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オンライン教育プログラムはつくれても、コミュニティづくりはまだハードルが高い

オンラインの授業・研修・ワークショップをつくりつづけて、つくづく感じたことが、

・オンラインの教育プログラムはつくることはできる
・しかし、オンラインだけでコミュニティをつくることはめちゃくちゃ大変

ということでした。

しっかりコンテンツがあるものを教育プログラム化してお届けするのは、案外と高い精度でつくれるという手応えを感じています。

一方で、オンラインの環境のみで、コミュニティの意識を高めたりすることは本当に大変で、まだ攻略できていない感覚があります。

例えば、単純な話、

・インタラクティブなコンテンツのある授業の設計

はある程度うまくいくのですが、

・クラスのメンバー同士がお互いをコミュニティと認識する
・クラスの運営チームと、受講生が一体感を感じる

みたいなのはかなり難易度が高いです。

教えるコンテンツが教師主導で作り込めるものはいいのですが、参加者主導でコミュニティをつくる要素が強い場のほうが圧倒的に難易度が高いという印象です。

大きなコミュニティを意識するのが難しい

一応「3、4人」などの小さい単位のグループでは仲良くなるのですが、20人規模になるともう大変です。

対面のときであれば、20人は「少人数」というカテゴリーだったと思いますが、オンラインだと20人は限界ギリギリか、ちょっとアウトくらいです。

これをいかに攻略していくのかが、来年一年のポイントになりそうです。

具体的には、立教経営のビジネス・リーダーシップ・プログラムの授業では、120人の学生スタッフとともに授業運営をしていきます。この120人がチームとして動けるようになることのほうが、授業のスライドやコンテンツをつくることより遥かに難しいことといえるでしょう。ここをどうやってオンラインベースでやっていくのかが直近の課題です。

リモートネイティブな世代たち

この課題はかんたんなものではありませんが、希望もあります。それは、今年の授業づくりを経験した先輩メンバーたちの存在です。先輩メンバーたちはもちろん最初は多少対面でできたので単純な比較はできないのですが、それでも3月から7月にかけて、ずっとオンラインのみで運営をしてきました。

そうした経験もあってか、21年度の授業準備についても、自発的にオンラインで連携しながら引き継ぎの体制を整え始めています。オンラインベースであっても、素早く連携を取りながらコラボレーションをしている姿をみると、リモートネイティブな世代が育っていることを実感でき、非常に頼もしく感じます。こうした姿は、来年に向けての光を感じます。

対面カードをどこで使うか?

来年は今年に比べれば「対面」というカードを使える機会も増えてくるでしょう。

「対面」という手法のコミュニティづくりにおける効果は非常に高いです。ただ、コロナの状況をみると、このカードを前提にした作りにしておくことは不安ですし、何枚も使えるものではない可能性もあります。

この限られたカードをどこで使うのかというのも、場の設計の肝になりそうです。どのタイミングで、何をする場として使うのか。これは試行錯誤しなくてはならないポイントですが、精度高く実施したいところです。

もちろん、まだ大学として来年の授業をどうするかという方針は決定していません。ただ、コロナの状況を想定して「フルオンライン」「オンラインと対面ミックス」バージョンは、常に準備して置かざるえない状況かと思います。

来年に向けて

今年一年は、ボスキャラクラスの課題をクリアすると、またボスキャラがでてくるようなかんじで、HPギリギリの戦いが続きました。なんとか生き延びてきましたが、年末年始は一度休まないと乗り切ることは困難でしょう。

しっかり休めるときに体力を回復して、来年に向けて新たな課題に挑戦していければと思います。

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