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B落ちレギュ大会レポート[スピードザシアン]

皆さんこんにちは。
山口県内を中心にポケカをしている ”たつや” と申します。この度、Bカードを除く特殊ルールでの自主大会(unn杯 於:アリオン塩冶店)に参加し、3位に入賞できましたのでレポートとして記事を投稿することにしました。

主な経歴
・2020シーズン S2シティリーグ 準優勝
・第1回マヒロCS(参加者:46名) 優勝

大型大会参加経験なし、シティリーグ出場回数過去2回と、一般プレイヤーであること承知の上、お読みください。

環境予想・デッキ選択について

今回の大会参加にあたって現行スタンダードレギュレーション(12月20日時点)とは異なるため、Bカードを除いたカードプールの中で多く使われる可能性のあるデッキを選別する必要がありました。
今後のデッキ動向として以下のようになるのではないかと予想しました。

[スタン落ち後も活躍が見込めるデッキ]
・アルセウス&ディアルガ&パルキアGX + ザシアンV (以下 三神ザシアン)
オルタージェネシスGX がとても強く、現行レギュレーションでも猛威を奮っているデッキタイプ。
また三神ザシアンのデッキに採用されているBカードが少なく、スタン落ち後も活躍が見込めると話題になっているのは有名な話。
どのデッキにも広く対応できることから今後も三神ザシアンを使うプレイヤーは多い事が予想される。
(個人的に組むとしたらザシアンV4枚、ザマゼンタV2枚をしっかり積んで組みたい。)

・ムゲンダイナVMax
ムゲンダイナVMaxのムゲンゾーンによりベンチを最大8体まで展開でき、2エネ最大270ダメージというコスパの良いデッキ。
また、シャイニースターVにドガース(技:覚醒) が収録されたこともあり、ガラルマタドガスを採用したムゲンダイナデッキが数を増やしている。スタン落ち後もこのタイプのデッキが主になると予想。
しかし、スタン落ちに伴って イベルタルGX が使えなくなるため ザマゼンタVの突破がより困難になる。回答札として、フーパ(技: アサルトゲート)や、ミカルゲ(技: 苦悶の叫び)が採用されるのではないかと思う。

・ザシアンV
ザシアンVを主軸として早いターンでブレイブキャリバーを打つことを目指すデッキ。
現行レギュレーションでは、コンボザシアン・スピードザシアンといった大きく2種類存在するがスタン落ちによってコンボが使えないので実質スピードザシアン一択となる。
シャイニースターVで朽ちた剣が収録されたこともあり、やや追い風傾向と予想。
ガラルニャイキング・朽ちた剣によって、タッグチームGXまでであればブレイブキャリバー1発圏内になるのが魅力。

・FTB(FireToolBox)
溶接工を軸に複数のアタッカーを採用し、相手に応じてアタッカーを使い分けて戦う器用なデッキ。
中でもウッウVは、ベンチのデデンネGX・クロバットV(スコープやジグザグマと併せて)をスピットシュートで倒すプランが取れるのでスタン落ち後も活躍が見込める。
高火力が出せるヒードランGX、後1のエネ加速・GX / V以外のアタッカーとして優秀なボルケニオンが主に採用されるのではないか。
トレーナーズでは溶接工、巨大な釜戸、炎の結晶といった主要パーツが残っているので軒並み炎タイプは今後も活躍が見込める。

・ジュナイパー
最近注目を集め、数こそ少ないものの多くのプレイヤーが意識せざるを得ないデッキ。
GX / Vからダメージを受けない密林迷彩がとても強力でジュナイパー1匹でデッキによっては詰んでしまう。
スタン落ちによってネットボール、ライフフォレスト◇あたりが使えなくなるが、コンセプトは通していけるのであまり影響がないと思われる。
ボルケニオンが脅威であるため、FTBが数を増やすと握りづらくなるのがやや難点。


