもくれよ~」「だめ~」「ちぇ!後でユウナにケアルしてもらうもんね~!」

↑ゲラゲラ笑った

あとワッカが固くなり過ぎて「御座候か!?」とか言っちゃうところも滅茶苦茶面白かったです笑
勿論、原作知らなくても絶対楽しめる舞台なんですがやってたら更に、絶対絶対絶ッ対楽しめるようになっています。
そして既存ファンがどうして「ファンは見に行った方がいい」と勧める方が多いか、理由はハッキリあるのです。次の項目であるシーモアです。

シーモアくん????

シーモアって正直普通にプレイしてたら「ユウナつけ狙うストーカーみてえな奴」だと思うんですよ。アニマ入手まですれば彼の生い立ちの酷さが分かるとはいえ、ヤバい事言っててやってるに変わりないわけです。

そんなシーモア、公式側も事前に言っていたようですがなんと
オリジナルストーリーとして掘り下げがあります。
これがまた!!!凄くて!!!!
ゲーム中の彼は、心が死んでいるので感情的なセリフが無かったと思います。しかし、歌舞伎では彼の過去を明確に、明瞭に、描写されるのです。

こちらの公式ダイジェスト動画でも最後の方で紹介されてます。
あ、マカラーニャの森のシーンもちょっと見れますよ。会場で見た方が絶対すごいんで行ける方は本当に行って欲しいですが(切実)

勿論動画でも見れる通り圧巻のバトルは大変見ものです。アレンジも素晴らしい!サントラは?(二回目)
そして本当に悔しい事に、もうシーモアのことネタにできねえ…と感服するほどの出来。説得力も凄まじいストーリーでした。
最終異体、要は四戦目ですがそこでやられるシーモアの散り際のセリフ…これが「あぁ、そうだったのか…」と唸ってしまうほど。

ここは見て頂きたいのでちょっと伏めにするのですが、ユウナをつけ狙ている理由は昔から討議されがちな議題だったようで概ね2つが有力説でした。

・ユウナの力を利用するため
・ユウナに母を重ねていた(当時はマザコンwとネタにする意味合いもあった様子)

この二つです。
今回の歌舞伎はどのような解釈だったかというと両方です。
両方を合わせた完璧な解釈です。
どうも菊之助さんがはっきり脚本で組みたいと言っていたことのようなんですが…き、菊之助は過激派オタクかなんかなのか!?やっぱそうなのか!?
ユウナ、ティーダ、そしてシーモアと、親子の関係性を非常にうまく対比させていて…感服です。原作の良い所をすべて拾っている素晴らしい展開でした…もう本当にこの点だけでも見る価値あると思いました。

え、エボン=ジュさん????

ユウナレスカも凄くて、イメージとしては第二形態以降の悍ましい印象がメインのビジュアルです。ここアーロンが一騎打ちするんですけど(ゲーム中だったら普通無理だがコレは歌舞伎だからよし!)
凄まじい動きをするのでアーロン汗だくだく、汗が見える距離。かっけえ…

ジェクト戦が始まると、ジェクトの時はあえて「究極召喚」の形態にはなりません。ティーダとの一騎打ちの構図になります。
バックも何もあえて映していません。
最後…子どもの頃のティーダも出てきて、葛藤するジェクト。
あまりに素晴らしい殺陣を繰り広げたすえの感動の決着。
本当に隅から隅まで素晴らしい。歌舞伎らしい演出で感銘を受けました。

ちなみに私はジェクト戦勝てなさ過ぎてカルテット99で無理矢理勝ったぞ!!!普通はやり込んでるからこんな苦戦しないんだろうなゴメンギリギリにやった俺が馬鹿だった。


倒しそして最終戦まで突入!
と、そこで現れたエボン=ジュが…

「我はエボン=ジュ…」

キェェェェェェアァァァァァァシャァベッタァァァァァァァ!!!!!!!!!!!

