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股関節・膝関節モーメント

こんにちは、理学療法士・アスレティックトレーナーのタツ(@tatsu_bridgeです。

今回は「股関節・膝関節モーメント」について、書いていきたいと思います。

それでは、

スライド1


股関節と膝関節のモーメントについても、足関節と同様の考え方が適用できます。

床反力ベクトル膝関節の後方を通過している場合、膝関節は床反力ベクトルによって屈曲方向のモーメントを受けます。

このとき膝折れを起こさないようにするために、膝関節は床反力の屈曲モーメントと等しい大きさの伸展筋によるモーメントを発揮しなくてはいけません。

また床反力ベクトルが股関節の前方を通過している場合、股関節も床反力ベクトルによって屈曲モーメントを受けます。

このとき、これ以上股関節を屈曲させないようにするためには、股関節は床反力の屈曲モーメントと等しい大きさの伸展筋によるモーメントを発揮しなくてはいけません。

また床反力ベクトルが膝関節の前方を通過すれば膝関節の屈曲モーメントが発揮され、股関節の後方を通過すれば股関節の屈曲モーメントが発揮されます。

スライド1


体幹をやや前傾した状態では、股関節と膝関節モーメントレバーアームがほぼ等しい大きさとなり、両方の関節で近似した大きさの関節モーメントが発揮されています。

スライド2


体幹の前傾が少ない状態で膝を屈曲すると膝関節のレバーアームが大きくなり、股関節よりも膝関節のモーメントが大きくなります。

このように姿勢が変わると重心の位置が変化するため、床反力ベクトルが膝関節を通過する位置も変化し、関節モーメントの極性や大きさに影響してきます。


今回は以上になります。

最後までご覧いただきありがとうございました!

ライタープロフィール

白須達也

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[職業]理学療法士、アスレティックトレーナー
[専門分野]運動器、スポーツ
[保有資格]
・理学療法士
・アスレティックトレーナー
・ファンクショナルローラーピラティスベーシックインストラクター

[経歴]
・整形外科クリニック リハビリテーション科(責任者)
・スポーツクリニック  リハビリテーション科(運動療法部門責任者)
・通所リハビリテーション 管理者代行
・フィットネスクラブ パーソナルトレーナー
・介護予防教室 運動指導者

[トレーナー活動]
・チャレンジユーラシアマラソン
・ブラウブリッツ秋田 トップチーム
・駒澤大学体育会サッカー部
・スピリットベアーズサッカースクール
・その他、育成年代での活動多数有り

プロフィールページ:白須達也
Twitter:@tatsu_bridge
セラピスト向けオンラインサロン「KIZUKI」共同運営者
KIZUKI公式YouTube
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