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テナーサックス奏者佐藤達哉によるジャズアルバム・ブログ

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永年に渡り演奏し続けているジャズプレイヤー、アルバムをこよなく愛すリスナー、二つの視点のクロスアングルから様々な作品の内容を分析し論じたブログをまとめています。これまでに無い切り… もっと読む
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#Roland_Kirk

Out of the Afternoon / Roy Haynes

今回はドラマーRoy Haynesの1962年録音リーダー作「Out of the Afternoon」を取り上げてみましょう。 Flanaganだけ楽器を持たずに手持ちぶたさでいるのが可愛いジャケット写真です。 1925年3月13日Boston生まれのRoy Haynesは現在94歳、ご存命で今でも時たまドラムを演奏すると言う話を耳にすると嬉しくなってしまいます。モダンジャズを代表するドラマーにして優れたバンドリーダー、何より柔軟な音楽性ゆえ数多くのミュージシャンから彼の

Mingus at Carnegie Hall / Charles Mingus

今回はベーシストCharles Mingusの74年リーダー作「Mingus at Carnegie Hall」を取り上げてみましょう。ジャムセッションを収録したライブレコーディング、レコードのAB両面1曲づつ各々20分以上長尺の演奏になりますが、起伏に富んだストーリーが聴き手を全く飽きさせません。 Recorded: January 19, 1974 at Carnegie Hall, New York City Label: Atlantic Producer: Ila

The Inflated Tear / Roland Kirk

今回もRoland Kirkの作品を取り上げて見ましょう。1967年録音「The Inflated Tear」 Recorded: November 27, 30 1967 Recorded: Webster Hall, NYC Producer: Joel Dorn Label: Atlantic Record ts, manzello, strich, cl, fl, whistle, cor anglais, flexatone)Roland Kirk p)Ron B

Rip, Rig and Panic / Roland Kirk

今回はRoland Kirkの代表作「Rip, Rig and Panic」を取り上げてみましょう。 Roland Kirkの作品は個性的かつ名作揃いですが、本作はサイドメンの素晴らしさからも取り分け重要な1枚と考えています。当blogで以前取り上げた「Out of the Afternoon」は、Roy Haynesの音楽的なドラミングがKirkの演奏をしっかりとサポートしていました。 Haynes自身のリーダー作ですが強力な個性を発揮するKirkとの共演ではどちらが主人