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MDP_Day8 価値の連鎖を考える

MDPエントリーコースⅠ も今日で最終日。前回までのnoteはこちら

さて今回は、最終日なので、前回プロトタイプしたものの価値を追いかけていく。エントリーコースⅠ は…

エントリーコースⅠでは、ニーズ探索アプローチ手法をWSで学んだ後、ハンズオンセミナーで各種医療機器の使用法について医師とコミュニケーションをとりながら体験学習します。

なので、ニーズ探索アプローチ手法を学ぶこと、それと現場の体験が主な目的であることを理解しよう。エントリーコースⅠだけでは、医療機器開発ができるわけでは無い。

プロトタイプから提供価値を考える

前回作成したプロトタイプを想定して、その提供価値を考える。使うのは、CVCA(=顧客価値連鎖分析)。ググって見るとたくさん出てきます。僕もこれを最初に体験したのは、冨田先生の授業を梅田で受けた時かな。今回は医療機器開発におけるCVCAなので、やってみることに。ちなみにCVCAをざっくりいうと「お金、物、感情、情報などの有形無形なものの流れを記述した」ダイアグラムである。

価値連鎖の特徴

医療機器開発における価値連鎖の特徴として・・・

1. 医療機器市場のステークホルダーは大きく分けて5つに分類できる
2. 購買意思決定者が限定・細分化されている
3. 購買意思決定者とのつながり(チャネル)が医療機器販売の最大の資産となる(すなわち、既存のチャネルの分析は必須)
4. 技術シーズ企業とチャネル保有企業との協働が必要となる傾向にある

ステークホルダーは、
患者・医療従事者・医療サービス事業者・保険者・政策立案者 と大きく分けることができる。なるほど、政策立案者というのは、いわゆる政府や省庁、保健所、学会なども含めていいと思われる。面白い視点だが、確かに必要。
ちなみに購買決定者というのは、病院でいうと購買部や審査機関、人で言うと購買部部長?など購買に関する決定権を持つ部署と人を指します。

CVCAはプレーヤーさえ描き出せれば!

プレーヤーさえしっかり創造して書き出せれば、それほど難しく無い。医療機器を使うのはドクターかもしれないが、使われる患者、患者の家族なども含めて良い。(価値の流れがあれば)ただし医療分野独特の流れなどがあるので、ここは医療従事者にヒアリングしておくこと。例えば、「権威あるドクター」などが学会や政府に働きかける…なども頭に入れておいて良い。

機器なのかサービスなのか?

こちらもしっかり検討すること。自社がモノだけを販売するのか、リーすすのか、教育プログラムも提供しないと使えないのか?カスタマーサービスが必要なのか?はたまたサービスとして人もオペレーションなども含めてまるっと提供するのか、プロトタイプからしっかりとビジネスモデルを考えよう。そう言う意味でもCVCAは良いツールである。あとできれば医療従事者にみてもらうことも有益です。

BMCと合わせて書き出そう

BMCと合わせてCVCAを書き出すことで、今自社が何をすべきなのか、誰にアプローチすべきなのかなど、やらなければならない事項が見えてきます。できるなら両方作成しましょう。

そして市場を考えるフェルミ推定

新規事業でよくあるのが、「どれくらい売れるんだ?!」「市場はどれくらいある?」この手の質問です。新規事業なのだから、売ってみないとわからないのだが、流石にそれを言っても会社は許してくれないでしょう。そこであくまで推定してみることをやってみましょう。フェルミ推定です。

あくまでざっくり推定で良い

CVCAで書いたビジネスについて、市場規模をしっかり推定しておこう。特に市場がどれくらいあるのか、またポテンシャルとして最大係数と最小係数の両方も想定しておくこと。まずは短時間でザックリ計算し、後から論理的に積み上げを行い、説明できるようにしておくことが大切です。

今回で終了

エントリーコースⅠは、これで終了。今回は客観的にワークショップを自分のためにみてみたい好奇心もあり、受講したので、まとめは必須。それは次回にするとして、ワークショップは受講すべきですね。なんでもかんでも受講するのがいいとは言いませんが、自分が思うベクトルに近いのなら、受講してみるべきだと思います。そうすることで、全然見当違いなことはなく、視線を少し変えることで、新たな発見ができると思います。

皆さんに感謝

最後に神大の教授の皆様、ハンズオンでご協力いただいたドクターの皆様、チームメイトの皆さん、ありがとうございました!エントリーコースⅡもぜひ受講したいと思います。

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