音楽 × 教育
昨日、世界的に活動しているギタリストのMIYAVIさんのスピーチがNHKで放送されていました。
彼はミュージシャンや俳優として活動しながら、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の親善大使に任命され、紛争や迫害を受けて避難している6850万人を超える難民がいて、そこに何も教育がなく、お互いを尊敬したり尊重したりする事の大切さを知らないまま大人になる事こそが紛争が起きる根源ではないのか、そして音楽の力で世界を変えれるのではないか、ということを訴えていました。
正直音楽?と聞くと「娯楽」だと考える方も少なくはないと思いますし、そういった側面があるのも事実だと思います。
実際に自分が感じたことや過去の出来事などを伝える為の自己表現だったり、カラオケでストレス発散を目的として使用したりと様々な形で音楽が関わっている為、社会的に何の役に立っているのかが見えづらいカテゴリーだと思います。
それは音楽だけでなく、ダンスやラップ、もちろんビートボックスも同じです。
ただ、その「娯楽」には子供たちに夢や希望を与えたり、時には世の中を動かす程の力があると言うこともまた事実です。
ではその「音楽」に何が出来るのか?
音楽の表現方法は様々ですが、発声したり、楽器を叩いたりすることで音を鳴らし、それを皆んなで調和しながら共有し、一つの音楽を作ることが出来ます。
そして他人と一緒に音楽を作り共有をする事により、奏者たちに「教養」というものが生まれます。
この教養からは他人を想い、尊重し、社会に出た時にコミュニティに溶け込めるように人としての人格や常識などを学ぶことが出来ます。
もちろん簡単なことではありませんが、もしその「教養」を学べる環境が作れることによって紛争や人種差別などが無くなり、避難する必要がなく難民で苦しむ人がいなくなることが出来るとするならば、言語が要らないのに共感や教養を得れるこの「音楽」にはそういった世界を変えることが本当に出来るかもしれません。
実際に私は英語が全く喋れない中、ヒューマンビートボックスという非言語コミュニケーションツールを習得することにより、今では世界中に心から家族と呼べる仲間や友人がたくさんいます。
今も彼らからそれぞれの国の文化や歴史などを教えてもらい、それぞれの政治やビジネスなどに対する考え方などを互いに共有しています。
そして私はまたそこに国境を超えた「教養」を得ることが出来ました。
続きは次回の「教養 × 文化」にて。
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