[スタン落ちに伴って活躍の場が少なくなるデッキ]
・ズガドーン(火の玉サーカス)
火の玉サーカスの高火力によってタッグチームGX、VMaxをワンパンできる。GX / Vでないポケモンとして現行レギュレーションではとても強いデッキ。
スタン落ちによってジラーチ(願い星)、火打石を失ったため安定感、瞬間火力が出しにくくなるのではないか。
FTB同様に炎タイプの主要パーツは残っているため戦えなくはないが、FTBの劣化になり数を減らすと予想。

・ピカチュウ&ゼクロムGX (以下 ピカゼク)
ピカゼクのフルドライブによるエネ加速、追加効果込タッグボルトGXはとても強力で、カードパワーが高い1枚。
サブアタッカーとして採用されるライチュウ&アローラライチュウGXやクワガノンVも強力。
しかしスタン落ちに伴って、サンダーマウンテン◇、カプ・コケコ◇、エレキパワーを失ったことで、持ち味であった早いターンでダメージを与えながらエネ加速をすることが困難になった。
今後も使うのであれば 後1パルスワンVの送電を使う、ミュウツー&ミュウGXを採用するなどプラン・構築から大きく変わるのでないだろうか。

・セキタンザンVMax
耐久力が高く、現行スタンに闘弱点が多いことでCL横浜近辺から一気に数を増やしたデッキ。
マグカルゴ(特性 地ならし)が強力で、セキタンザンVMaxの噴火弾、ヤレユータンと併せて必要なパーツを集めることで相性がとてもよかった。
しかしスタン落ちによってマグカルゴが使えなくなり、代用としてスマホロトムが検討されるが安定感には欠けるのではないかと思う。
またディアンシー◇もスタン落ちすることでザマゼンタVの突破がより困難になることが予想される。
(カウンター状態格闘道場込ガラルネギガナイトで一応突破はできるが制約が厳しい)

・超軸ミュウツー&ミュウGX
カラマネロ(特性 サイコリチャージ)を軸に、様々なGXの技を使いわけるデッキ。中でもオーロット&ヨノワールGX、ゲンガー&ミミッキュGX、ウルトラネクロズマGXあたりがとても強力。
スタン落ちでカラマネロが使えなくなることは勿論、ガラルマタドガスを採用しているムゲンダイナVMaxが数を増やすとより厳しくなるのではないかと思う。

[スタン落ち後に活躍が見込めるデッキ]
・インテレオンVMax
スタン落ちに伴って雷系統が数を減らすこと、炎軸が数を増えると相対的に水タイプが強くなるのではないかと予想。
インテレオンVMaxのハイドロスナイプで相手のエネルギーテンポを遅らせる、ダイバレット2回でVポケモンを2匹気絶なども見込めるので構築段階から多くの選択肢がとれるVMaxポケモンだと感じている。
ケルディオGX、カメックス&ポッチャマGX、スイクン(技 オーロラループ)、フリーザー(技 コールドサイクロン)など様々なサブアタッカーを検討できる。
エール団のしたっぱ、クラッシュハンマーなど妨害に寄せることで、ガラルヒヒダルマVMax、カメックスVMaxとの差別化ができると思う。


上記の考察から
・三神ザシアン
・ムゲンダイナVMax
・FTB
・インテレオンVMax


が多いのではないかと予想し、スピードザシアンを使用することに決定した。

デッキ選択の意図としては、
・ザシアンV、ザマゼンタVが強い環境になりつつあること
・タッグチームGXをブレイブキャリバーで突破できること
・VMaxに対しては進化前VをザシアンVで取る、進化後VMaxはザマゼンタVで抗える可能性がある
・水タイプが多い予想とし、ボルケニオンが上がりづらいのではないか

また、スピードザシアンの使用を決めたと同時に、ジュナイパー・ボルケニオンに対して切り気味に構築することを決めた。

使用デッキ構築

当日使用したレシピがこちらです

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【デッキコード】VkbVkb-CgxnPl-VFfkkV

[各カード採用理由]
・ザシアンV 4枚
このデッキのメインアタッカーであり、スタートないしは1ターン目に場にいてほしいポケモン。
1ターン目に手張り、ふとうの剣でエネルギーが1枚つけば十分。
2ターン目からブレイブキャリバーを連打していきたい。

