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クローズ時に生まれたChompyの自社配達機能の仕様にハマった話

Chompy Advent Calendar 2023 の8日目です。
7日目の記事は「Chompyデリバリーアプリをクローズした話」でした。

たまたまつながっているような流れになっていますが、Advent Calendar をやろうとしたときに、久々に問い合わせがきてハマった自社配達機能について書いておこうと思います。

自社配達機能を作った経緯

Chompyデリバリーアプリをクローズする際に、自社配達網でないと実現できない機能をデグレさせる必要がありました。

2023.12現在も、まとめて店舗さまからピックしたりまとめてお客さまにドロップする機能は、他社で、API利用できるデリバリーサービスで提供されていないため、
ブランドさまにオリジナルアプリでも、近くの店舗の配達をまとめて配達できる機能が、その対象機能でした。
(シェア配達と呼ばれていて、今も運営の中では、自社配達機能のことをシェア配達と呼んでいることが多いです)

自社配達機能とは

自社配達機能ブランドさまが、自身で配達できる場合に、注文から配達までできるようにするために必要な機能を最低限提供しています。

  • 注文できるエリアの管理 (依頼を受けて運営で設定する形)

  • 配達する時間帯の設定

  • 注文から配達までのお客さま側で表示する配達ステータスの管理

  • 店舗のスタッフさまにわかるように、伝票表示

と、最低限といっても、それなりに考慮することがありました。

これだけ書いても普通の配達との違いがわからないと思うので、以下におおまかな違いをまとめていきます。(Uber Eatsなどで注文できて、注文後20-30分で届く配達のことを「普通」と記載しています。

通常のデリバリーとの違い

1. 通常はオンデマンド配達だが、自社配達は時間指定のまとめて配達

デリバリープラットフォームでは、たくさんの注文があり、リアルタイムに配達員とマッチングするようになっていますが、自社配達は、店舗のスタッフさまが対応します。配達コストをできるだけ下げようとすると、決まった時間にまとめて運ぶ必要があります。

時間指定注文は、n日先までいつでも注文できる という特徴があり、その影響で、他チャネルとは販売可否判定ロジックも異なっています。

この影響で、自社配達のメニューしか存在しない店舗だと営業状態の表記がおかしくなるという問題があり、なぜこの問題が起きるのか調べるのに時間を溶かしました笑

2. 配達エリア

通常のデリバリーは、他社に委託して配達いただいているため、配達エリアがその委託先の会社の配達エリア次第で決まりますが、自社配達では、効率よく配達するため、細かくエリアをコントロールしたいというニーズがあります。

こんな感じで地図を分割した最小単位のBlockを並べたものを1つのエリア(Regionと呼んでいます)として管理しています。

https://bigquerygeoviz.appspot.com/ でSQL投げると、例えば以下の様に可視化できるようになっています。このBlockの生成のロジックは、こちら を元にしています。

geovizで作成した道玄坂一丁目

このエリアは、ブランドさまとすり合わせてブロックを調整することも自由にできます。細かくやるとそれなりに大変ですが笑

そして、このRegionは、現時点ではIDを自社配達している店舗ごとにサーバーサイドでハードコードして設定しています。対象店舗さまが少ないためですが、これも、「どこでやるんだっけ?😇」となるポイントです。

3. 伝票の表記

店舗のスタッフさまが配達する必要があるので、通常は記載がない住所や配達メモを記載する必要がありました。

伝票のイメージ

おわりに

記録の側面が強い記事ですが、へぇ〜、こんな機能あるんだな、くらいに思っていただければうれしいです。

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