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アスレティックリハビリテーションとは?

こんにちは、理学療法士・アスレティックトレーナーのタツ(@tatsu_bridgeです。

今回は「アスレティックリハビリテーション 」について、書いていきたいと思います。

それでは、

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▶︎ アスレティックリハビリテーションとは

スポーツ外傷や障害、疾病などによって、スポーツ活動の休止や制約をされている選手やスポーツ愛好家に対して、スポーツ活動への復帰を到達目標としたリハビリテーションのことをいいます。

私も保持している日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーは、アスレティックリハビリテーションを行うトレーニングを受けています。

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▶︎ メディカルリハビリテーション とは

メディカルリハビリテーションとは、日常生活動作(ADL:activities of daily living)が行えることを目標に行っていきます。

このメディカルリハビリテーションが、一般的に普及しているリハビリと言われるものになります。

しかし、選手やスポーツ愛好家の方がスポーツ復帰するにはこの体力レベルでは充分ではありません。

スポーツ復帰のためには受傷前の高いレベルでの筋力、筋持久力、パワー、スピード、協調性などの体力の回復が必要となります。

※ 病院で医師からもう運動していいですよと言われて、戸惑ったことはありませんか?
また、そこから怪我をする前のスポーツ復帰をするまでに苦労したことはありませんか?

これはアスレティックリハビリテーションという部分が抜け落ちてしまっているからになります。

スポーツ復帰までの模式図


▶︎ アスレティックリハビリテーションで行うこと

アスレティックリハビリテーションでは、メディカルリハビリテーション後または並行して下記のトレーニングを行っていきます。

・関節可動域
・筋力強化(患部以外、患部周囲)
・筋持久力
・スピード
・協調性
・心肺機能

受傷前のトレーニングのデータがあれば、そのデータ以上に体力レベルが戻るようにトレーニングをしていきます。
データがない場合は受傷していない健側の体力レベルを参考にしていきます。

日常生活レベルの体力のまま、いきなり試合に出場することは、充分なパフォーマンスを発揮できないだけではなく、再び怪我をしてしまうリスクが高まります。

関節可動域や筋力の回復だけではなく、各スポーツに必要な体力を回復させた上でスポーツ復帰することが大切になります。


▶︎ アスレティックリハビリテーションの目標

アスレティックリハビリテーションは、よりよい身体状態で、より早期にスポーツ復帰をさせることが目標になります。

最終目標は、対象者が受傷・発症前と同じレベル以上でスポーツ活動が実施できるようにすることになります。


▶︎ 終わりに

今回は「アスレティックリハビリテーション」について、書きました。

「アスレティックリハビリテーション」という言葉は、日本ではまだまだ、馴染みの少ない言葉だと思います。

この「アスレティックリハビリテーション」が普及して、選手やスポーツ愛好家の方が安全にスポーツ復帰ができる社会が出来ることを願うと同時に、自分自身も啓蒙活動などを行っていたいと思います。

それでは、最後までご覧いただきありがとうございました!


▶︎ ライタープロフィール

白須達也(@tatsu_bridge

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[職業]理学療法士、アスレティックトレーナー
[専門分野]運動器、スポーツ
[保有資格]
・理学療法士
・アスレティックトレーナー
・ファンクショナルローラーピラティスベーシックインストラクター

[経歴]
・整形外科クリニック リハビリテーション科(責任者)
・スポーツクリニック  リハビリテーション科(運動療法部門責任者)
・通所リハビリテーション 管理者代行
・フィットネスクラブ パーソナルトレーナー
・介護予防教室 運動指導者

[トレーナー活動]
・チャレンジユーラシアマラソン
・ブラウブリッツ秋田 トップチーム
・駒澤大学体育会サッカー部
・スピリットベアーズサッカースクール
・その他、育成年代での活動多数有り

これまで整形外科やスポーツクリニック、スポーツ現場で活動をしてきました。
現在は 「Bridge」ヒト・モノを繋げる、医療とフィットネス・スポーツを繋げる、リハビリテーション・コンディショニング・トレーニングを繋げる、そんな架け橋になりたい! という思いを軸に活動しています。

個人フォームページ:白須達也

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