雨が降ったら雨のせい
雨が降っても自分のせい、という言葉がある。
てっきり、前職の社内用語なのかと思ってたけど松下幸之助さんの格言らしい。
たしかに周りのせいにしたところで何かが進むわけではない。究極的には、100%コントロールできるのは自分だけだ。
ぼくも、働く上で周りのせいにしても何も進まないので、自分ができることをせっせとやるようにはしている。
しかし、そうは言っても、「いやいや、雨が降ったのは自分のせいではないでしょ。雨のせいでしょ。」とは思っている。
例えば、フードデリバリーの場合。雨の日に自転車やバイクで働く方は少数派だ。
ぼくは運営側だったので自分で配達することは言うて少なかったが、雨や風の中での配達は当然にしんどい。
そして、こういう状況において、実は運営もしんどい。雨に降られることもなくデスクワークできる運営がなぜしんどいのか。
どうしても遅延が増えてしまう。お客さまも当然イライラするし、運営には説明責任が求められる。
できない約束をするべきではないので、最悪の場合は注文受付を停止する。予想時間を調整する。努力はし続けるが、正確に予想するのはなかなか難しい。
配達員の方への報酬調整で乗り切っていた時代もあったが、コストが嵩んでしまいサステナブルでない。そもそも、本当に厳しい雨や風、雪の時は報酬の問題ではない。危険だから配達しない。
「雨が降っても自分のせい」と聞いて、遅延と、サービス停止が全部自分のせいか、と思うと、やはりそうは思えなかった。
世の中にはコントロールできることと、できないことがある。
本当はコントロールできるけど、できないと勘違いしてしまうこともあるので、よく考えることは大事だけど、自責を強めすぎても疲れてしまう。
ときには、「いやいや、雨のせいでしょ。今日は雨かーやだなー」とグチりながら、他責にしても良いのでは、と思っている。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?