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左手でご飯を食べるとドラムが上手くなる

ドラムを叩いているとどこからともなく耳にするであろう都市伝説【左手でご飯を食べるとドラムが上手くなる】

今回はこれについて真剣に考察してみました。
考え抜いて僕は一つの答えに辿り着きました。その答えに辿り着いた結果、今でも時間に余裕がある時は左手でご飯を食べています。
くだらない内容かとは思いますがお付き合いください。

左手で食べられることか、食べ続けることか
まずは
左手でご飯を食べるとドラムが上手くなる、と聞いた時に

1.左手でご飯を食べられるようになればドラムが上手くなるのか
それとも
2.左手でご飯を食べ続けることでドラムが上手くなるのか

どちらのことを指しているのかを考えました。
僕は小学生時代に利き手の右手を骨折して左手で生活をしていたことがありました。治りかけの頃には、上手いか下手かはおいといて、文字を書く、食事をするなど出来る程度にまで上達していました。そこで1を目的にしているのなら、僕はドラム始めた当初から上手くないとおかしいことになるので1ではないと確信します(笑)
皆さんの中にも、左手でご飯を食べられるようになるだけで上手くなるならやるっ!といって試してみた方は多いのではないでしょうか?ですが、実際に左手で食べられるようになったことで、ドラムが上手くなったと実感が沸いた方っているのでしょうか?

ってことで僕の中では100%1ではないと確信しています。

ということは2になるのですが、次は食べ続けることで本当にドラムが上手くなるのかを考えます。

考察


【左手でご飯を食べ続けるとドラムが上手くなる】
僕はこの上手くなるという表現だと答えに辿り着くのが難しかったので、まずは左手を使うことで生まれるメリットを探すことにしました。

僕が思い付いたメリットはこちら

・器用になる
・筋力がつく
・意識が生まれる

左手で箸を持ちご飯を食べることで器用になります。そして、普段使わない筋肉を使うことで、微々たるものかもしれませんが筋力が付きます。さらに、筋肉に刺激を与えることで、感覚が鋭くなっていく気がしています。
この3点が左手の強化に繋がっていくではないかと僕は考えました。

なのでこの左手でご飯を食べることの目的は左手を器用にすること。すなわち右手の感覚に近づけることだと仮定しました。

左手でご飯を食べることの目的は
【左手を器用にすること】
と仮定したのですが、これがどのようにドラムに繋がっていくのかを考えます。
実際に左手で箸を持ちご飯を食べた方はわかると思うのですが

全然思うように動いてくれないですよね?(笑)

右手ではストレスを感じない動作が、左手では思うように動かずに変なところに力が入ってしまったりします
思うように動いてくれない。
ここがポイントなんです。
ドラムは叩き慣れてくると左手も動かせているような気になりますが、右手と比べた時にはどうでしょうか。

右手ほど速く打てますか?右手ほど速く新しい手順に対応できますか?
右手と比べるとやはり劣ってしまうのではないかと思います。

筋力、器用さ、意識の伝達全てにおいて右手には中々追いつかないですよね。それもそのはずです。そもそも使用頻度が低いから!
右手でご飯を食べ、歯を磨き、ドアを開け、包丁を使いますが、左手って日常生活で目立つ動きはお茶碗持つ位?何にせよ右手のサポート的な役割が強いのではないかと思います。
では、ドラムを叩く場合はどうでしょうか。
例えば8ビートだけで見ても、右手4発叩いているのに対して左手は1発。4分の1の運動量です。右手で16を刻んだなら左手は8分の1。この差を埋めるにはやはり動かすしかないのではないかと思います。

なので日常生活で左手を使うことによって、普段使わない筋肉を使うことで筋肉を刺激しどんどん左手を自分の意識下に取り入れて、右手と同じような感覚にしていきたいですね。

ドラムでの活かし方・結論


始めに僕が考えた結論から言うと
【左手でご飯を食べられるようになってもドラムは上手くならない】

ですが、直接的じゃないにしても、左手を器用にして自分のイメージ通りに動かせるようになることで、新しい動きの習得が早くなったり、現在のスキルの向上に役立つと思います。
ただ「左手が器用になっているはずだ!」と思って闇雲に練習しても効果は出にくいです。しっかり右手との動きの差を埋めることや、どうやって動かしたいか明確なイメージを持つことが大切です。

この結論に至り、左手でご飯を食べることが出来ていた僕がドラムに反映されていなかったのは、この明確なイメージが足りなかったからだと感じました。


人間の体は想像以上に、思い通りには動いてくれません。
なので筋肉に刺激を与えて感覚を研ぎ澄まし、意識した通りに動かせるトレーニングが必要だと考えています。

ドラムから話はそれますが、過去に見た野球漫画でこんなシーンがありました。ある一人の選手がバッターボックスに立つ直前のルーティンで目を閉じ、両手をいっぱいに広げて、その両手を勢いよく顔の目の前で合わせます。合わせた手は寸分の狂いもなくピッタリ合掌している状態でした。一見意味のない行動にも思えますが、自分の思い描いた動きをそのまま形にできるか確認していると説明されていました。試しに自分はもちろん生徒さんにもやってもらったのですが、なかなか上手くいかないものなんですよ。試しに皆さんもやってみてください。

左手で生活し続けたボクサー


過去に見たTVで、日常生活の動作を左手にすることで成功した方を特集していました。その方の職業はボクサーです。
もう何年も前に見たものなのでザックリとしか思い出せないのですが…
そのボクサーは右手中心のファイトをしていて、いざという時の左手のパンチ力が弱く負け試合が多かったそうです。そこで、日常生活のほとんどを左手で過ごすことにしました。食事はもちろん、料理、扉の開閉、歯磨き、etc… 思い付く限りを左手に変えて生活していたと思います。 最終的には右手よりも筋力が付き、試合でも必殺技となっていたのです。
もちろん筋トレなども左にいつも以上の負担をかけていたとは思うのですが、本人はやはりこの日常生活の軸を変えたことが大きかったと話していました。

まとめ


・左手でご飯を食べられるようになるだけではなく、食べ続けることが大切。
・左手でご飯を食べ続けることにより、左手の筋力が増加し、器用さがUPし、筋肉に刺激を与え続けることで自分のイメージ通りに動くようになってくる(はず)。
・ドラムに直接的な効果は望めないと考える。が、左手をどう動かしたいか明確なイメージを持って練習することで習得が速くなる(はず)。

実際には右手でご飯を食べ続けた自分と、左手でご飯を食べ続けた自分を比較することは不可能です。そのためここに書いてあることは全て僕の考えや仮説に過ぎません。それでも左手でご飯を食べることに意味があると共感して頂いた方は是非お試しください。


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