クライアントの人生を飛躍させるコーチングとは?人間の脳と心のカラクリをお伝えします
はじめまして、松見達也と申します。
この記事は、認知科学に基づいたコーチングセッションを受けていただく方を対象に、セッションの質を向上させるための事前情報として読んでいただきたい内容です。
コーチングが初めての方でも大丈夫です。わかりやすく丁寧に、人間の脳と心のカラクリをお伝えしていきます。
コーチングとは
私はコーチングという言葉を聞いたとき、正直、「なんだかよくわからないな…」「コーチングを受けることで本当に自分が変わるの?」「なんか怪しい…洗脳?」と思っていました。
当時はコーチングを実際に受けたことがなく、またコーチングを受けたことで人生が飛躍している人が身の回りにいなかったこともあり、コーチングという言葉の意味を理解していませんでした。
人は知識がないことは認知できないので、コーチング情報がなにもない状態で懐疑的になる反応はとても自然なことです。
そのため、コーチングに関する知識や情報がまだ何もないみなさんに、理論の説明と私自身の実体験(コーチングの自己適応)を共有します。
コーチングとは、クライアントの現状の延長ではなく、今のままでたどり着くような目標設定ではない現状の外側のゴールを設定すること。設定した現状の外側のゴールの世界でクライアントが生き続けられるよう支援することです。
コーチングを提供する間、クライアントを現状の外側のゴールへ導くこと一点において、クライアントへの操作・介入を実行していく立場となります。クライアントのマインドにエラーが起きていると判断した場合、積極的に介入します。これもコーチの役割です。
逆に、このコーチングでは、クライアントのみなさんに寄り添うような共感・傾聴はおこないません。ここが一般的なコーチングという言葉の響きとギャップがあるところかもしれません。共感・傾聴が必要だと感じた場合は、コーチングではなくカウンセリング対象となります。
ここで、クライアントのみなさんに大切にしていただきたいことがいくつかあります。
人生を通底する自身のやりたいこと(want to)に素直に生きる
現状を手放し新たな自分に引っ越す勇気をもつ
社会や権威からの「期待に応えないと」という外圧を解き、自分らしく生きていくことへの許可出し
上記、まずは自分の欲求に素直に生きていいと、自分自身に許可を出してあげてください。
実は私自身もコーチングを受けるクライアントとして、自分の欲求に素直に生きていいと許可を出し自身を解放することで、少しずつ現状が変化してきています。
私は、地方自治体や地方企業・全国の住宅会社を中心に、動画コンテンツを軸としたマーケティング支援事業をおこなう会社を経営しています。創業以来、年商は右肩上がりで事業は好調。さらに地元福岡県古賀市でまちづくり会社を新たに起業するなど、現状でもいっぱいっぱいに行動している!と、どこか自分に満足していました。
ただコーチングを受けるようになって、want toを軸にオールライフで現状の外側のゴールを設定した未来の自分から今の現状を見たとき、それはもうとてもとても不満足でした。
生涯で達成したいことの1%もできていないことに気づき、人間の脳のカラクリによって見えていない世界が一気に見えるようになるという変化を体験しました。
そしてこの変化は、今の私自身の変化と大きく関係しています。コーチングによって私自身の考え方や行動、人間関係・趣味の領域に大きな変化が起き、自身のゴール達成だけでなく会社にも大きな変化が生まれています。
自身の可能性やwant toをコーチと深掘りすることで、現状のままの自分では盲点となり見えていなかったものが見えるようになる。自分だけの脳の使い方でたどり着くような未来ではないゴールを設定し、現実を揺れ動かしていく。これがコーチングです。
昨日までの居心地が良かった日々が壊れるような、昨日までの自分にサヨナラを伝えたくなるような、そんな自己変革が今起きています。
この記事の冒頭で認知科学に基づいたコーチングと書きましたが、認知科学とは何でしょうか。
認知科学とは
認知科学では、人間の「外部刺激」と「行動」の間に「内部モデル」という情報処理があると考えます。
外部刺激(情報入力)は共通なのに、なぜ行動(情報出力)が違ってくるのか?ポイントは内部モデルという情報処理にあります。
コーチングでは、内部モデルを書き換えて、行動変容を起こすことを重視しています。
つまり簡単にいうと、内部モデルが変わると行動が変わるということです。
