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初心にかえる①「期限を守る」

久しぶりの記事投稿です。ヌーラボのTATSURUです。
今日は、初心にかえって「期限を守る」という事について書いてみようと思います。

プロジェクトのマネジメントには期限の管理が必要になってきます。
期限を無期限にできるのであれば、品質にこだわってモノづくりができて良さそうに感じるかもしれませんが、多くの場合はビジネスの機会損失になってしまいますので、期限の管理は重要だと思います。

自社サービスで期限は重要か?

受託開発などの顧客向けのシステム開発や導入のプロジェクトであれば、期限までに仕事を終わらせる事は当然の事かもしれません。契約書にもしっかりと納期が明記されているでしょうから、プロジェクトマネジメントにおいて最重要ではないかと思います。

一方で、自社サービスの場合は期限は自分達で決める事がある程度できます。期限を決める事ができないケースとしては採用しているライブラリーやフレームワークやミドルウェアのサポート期限などによって期限までに対応が必要になるという事がありえます。

自社サービスの場合は、そういったケース以外では期限は重要ではないのでしょうか?

QCD(S)について考えてみる

QCDとは、品質(Quality)・コスト(Cost)・納期(Delivery)の頭文字を取った用語で、製造業やシステム開発において重要な指標となっています。これに範囲(Scope)の頭文字Sを加えることで合理的なトレードオフを検討できるようになってきています。(Sは業界によってServiceやSafetyになりますが、ここではScopeとします。)

多くの場合、品質とコストは限度が存在します。品質が悪くてもかまわない製品は無いと思いますし、コストもかけれる限度というものがありますので、そうすると期限も自然と決まってくるはずです。

システム開発の期限が延びると、コストが上がります。ここで言うコストは人件費が主となります。予定を1ヶ月延ばせば3人で開発しているプロジェクトならその分のコスト(3人月)をそのプロジェクトで使う事になります。

自社サービスの場合は、その延長した期間でできたはずの他のプロジェクトの期間・コストが減ってしまっていると考えると解りやすいかと思います。

もし納期を延長せず、コストも上げたく無い場合は、範囲を調整する事でトレードオフする事ができます。範囲を絞れば開発工数も減って、コスト低減及び納期を短縮する事もできますので、自社サービスでは意識的または無意識に範囲調整をやっている可能性が出てきます。

これらの、他のプロジェクトをやる機会や、範囲を絞る事が機会損失に繋がると考えられます。

機会損失について考えてみる

もう少し機会損失について考えてみましょう。「機会損失」とは営業や販売などの機会を逃すことで、本来得られるはずの利益を失う「未来的な損失」のことを指します。

自社サービスにおいては、新しい機能のリリースが遅れる事による本来得られるはずのユーザーを逃す事や、既存ユーザーが離れてしまう事を機会損失と捉える事も可能かと思います。

難しいのが、全ての新しい機能がユーザー獲得や既存ユーザーの離脱回避に繋がっているかというとそうでは無いため、なんでも急いで出せば良いという事ではありません。

また、どの機能が誰に刺さるかは、ユーザからのフィードバックやインタビュー結果を分析し、セールスやマーケティングの意見も取り入れる必要のあるでしょうし、実際のところはリリースしてみないと解りません。

しかし、どの機能が誰に刺さるか解らないからこそ、期限を守って開発を行い機会損失を防ぐ必要もあると思います。

子供の宿題に例えてみる

自社サービスの開発を子供の夏休みの宿題に例えてみましょう。夏休みの宿題は何のためにあるかというともちろん子供たちの将来のためにあると私は考えています。

どの勉強が将来子供たちの役に立つかは解りませんが、義務教育レベルの勉強はしておくことに損はありませんし、やった事は将来役に立つといいなと思います。やらなければ機会損失になるのかもしれません。

そんな宿題も期限を決めずにやみくもに取り組んでも夏休み中に終わらないかもしれません。計画通りに終われば、他にしたい事もできるという事です。

期限を守るためにはどうするのが一番良いのでしょうか?
1つのアイデアとして、バーンダウンチャートを書いてみるというのはどうでしょう。夏休みの宿題が可視化されて「進んでいる」を実感できるのでモチベーションも上がりますよ。

そういえば、ちょうど良い感じのイベントがあるようです。
お子さんと一緒に期限を守る事の大切さを感じられるかもしれない楽しいイベントになっておりますのでぜひ足を運んで頂ければと思います。

そういえばBacklogにもバーンダウンチャートの機能がありますね。
ぜひプロジェクトの期限を守るためにお役立てください。

まとめ

今回は、「期限を守る」という初歩的なテーマでしたが、QCD(S)を考える上でトレードオフされる事は何か、そして機会損失について考えるきっかけになればと思いました。

子供の事に例えてみるとなぜかシンプルに物事が考えられるような気がします。ちょっと強引だったかもしれませんが、宿題イベントとBacklogのバーンダウンチャート機能もよろしくお願いします。

今回は以上です。

ではまた。

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