息を吸うように提案する
昔、先輩に何か相談するたびに「提案してよ」と詰められることがあった。ランチですら、「どこ食べ行くの?提案してよ」と言われ続けた笑
当時は少し鬱陶しかったし、今でも、自分が周りにそういう振る舞いはできないけど、なぜそういうことをされたのか、理解できるようになった。
仕事とは、基本的には、何かを意思決定して実行することだ。その「何か」は、誰かが決めなければならない。
自分が実行する担当者だけど意思決定者でない場合、一番楽なのは「どうしましょうか?」と尋ねることである。しかし、それだとどうやら詰められてしまう。
なぜか。
まず、意思決定者はその担当者より忙しいことが多い。どうしても意思決定者が持つタスクが多くなりがちになる。その状況で、もし、意思決定に必要十分な材料を担当者が集めて提示できると、意思決定者は決めるだけで良くなる。その結果、全体の仕事のスピードを早められるようになる。
担当者からすると、意思決定の材料を集めるのは自分の仕事でないように感じられるのだけど、チーム全体の仕事が何があるか並べてみて、どこがボトルネックになっているのか考えてみると、意思決定者のところでボールが止まっていたりするのはよくあると思う。
そのボールに気付き、意思決定をサポートしてあげるだけで喜ばれるし、全体のスピードは確実に上がるので、やらない理由はないよね、という話かなと。
その先輩は理由までは教えてくれなかったので、合っているかは不明だけど、そういうことかな、と今のところ思っている。
よく言われる話かな、と思いつつも、周りを見ていると、それができている社会人は結構少ない。
自分もどれくらいできているかは謎だけど、比較的できている方だとは感じるので、先輩には感謝している。
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