マジでビックリした!!!!喋るんかいお前!!!!
でもおかげで、ものすごい物語が分かりやすくなってました。うむ、これは初見さんにも優しい。夢を終わらせたくない、またこれも普遍性への執着ってことだろうか…

そしてそして、ここからは召喚獣バトル!
これがまた超圧巻!だったわけ!

なにもかもカッコ良すぎる召喚獣

召喚獣バトルが始まると一気に会場が開き
ヴァルファーレ・イフリート・イクシオン・シヴァ・ようじんぼう・バハムートが伝統歌舞伎衣装で登場!
ちなみに母はようじんぼうのダイゴロウ探し回ってました。やってる事がオタクでおもろいなこの母親。ちなみに服にいた。

それぞれのドチャクソカッコいいそれぞれの紹介と殺陣が続き、
一斉の毛振り!!!
ゲロゲロかっけえ~~~~どんどん語彙なくなる、なんだこの舞台。
やっぱスピラ飛ばされたんだな…俺たち…
締め方も最高で…バハムートの祈り子である子どもと手をつないで歩いていく所本当によかった…

そしてついにラストシーン…

あああ終わってしまう!終わってしまう~!
でも、いつか終わる夢だから…

そう思いながらも見たついにアーロンが送られ、ティーダが消えてしまうシーン…ここの「ありがとう」のセリフ私大好き、だいすき本当に。
「愛してる」とか「好きだった」とかじゃないの、本当に天才。
そしてそこがなんと歌舞伎ではちょっと変わってまして…

ユウナが「あなたは希望だった」と告げ
ティーダが「ありがとう」って言うんです。

これ、つまりですよ?
原作ではユウナが言ったセリフをティーダが言っても意味が違わなかったなら、どちらもそう思っていたという事なんだよね…
あ。あ~マジか、そういう 美しすぎやしないか…はあ…ああ…前が見えねえ…(涙で)

ユウナの最後の演説
やっぱり、目の前にいるのは本物のユウナとしか思えなかった…

本当に、本当に 最高だった 見て、良かった

おい!!!!菊之助!!!!!

頭上がりません、生きてて良かった…



撮ったが画角が終わってる写真集

以上が内容の感想でした。なげえよバカ。
この後特別に撮影できる時間がありまして、その時の写真何枚か載せます。情緒めちゃくちゃな状態で撮ってたので画角は終わってます。(家族もみんな撮ってたのに終わってるからダメだこりゃ)

大分限界なので後ろ姿だけでユウナん超かわいいと思っている
ピースしてるシーモアくんが若干シュールで好き
娘の女子会に鉢合わせたお父さんかな?(ところでブラスカも超ブラスカで良かったです)
限界なのでティーダに向かって歩いてるユウナってだけで幸せになった
家族写真(幽霊つき)
あ~もうぬいぐるみもってるのも良いよね、良かった今はまともなぬいぐるみ出る時代だから
(過去グッズが高額だったり変なデフォルメで苦しんでたスクウェアオタク)
オオアカ屋ずっと後ろにおって笑うんだわ
メタ担当お疲れ様でした!

こうして脳細胞は破壊されたのであった

これは姉が書いたレポ漫画の私
二日ぐらいこんな感じだったからあってます。

壊され過ぎてマジで翌日意識がどっか行ってたのであんまり記憶ない。
今も現実味が無い。やっぱスピラ飛ばされてたのかもしれん。

ということで、こんな記事誰が読んでんだろうな!?という感じですが本当に素晴らしい舞台で何度でも見たくて見れないのが悔しいのでまだの方私の代わりに見に行ってください本当に。

うるせえ!!!2度ともう見れないんだぞ!!!
ということで10日にもう一度行くことにしました。スピラに飛べるので、実質タダ

確かに普通よりお高いチケット料かもしれませんが、絶対損とは思わない素晴らしい作品でした。是非、是非行ってください、12日までなのでギリギリ行けます、是非とも!!!お願いいたします…後生だから…

あとですね、勿論劇場で見るのが一番良いですが

お願いなのでサントラと円盤出してください!!!!!