・ザマゼンタV 2枚
メインで戦うカードではないが、対VMax対面で使用する。
多くのVMaxデッキの脅威となり得るポケモンなので、最低1匹は突破できるプランを取ってくることを想定して2枚採用。

・ガラルニャース、ガラルニャイキング  各2枚
タッグチームGX対面では1ターン目にニャースを置いておきたい。
またガラルニャースの特性によって、手札から鋼エネルギーをトラッシュに送ることも可能なので序盤からメタルソーサーを使いやすくなる。また、クロバットVのために手札圧縮ができる点も有用。

・ヤレユータン 1枚
鋼エネルギーを仕込んでおくと、ふとうの剣でエネ加速が確定する。メタルソーサー、ボスが博士、デデチェンジの巻き込み事故からも防ぐために1枚採用。

・デデンネGX 2枚 クロバットV 1枚
序盤からボス、朽ちた剣を探しにいくために必要なカード。
三神ザシアン対面では出してはいけないカードという定説があるが、このデッキに関してはオルタージェネシスGXの返しの番で三神を倒し、アルティメットレイを言わせないことを目標にしているので場に出てもあまり影響がない。
上から確定で6枚捲れるのでデデンネGXを多く採用。

・クイックボール、メタルソーサー、ポケモン入れ替え 各4枚
言わずもがなの必要カードなので全投。
特にポケモン入れ替えは2ターン目以降、ブレイブキャリバーを連打したいので大事にしたいカード。

・朽ちた剣 3枚 風船 2枚
攻めに特化した形でデッキ構築をしたかったのでこのようなポケモンの道具の採用となりました。
朽ちた剣  :  三神を倒すために序盤から必要なので厚く積みたい。4枚は過剰に感じたので3枚
風船 : ポケモン入れ替えと併せてブレイブキャリバー連打のハードルを下げるために必要。アブソルがスタン落ちしているので採用ポケモン全員に対応している。

・ツールスクラッパー 1枚
三神のお守り除去カード。

・グレートキャッチャー 1枚
ボスの司令との兼ね合いで1枚のみ採用。

・リセットスタンプ 1枚
最低限の1枚。

・ジャッジマンホイッスル 3枚

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今回のデッキで1番怪しいと自負している採用カード。
ジャッジマンホイッスル自体には効果が2つあるものの、ジャッジマンがスタン落ちしているため、山札を1枚引くことしかできない。山札を1枚しか引けないと考えるとあまり強く感じないが、実質57枚のデッキを作れると考えると欲しいカードに触れる可能性が上がると思い採用した。
(と、根拠づけているが本当にそれが正しいのか今でも疑問はある)

・博士の研究 4枚 マリィ 3枚
基本的かつ最低限の枚数に絞ったドローサポートの採用。
基本的に1ターン目はふとうの剣で終わるので実質ホップが入ってる。

・ボスの司令 3枚
相手のベンチを呼べる最強カード。つょぃ。

・基本鋼エネルギー 12枚
メタルソーサーを含めると実質エネルギーが16枚あるのでザシアンV、ザマゼンタVが攻撃する分には十分な枚数入っている。
手張り、ふとうの剣でエネルギー加速して欲しいので12枚採用。
コーティング鋼エネルギーを採用すれば炎とも戦えるかもしれないが、グズマ&ハラなどの確定サーチカードを入れていない、ふとうの剣の対象でないことから不採用。


[不採用カード]
・ミュウ(ベンチバリア)
水タイプのVMaxが数を増やすと採用が検討されるカード。
今回はなるべくシンプルに組みたかったので不採用。

当日のマッチアップ

全体のデッキ分布としては
・三神ザシアン
・カメックスVMax
・ムゲンダイナVMax が多かったように感じた。
水VMaxが多いことは概ね予想がついていたが、カメックスVMaxがほぼ独占状態だったことに関してはなかなか面白いなぁと思った。

