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MDP_Day7 プロトタイピング

残すところあと1回となりました、MDP。今回はプロトタイピング。前回実施したソリューションデザインはこちら。

プロトタイピングですが、今回最大限の注意を払い、(マスクや手袋、距離感、換気など)オンサイトで実施されました。我々のチームは3名。他のチームは何人かオンラインでしたが、プロトタイピングは、集まって行うに限ります。

システム思考…

前回から取り組んでいたユースケースをこの日までにブラッシュアップすることと宿題があり、臨んだ当日。おさらい。
システム思考の基本的なやり方
1)目的を決める=ここでいう「胃カメラ検査時の飛沫防止」
2)どんな機能が必要なのか=ここでいう「口を密閉する機能」とか「唾液を漏らさない機能」など
3)機能を実現するための物理的要素を考える=いわゆるソリューション
で、今回僕らのチームは、「口を密閉する機能」「清潔に廃棄する機能」が重要だと考えて、取り組むことにしました。

メンバー次第ではあるが…

今回うちのチームは、盛り上がった。教授からは「空中戦が多い!」「書き出すように」と注意をうけるくらい、メンバーが満遍なく発言し、様々な議論が進んだように思う。意図的にこのメンバーを組んだかどうかは不明ではあるが、少なくともメンバー次第で出来上がるものは変わってくる。オープンイノベーション とかもてはやされるのはそのせいだろう。

プロトタイピング

ここからが実際にプロトタイピングを楽しむ時間。今回はここがポイントだったので、非常に長い時間が割かれたように思う。

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まぁよく事例で出てくるのが、IDEOがやったこれ。詳細は省きますが、身近なもので、あーでもない、こーでもない と言いながら、コンセプトを形にしていく過程だ。キモは、サッと作って、サッと壊して、再構築する。だろう。これまでは、じっくり考えて考えて1つの形を作り上げてきたが、作ることに時間とコストがあまりかからなくなってきたので、簡単にチャレンジできる。

何を検証するのか?!

そしてプロトタイプを作ると、次に何を検証するのか?!を明確にしなければならない。WEBアプリなどなら、ユーザーが一眼でわかるかどうか?や迷わずに操作が完了するか? プロダクトなら、持ちやすい などが代表的なものであろう。今回検証するために用いたものはHMIと言われるもの

What is HMI?

HMI(Human-Machine Interface):人が機械(システム)とやり取りする境界面・接点。
HMIの5側面:人と機械(システム)の相互作用を観察する際の見方。
※参考:山岡俊樹編著(2008)「ヒット商品を生む観察工学」

・身体的側面(位置・力・接面)
・頭脳的側面(受容・理解・判断)
・時間的側面(操作時間・反応時間・休憩時間)
・環境的側面(照明・空調・音響・その他)
・運用的側面(調達・管理・教育)

作ったプロトタイピングをこれらの側面を元に検証していく。ここで我々が勘違い?したことは、ワークショップの時間内で、全ての側面に対して検証しようとしたことだ。流石に短い時間の中で、全部を検証することは非常に難しい。ある程度絞って検証をしていたチームもあったのだが、本来は、全て検証した方がいいと感じている。

プレゼンはオンラインならでは…

他チームは、オンラインメンバーもいたこともあり、VRや360°カメラを使うようなプロトタイプをうまいことやっていた。PC画面を使ったり、工夫が見られたことが非常に興味深く、逆にオンラインで参加していなければ、この検証はもちろん、アイデアもGOがでなかっただろうと推測している。

問題はこの後…

今回はワークショップだから、やり方、プロセスを学べればいいので、これで結構なのだが、実際の医療機器開発となると流石にこれでは物足りない。多くのセミナーやワークショップに参加してきたが、やり方を学ぶ→実際に活かせる人は多くはないと感じている。だからこそ、ワークショップでできるだけ実際に近い部分までサポートしてあげる必要性を感じている。MDPでは、エントリーコースII という物があるらしく、そちらにいくともうちょっと踏み込んだ開発ができるらしいが、個人的には少し物足りなさも感じている。とはいえ、知っていることとできることは違うので、やっぱり何度も受講し、自分なりの解釈を元に作り上げる行為を続けるべきだなと再認識したいいワークショップになったと思っている。次回Day8で終了のMDP。楽しんでいきましょう。

画像は一切公表できない

今回のワークショップでは資料やワークショップの様子は、公開しないことになっております。もし詳しい内容とか聞きたいな〜という方は、ぜひお声がけください。

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