例えば、キレイな海を目の前にしたとき、珊瑚や魚を見たいと海に潜るのか、海は怖いものと教えられた経験を思い出し泳いでいる人を見守るのか、同じ情報入力でも行動が人によって違ってきます。これは、人の内部モデル(情報処理)による違いです。
ちなみに私は、幼いころから水泳をしていて、海で泳ぐことに抵抗がないので海に潜れます。私の妻は、幼いころに父親に海は怖いと教えられた経験から、海で泳ぐという行動をとりません。
この場合、海は怖いという妻の内部モデルを正しく書き換えると、キレイな海を目の前にしたときに泳ぐという行動をとるように変化していきます。
コーチングにおける重要なキーワード
コーチングを受ける時に理解しておくと良い、いくつかのキーワードをお伝えします。
聞き慣れない言葉だと思いますが、コーチングの効果を最大化させるために重要な部分ですので覚えておいてください。
コンフォートゾーン
コンフォートゾーンとは「いつもの自分でいられる領域」のことです。そしてコンフォートゾーンから出たときに、いつもの自分に戻ろうとするエネルギーをホメオスタシス(恒常性維持機能)といいます。
ホメオスタシスは、私たちの身体が心身の状態を一定の範囲内に維持しようとするために、生まれながらに持っている機能のことです。
最もよく知られているのは、体温を調節する機能です。例えば、38℃を超える暑さの中でも、-10℃の寒さの中でも、私たち人間の体温は概ね36℃に保たれます。暑いところでは汗をかいて熱を発散させて体温を下げ、寒いところでは体を震わせて熱を起こして体温を上げます。
このホメオスタシスは、脳にも働いており、ほとんどの人間は特に何もしない限り、「現状を維持しよう」とし続けます。
慣れ親しんだ自分の状況や環境(現状のコンフォートゾーン)にいつづけ、そこから出ようとしないのは何も私たちが怠け者だからではなく、誰しもの脳に備わっている当たり前の機能が発揮されてしまっているからです。
コーチングでは、いつもの自分でいられる領域を未来のゴール側に移動させます。言い方を変えると、ホメオスタシスによって戻るコンフォートゾーンを現状の外側のゴールに移動させます。
これが現状の自分を手放し新たな自分に引っ越すという表現です。
そして、人間の脳はふたつ同時にコンフォートゾーンをとることができません。
繰り返しになりますが、38℃を超える暑さの中でも、-10℃の寒さの中でも、私たち人間の体温は概ね36℃に保たれます。暑いところでは汗をかき体温を下げ、寒いところでは震えて体温を上げます。
36℃の体温と40℃の体温、ふたつ同時に維持することができないのと同じで、コンフォートゾーンもふたつ同時にとることができません。
コーチングでは、未来の現状の外側にホメオスタシスのフィードバックがかかるようにコーチがサポートします。そのことにより、コンフォートゾーンがゴール側にずれるので、現状が揺れ動き今感じている問題が問題ではなくなるといった考え方です。
言葉でいうのは簡単ですが、コンフォートゾーンとはあなたにとってではなく、あなたの無意識にとって居心地がいいところです。
だからいつも裏切られます。ホメオスタシスのフィードバックが現状のリアリティ側にかかってしまいます。
例えば、ダイエットしてリバウンドするのもその原理です。痩せてかっこよくなりたいと意識で思っているはずなのに、無意識は太っている自分のほうが居心地がいいから太っている自分というコンフォートゾーンにホメオスタシスがかかります。
コンフォートゾーンが未来側の現状の外側のゴールにずれていくと、行動が変わります。そして行動以外にも変わることがあります。
RASとスコトーマ
コンフォートゾーンが現状の外側のゴールにズレ、行動が変わっていくと、情報収集機能RAS(Reticular Activating System/網様体賦活系)が変わります。
人間の脳内には、物事の重要度に応じて選択的に情報を意識に上げてくれるRASというフィルターのような機能が存在しています。このRASが働くことで、人間は「自分にとって必要な情報だけ」が目につくようになります。
例えば、「ベンツを買うぞ」と決断した瞬間に、街なかや駐車場などでベンツが目に飛び込んできます。また、親になり子どもが生まれた瞬間に、街中でベビーカーがよく目に入ってくるようになります。これがRASが発火している状態です。
現状の外側のゴールにコンフォートゾーンが移動すると、このRASがこれまでのコンフォートゾーンではなく、新しいゴール側の世界に対して働くようになります。
つまり、その現状の外側のゴール達成に必要な情報が、その人の意識に上がりやすくなり、それまでに気づかなかったさまざまなことに気づくことができるようになります。