1回戦 ルカメタザシアンザマゼンタ 負け
序盤からこちらが動き出せれば有利をとれると思っていたマッチアップ。
しかし現実はそう甘くなく、バトル場がザシアンV、ピッピ人形という謎の睨みあいをしていた。
ルカメタがベンチに控えていたので、フルメタルウォール宣言前にブレイブキャリバーで倒そうと思っていたが一向にボスが引けず。。。
挙句の果てに、タフネスマントのついた相手のザシアンVをボスで呼ぶも朽ちた剣がついておらず、230+20(ニャイキング) × 2 - 30(フルメタルウォール) で240ダメージで倒せないプレイミス。
ひどいものでした。。。


2回戦 シャンデラ 勝ち
相手が綺麗に回ればサイドレースで不利になる対面ではあるが、安定感に欠けるという印象のデッキ。

順当に準備しつつ相手にソウルバーナーを宣言されることなく種切れで勝利。


3回戦 三神ザシアン 勝ち
1番の仮想的としていた念願のマッチアップ。

こちらが先行で、ザシアンVスタート、手張り、ふとうの剣で1枚エネルギーがつくというシンプルながら強い動きで上々のスタート。

返しの番で、相手のベンチのザシアンVに手張り、メタルソーサー、ふとうの剣でエネルギーが合計3枚つくというこの上ない返しをしてきた。

手札にエネルギー、ボスを持っていたのでエネルギーのついたザシアンVを倒してからはこちらのテンポでサイド取り切って勝ち。
ボスを手札にもっていたのはだいぶ運要素が大きかった。


4回戦 三神ザシアン 勝ち
正直あまり覚えていないが、終始こちらのテンポでゲームが進んだように記憶している。
チラーミィが見えていたので面白そうだなぁと思っていた。


予選3勝1敗 6位で予選通過し決勝トーナメントへ

トナメ1回戦 マルヤクデVMax 勝ち
よりによって構築段階で切っていたボルケニオンと遭遇。
ボルケニオンが見えたところでできることは限られているので、ザシアンVに手張り、ふとうの剣で番を返す。

先2 ボス、ブレイブキャリバーでマルヤクデVを倒す。
先3 ボス、ブレイブキャリバーでマルヤクデVを倒す。
という見事に上振れた引きをしたこともありそのまま押し切って勝つことができた。

正直どこかでマルヤクデVが2匹並ぶとしんどかったので完全に運を味方につけたなという1戦だった。


トナメ2回戦(準決勝) FTB 負け
2連続でボルケニオンと遭遇。
先1 ザシアンVに手張り、ふとうの剣でエネ加速。
後1 フレアスターターでウッウV、ヒードランGX、オドリドリGX(?)にエネ加速。

後1ヒードランGXにザシアンVが倒されなかった分、勝機が見えてきたがこちらの要求はボス、グレートキャッチャーを毎ターン使いながらGX / Vを3体倒し切って最短でサイドを取り切ること。

そんな高い要求満たせるはずもなく、そもそも先2でボス引けなかったので正面のボルケニオンを倒す。
後はヒードランにいいようにされて負けました。


トナメ3回戦(3位決定戦) ムゲンダイナVMax 勝ち
ザマゼンタVを2匹押し付ければ勝てると思っていたマッチング。

実際にはムゲンダイナVを倒すためにザシアンVを2匹並べた挙句、ザマゼンタVのエネ供給が間に合わない可能性(フーパとミカルゲで倒される)が出てきたため急いでデデンネGXを出すというボス1枚で解決される可能性が出てくる盤面を作ってしまった。

お相手も正面にムゲンダイナVMaxを放置するのはマズイと思ったのかベンチに下がってドガースが壁として出てきたので、敢えて倒さず、常にボス、入れ替え札を要求するようにした。

結果自分が先にボスを引けたので勝ち。

まとめ

結果的に3位入賞という形で終われましたが、1戦目、最終戦で練度の低さが出たのは反省だなぁと思いました。
使用したデッキに関しては、コンセプトがわかりやすいので初めて使っても使いやすいデッキではないかなぁという感想です。
このデッキに関してはまだまだ完成度が高くないと思っているので、スタン落ち後のザシアンVデッキの参考にしていただければ幸いです。


誤字脱字、質問等ありましたらTwitter (@haru_sphere) にてDMいただければと思います。
最後まで閲覧いただき、ありがとうございました。


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