ほんと、ほんとお願いします、絶対買うからお願いします…
なにとぞ…なにとぞ…

あと、本来の歌舞伎もめっちゃ見て見たくなりました。
ずっと気になってはいたので、行く機会つくろ!
沢山の感動とこうした「知る」きっかけをくれて本当にありがとうございました、だいすき!



―ここからはあまり見なくても良いFFⅩ初見で思った事

ゲーム自体はやはり時代もあって出来なかった事も多かったはずなので、ちょっと不便はあったんですけれど…でも、十分楽しめました。殆ど不満はありません。

しかしそれよりまず思ったことが
「これ本当に20年も前の作品?」でした。
今でもこんな表現、物語を紡いでる作品は少ない気がしています。

昨今LGBTやSDGsやポリコレと声高に言われる時代ですけれど、そんな事を叫ばれる前から差別、偏見、決意、親子の在り方、愛とは、恋とは…
そういったメッセージが沢山ありました。
私はリュックのこのセリフが好きです。

「考えなきゃ何も変わんないよ!」

――人間は、無意識に普遍を願ってしまう生き物です。
変化を、本当はとても怖がる生き物です。
でもそれに歯向かう彼らの物語は本当に素晴らしかった。

そして私が「たまらなく好きだ」と思った表現がユウナとティーダの恋心をもっていると察してしまうようなシーンたち。
不思議な事に、ユウナは友やお世話になっている人たちには「大好き」とハッキリ言うんですよね。でも、何故かティーダに対してそれを言ってるシーンが一個も無いのです。
ユウナのスフィアのセリフが本当に心に残っています。

「会えてよかった」
「こういうものなのかって 思った
それは 想像してたよりとっても素敵な気持ちで……」
「だから つらいのかな…」

今まで献身的で自分の命を投げ出してでも大好きなスピラのために…としてきた、愛されて育ったからこそそれを恩返ししたいと覚悟して生きてきたユウナの初めてと言っていい我が儘だったんじゃないかな、と思いました。

最後の「ありがとう」も、普通なら「愛してる」とかにしちゃうかもしれない。でもFFⅩは違った。それが、凄いんですよ…
言葉で言うのは簡単、でもそういうのじゃないんだろうな。本当は。
綺麗ごとかもしれません。
「ただそこに居て欲しい」と思える関係は本当に、心に響きます。

……途中でもぶっちゃけてる通り自分はほんとその辺にいる腐女子です。
でも、こう、あっさり成り立つ恋愛関係や相手への愛というより自己愛に等しい執着モノとか、自分は…わかんないなあ…ってなることが多いです。
申し訳ないけど本当によくわからなくて…

そういう気持ちが常にある中でやったFFⅩは、本当に心情風景が繊細に積み重なってて、本当に好きでした。

でも、身内の話を聞いてると他のナンバリングも好きなんだろうなって思いました。どれにもそういったテーマ性があるように思います。
FFってすごいシリーズなんだなあ。ずっと、先を歩いてきたんだ。
そのせいかもしれない、叩かれたり目の敵にされやすいのは。
誤解も実際多いと思う。ぱっと見お洒落で小難しいみたいな印象だけで言われてる事あるけど、本当は物凄く泥臭い人間の物語なんだなあと、思うたわけです。


長々と無駄に喋ってしまいました。
いやほんとうに、やってよかったです。今更…なんてことはなかったです。理解できる年齢になってから遊んで正解でした。
出来る事なら気になっていたナンバリング、少しずつ遊びたいです。

ここまで見てる方がいるかわかりませんが、有難う御座いました。
素晴らしい作品に出合えて、そして素晴らしい舞台も見れて、今とっても幸せです。ありがとう、作ってくれた人も、ずっと好きでいた人も。

***
おわり

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