逆に、このRASによって発生する心理的な盲点のことをスコトーマといいます。RASとスコトーマの関係は、「現状を強め、盲点を生み出すもの」とネガティブに聞こえますが、認知科学に基づくコーチングではこの原理を利用します。
ゴール設定
現状の外側のゴール設定をするとコンフォートゾーンがずれ、未来側のコンフォートゾーンでRASが働き、現状のコンフォートゾーンでは見えていなかったアイディアが見えるようになったり、思考・行動が変わってきます。
コーチングの肝となるゴール設定を実現するには、3つのポイントがあります。
①【やりたいゴールを設定しよう】have toではなくwant toであること
コンフォートゾーンをずらすための現状の外側の設定は、自分が心の底からやりたい、むしろ、やらないと欠乏感すらあるwant toであるべきです。
そのためにまずは「have to(しなければならない)」を手放しましょう。
現代社会で生きていると、社会や権威(上司・親・職場の空気など)からの外圧を感じ、have toにまみれている場合が多いです。このhave toをたくさん抱えた状態だと、現状のコンフォートゾーンにホメオスタシスが働きやすく、なかなかパフォーマンスを最大化できません。
逆に、ゴールが本当に心から望んでいるやりたいことであれば、その人の内側にはふつふつと自然にエネルギーが湧いてきます。
やりたいこと(want to)が私たちにもたらしてくれるエネルギーは絶大です。これは私自身の実体験からもそう断言できます。人なら誰しも、本当にやりたくてたまらない人生を通底するやりたいことに取り組んでいるときは、寝食を忘れるほどに没頭します。集中力が途切れるといった概念が消え去ります。
②【すごいゴールを設定しよう】現状の外側であること
現状の外側のゴール(すごいゴール)は、本当の意味ですごくないといけません。
例えば、会社で最短で出世して部長になるというゴールだと、ほとんどの場合、現状維持の状態で何も変わることはありません。なぜなら、現状が揺らぐような挑戦もせずにたどり着いてしまうゴールだと、私たちの無意識は「特になにもしなくていいか」とホメオスタシスが発動して、現状のコンフォートゾーンから出られなくなってしまうからです。
今の自分の脳内ではプロセスが見えないし思いつきもしないような、現状の外側にゴールを設定しましょう。現状の自分のままで到達できる未来はすべて現状です。
コーチングは、現状の外側のゴールを設定し、クライアントがゴールの世界にコンフォートゾーンをずらせるようにサポートすることです。昨日までの自分では到底たどり着けないようなゴールを設定し、現状を揺れ動かすことです。
クライアントの今の現実を変えるお手伝いでもなく、ご機嫌をとるようなコミュニケーションでもない。一緒に現状の外側のゴール設定をしましょう。
③【たくさんのゴールを設定しよう】バランスホイールすべての領域でゴールを設定する
もしかしたら仕事のゴール設定をしたいと思ってコーチングを受けられているかもしれませんが、私たちの人生は仕事だけでなく、家族や健康、趣味や知性などすべてが連動しています。バランスホイールすべての領域でゴール設定をすることが大切です。
仕事:主体性で人の役に立つこと
趣味:主体性でただやりたいこと
知性:知的好奇心でただやりたいこと
家族:親/夫婦/子、最も近しいつながり
人間関係:互いに影響があるつながり
社会貢献:自分の重要性の外側への貢献
健康・美容:実現したい未来を生きる身体状態
お金:実現したい未来に必要な資金調達
たくさんのゴールを設定すると聞くと、特にビジネスパーソンのみなさんは「なぜ、複数のゴールを設定しなければならないのか?」「ゴールを複数設定すると集中力が分散するんじゃないの?」と疑問に思うかもしれません。
ですが、私たちはみな仕事以外の部分、仕事以外の顔があります。
「夫/妻」としての顔、「父親/母親」としての顔、「息子/娘」としての顔、「友人」としての顔、「生徒」としての顔、「ご近所さん」としての顔などです。
多くの人は幸せになりたいと願っていますが、幸せはその顔の数だけ存在しています。
例えば、仕事で成功して億万長者になったけど、夫としては妻に愛されず、父親として子どもたちから嫌われている、という人もいます。
その一方で、プライベートでは幸福を感じているけれども、仕事がライスワークになっており全く成果を出せず苦しみもがいている、という人もいます。
このように、たった一つの顔で幸せになったとしても、それ以外の顔で不幸だった場合、それは本当の意味で幸せと言えるでしょうか?
