『豊かさ』の定義は変化した。お金持ちは”豊か”ではない。
豊かさが『お金』だった時代は終わりを迎えた。豊かさの定義が変化し始めている。
「好きなことで生きていきたいけど、やりたいことがない。」
一度でもそう思ったことのある人は、豊かさの定義の変化の期間にちょうど立ち会っている。
20歳のぼくはまさに、定義の変化を体感している。
豊かさの定義は、”お金だった”。
人間としての豊かさを決定づけるものは、お金だった。というか今も、お金で人の豊かさを決めている人はいる。
お金を持っている人、お金をゴリゴリ稼ぐ人、お金をバンバン使う人。みな、憧れ、みな、追い求めた。
誰の目から見ても、人の豊かさはお金で決まっていたのだ。
AI・BIが普及した、未来の世界では。
AI(人工知能)とBI(ベーシックインカム)の時代を想像してほしい。
毎月生活するだけのお金が手に入る。家賃、食費、電気代、ケータイ代…、すべてにおいて困らない。何もしなくとも。
そうなったとき、現在の仕事を続けるだろうか?
なにもしなくても生活費が保証されている。それでも仕事を続けるのだろうか?
確実に今の仕事を辞める人は続出するだろう。
もしもぼくの親が、「生活費プラス、子供たちの学費まで全部あげるよ。」と言われたら、99%仕事を辞める。彼らにとって、仕事はぼくたちを養うための手段でしかない。
生活のために仕事をする必要のないAI・BI時代において、お金の価値がどんどん下がっていくのだ。
「やりたいことがある」が、新たな豊かさの定義。
お金の価値がどんどん下がっている中、豊かさの定義はどこに移り変わっているのか?
それは、”やりたいことがあること”である。
今までの時代では、「豊かな人間=お金」で定義されていたのに対し、これからは、「豊かな人間=やりたいことがある・熱中するものがある」のように、豊かな人間の定義が書き換えられようとしている。
この反応は可逆ではない、不可逆だ。止められる流れではない。
これにはとてもしっくりきた。やりたいことがない同世代をたくさん見ているし、ぼく自身やりたいことがない。
「これだ!」と思っても、少し時間がたつと「これが本当にやりたいことか?」と、疑問を抱き始める。
そんなぼくたちは、やりたいことがあり、熱中して打ち込んでいる人を見るととてつもない魅力を感じる。嫉妬さえもする。
これからは、「やりたいことがある人は豊か」となり、「やりたいことがない人は豊かではない」となってしまうのだ。
どうすれば”豊かな人間”になれるのか?
「好きなことがない。」
「やりたいことが見つからない。」
ぼくと同じような心情の同世代はかなり多いだろう。
はたまた、やりたいことが見つかった!と思いきや、少したつと「あれ?こんなことがやりたかったんだっけ?」と迷走して辞める。
だからこそ、夢や熱中できるものを持っている人を見ると、魅力を感じ、嫉妬し、不安さえ感じる。
そんなぼくたちの疑問はこうだ。
『どうしたら豊かな人間になれるの?』
これに対する答えなど明確である。やりたいことを見つければいいのだ。
箕輪講演会in刈谷で、進行役の高校生から箕輪さんへ質問が飛んだ。
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高校生 : やりたいことを見つけるには、何をすればいいですか?
箕輪 : そんなの答えられないよ。今の若者にとっての、超哲学的な話だからね。
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たしかにやりたいことさえ見つかってしまえば、ぼくたちが魅力を感じている人たちと一緒になるのだから、簡単に答えが出てくるものではない。まさに哲学的な話である。
講演で箕輪さんが言っていた、ヒント的なものはこうだ。
ダイヤモンドの在処を予測し、血だらけになって掘り続けろ。
ぼくたちは、ダイヤモンドの在処を予測せずにそこら中の土を掘り返している。
「これがぼくのやりたいことなんだ!」と、そこら中に転がってるものにとりあえず手を出す。
本当にダイヤモンドがあるのかという自信もなければ根気もない。血が出たその日に終了。そしてまた別の場所をとりあえず掘る。
完全に今までのぼくと一致している。同じようなことをしている人は多いはずだ。(たぶんいる)
そうではなくて、まず「ダイヤモンドの在処を予測する」のだ。
予測の方法がわからなければ、予測の方法さえも調べる。そして、なにがなんでもダイヤモンドが埋まってるであろう場所を特定する。
特定したら掘るのみ。血だらけになろうが掘るのみ。そこにダイヤモンドが埋まっているのだから。
人間の豊かさは、やりたいことがあるかどうかで決まる。
なんだか、やりたいことに熱中してる人に魅力を感じていたのだが、その理由を箕輪さんがすべて言葉にしてくれたから、ものすごい府に落ちた。だからこうして文字にしているんだと思う。
人間の豊かさは、『お金』から『やりたいことがあるかどうか』に移り変わっているんだな。
やりたいことを見つけること自体が、人生のように思えてくる。
自分だけのダイヤモンドを見つけてやる。胸の奥でワクワクしたのを感じた。
読んでくれてありがとうございました。また読みにきてください。