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ドラムセットとの距離、叩くものと体の向き、叩いた後の準備

~まえがき~

今回の動画のレッスン内容は主にセッティングの見直しをしたい方向けの内容になっています。セッティングを見直して身体にかかるストレスを解消してあげるだけで今まで上手くいかなかったことが上手くいくこともあります。是非参考にしてみてください!
そして、スネアだけのおかず(フィルイン)なら上手くいくのにタムの移動が入ると上手く決まらない。そんな悩みを持っている方に参考にして頂けたら嬉しいです!それでは本編にいってみよーーーーー!!

~ドラムセットとの距離~

まずはドラムセットとの距離(椅子の位置)を変えて頂きました。
まずはBefore Afterを見てください

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↑Before↑

画像2

↑After↑

わかりますかね?
少しわかりにくいかも知れませんが、肘の位置に注目してみてください。
Beforeの写真では胴体よりも肘が後ろにいるのに対して、Afterの写真では胴体の真横かそれよりも少し前に出ています。
長さにすると5cm~10cmの話なのですがこれがとても重要なポイントになってきます。
なぜこの距離にしてもらったかというといくつか理由があります。
・肘を引くという行為自体が既に筋肉に負荷を掛けている
・肘を引いた状態での腕、肩の可動域が狭くなる

主にこの二つです。

では実際試して頂きいのですが、思いっきり肘を引いた状態と肘を胴体の横、もしくは少し前に出した状態のどちらが楽でしょうか?当然後者ですよね。次に肘を思いっきり引いた状態で腕を上下に振ってみてください。どうでしょう。肘を引かない時と比べて可動域が狭くなっていませんか?
上記で述べているように肘を引いた状態というのは上腕二頭筋や胸筋などの筋肉を使っています。この行為自体が既に体にストレスを与えている状態だと考えているの体にストレスをかけずに叩くためには肘が胴体の後ろにあるよりも、胴体の横や前を推奨しています。

もちろん、僕の考えや推奨するフォームが絶対ではありません。
僕と真逆のスタイルの方も世の中にはたくさんいますし、そして上手い方もたくさんいます。ここでの内容はあくまで僕が積んできた経験の中で見つけた一つの答えです。なので自分に合う考え方やスタイル、フォームにたどり着くまでの一つの意見として読んで、見てい頂けたら嬉しいです!

っというわけで脱線してしまいましたが本題に戻ります笑

今まで肘を引いた状態で叩いていた安方に、肘が真横に来るようにしてもらいました。その状態でスネアドラムの上にスティックをセットするとスネアドラムの中心よりも奥にスティックの先端が来ました。そこで、肘を真横に持ってきた状態で、スティックの先端がスネアドラムの中心に来るように椅子をドラムセットから遠ざけてもらいました。

椅子下げ

1枚目の写真と比べると大分離れているのがわかるかと思います。
この状態で普段叩きなれているビートやフィルインを叩いてもらいました。そうすると

「腕を下すだけで叩ける感覚」「楽かもっ!!」

と、言って頂けました!
始めはとてもセットが遠く感じるかも知れませんが、ドラムは手で叩くのではなくスティックで叩くので、少し距離があっても全然なんてことありません!

~叩くものと体の向き~

次に安方さんが抱えていた悩みは
HH(ハイハット)を使った16Beatのフレーズ(詳しくは動画で)を叩く時のフォームに違和感があったとのことで、実際にフォームを見せて頂き新しいフォームを提案させて頂きました!まずはBeforeAfterを見てください。

画像4

↑Before↑
↓After↓

画像5

わずかですがBeforeに比べてAfterの方が上半身が少しHH側に向いているのがお分かり頂けますでしょうか?
ちょっと僕がBeforeAfterを極端にやってみました。

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↑Before↑
↓After↓

画像7

どうでしょう?お分かりいただけましたかね!
HHを叩きたいのに対して腕から先だけをHHに向けてしまうとBeforeの様なフォームになってしまいます。左手がHHに近すぎるのに対して右手はHHから遠いのでぎこちないフォームになります。それに対してAfterのフォームは、HHに体の中心を向けているので両手とHHとの距離が左右均等になっているので楽に身体へのストレスが軽減されます。
そしてこれはHHだけにいえることではなく、他のタムやフロアタム、シンバルなど全てにいえることです。

画像8

動画にテロップも出しましたが

叩きたいものに対して体の向きを合わせる

これが体の負担を減らすのに重要なポイントになってきます!
これを意識して叩くだけでも、今までぎこちなかったフォームが改善されたり力みが取れたりもします。是非一度お試しあれ!

動画ではライドシンバルもとても遠く感じると相談して頂いたので、上記のことをふまえてセッティングもいじらせて頂きましたのでそちらもお時間ある際に是非ご視聴ください!

~打ち終えた後の準備~

次に安方さんが抱えていた悩みは、手の移動でした。
例えばライドシンバルを叩いた後にスネアを叩きたい時の移動が間に合わない、もしくは、ギリギリ。
何が原因かを見せて頂くのに問題になるフレーズを叩いてもらいました。
原因は叩いた後のスティックの処理でした。
今回はライドシンバルを叩いた後にスネアを叩くフレーズで解説しています。まずはこちらの写真を見てください。

画像9

ライドシンバルを叩いた直後の写真です。
ライドシンバルを叩いた後にスネアを叩きたいのに、叩いた後にライドの上で止まってしまうと、わざわざスネアのところまでスティックを運ぶ動作を余分に増やしてしまいます。
ではどうしたらいいのか。次の写真をご覧ください。

画像10

この写真の様にライドシンバルを叩いた後にそのままスネアを叩くポジションまで運んであげれば先ほどの余分な動作を一つ削ることができ、その分早くなります。
ライドシンバルやスネアに限ったことではなく

どこを叩いた後にどこを叩きたのかを自分で把握し適切なポジションにスティックを運べることが重要になります!

これを意識して叩くだけでもきっと今まで叩けなかったフレーズが叩ける様になることもあると思います。

次回は
ライヴでカウントを出す時のポイントと心構え
手順の決め方
4つのストローク
についてのレッスン動画の記事を書きます!
お楽しみに!

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