本当の意味で幸せになるには、ゴールはたくさん、複数の領域で設定する必要があります。ゴールを複数設定することで、それらが相乗効果を起こしてくれるようになります。
ゴールを複数設定すると集中力が分散するんじゃないの?と思われがちですが、それは無意識のカラクリを知らないだけです。
無意識の力を使いこなすことで、たくさんのことを同時におこない、目指すことができます。私たちの無意識は、量が多ければ多いほどその整合性をとろうとします。
バランスホイールすべての領域でゴール設定をおこない、相乗効果でそのバランスホイールを全方位的に大きくしていきましょう。
エフィカシー
みなさんが設定した現状の外側のゴールを達成するために、一番重要な要素がエフィカシーです。
コーチングで用いられているエフィカシーの意味を、「自分のゴール達成能力の自己評価」としています。つまり、「自分ならできる」と思っている信念の度合いです。もっとかんたんに表現すると、「根拠のない自信」のことです。
困難なことに直面したとき、人に説明するのは難しいけど今までの経験上「なんかイケる気がする…」そう思ったことはありませんか?
自分にしかわからない根拠のない自信のことをエフィカシーといいます。
エフィカシーが高い人の例をあげると、起業家がマンションの一室から会社を設立してリスクを負ってでも「なんかやれる気がする」という根拠のない自信だけでどんどん前に進んでいくあの感じです。
コーチングで重要なのは、このエフィカシーが高い領域を言語化することです。want toや才能、エフィカシーが高い領域はクライアント自身で認知できていないことがほとんどです。
ゴールを設定し、未来の自分に対するエフィカシーを上げていくこと、脳のカラクリ上、自身で認知できない部分をコーチと二人三脚でつくりあげていきます。
セルフトーク
セルフトークとは、「意識、無意識のうえで自分が自分自身に語りかける言葉」のことです。心のなかの独り言のようなものですが、思考だけでなく、映像、感情をも含んでいます。
このセルフトークは、私たちのパフォーマンスを決定づける重要なものです。
人間は、一日に5万回以上のセルフトークを自分自身におこなっていると言われています。無意識下でおこなわれていて、意識に上らないセルフトークも含めて一日に5万回です。
この5万回のセルフトークをポジティブなものに変えることができれば、あなたの人生はどうなると思いますか?人生はプラスの出来事ばかりになるはずです。
逆に、この5万回のセルフトークがネガティブなものだったとしたら、エフィカシーは下がり、「自分ならできる」という強い信念を持てず、パフォーマンスを最大化できません。
セルフトークを未来のゴール側に変えるだけで、あなたのコンフォートゾーンはハイレベルなものになり、ゴール達成に近づけます。
言葉(セルフトーク)を変え、未来のゴール側をコンフォートゾーンにする自分を定着させましょう。
コーチングはどんな人におすすめ?
認知科学に基づいたコーチングは、正直に申し上げて、万人に対しておすすめできるものではありません。
単なるビジネスの課題解決がしたいときや、現状に満足していて特に変わりたくない時は、コーチングを受ける必要はないと思います。
一方で、
自分の才能や可能性を信じて、人生を飛躍させたい
人生を通底する「自分らしさ」を使って、社会に貢献していきたい
自分の人生と社会に旗を立てて、挑戦のど真ん中を生きていきたい
人生を次のステージに上げて未来を切り開いていきたい
今の自分のままでは到達できないような未来に挑戦したい
昨日までの自分が思い出せないような、未来の自分に引っ越したい
このような方々へは、コーチングは心からおすすめしたいです。
コーチングが機能しない人の特徴は、下記があげられます。
社会人になって仕事に打ち込んだ経験がない人
素直に本音で対話することができないプライドが高い人
精神状態や健康状態が安定していない人
特に変化を望んでいない人
これまでの人生で目の前のことに必死で向き合ってきた人や、キャリアを積んでいろんなことができるようになってきた人、自分らしくリーダーシップを発揮していきたい人は、迷わずコーチングを受けることをおすすめします。
ご興味ある方はぜひお問い合わせください
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
すでに私とのセッションをスケジューリングされている方は、これから未来を切り開くコーチングセッションよろしくお願いいたします。
現在、コーチングセッションをご案内させていただいております。
■セッション回数:6回(6ヶ月間継続)
■セッション時間:60〜90分
■セッションで何をやるか:ゴール設定
■セッションツール:Zoom(オンライン)
■セッション料金:66,000円(税込)
コーチングを受けてみたいと思った方は、ぜひ下記のフォームからご連絡いただければ幸いです。
私の自己開示として、自己紹介動画を添付しています。
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