1000人のAIエージェントに「炎上してしまったアーティストはどうするべきか」考えてもらいました
Mrs. GREEN APPLEの「コロンブス」のMVがこの記事を書いている時点では直近の大きな炎上ですが、SNSでの炎上は定期的に起きています。
今回は、「炎上してしまったアーティストはどうするべきか」を1,000人分のAIエージェント（GPT-4o + GPT-3turbo）に考えてもらいました。使用するツールは弊社のAskaに搭載されているAIアンケートシミュレーターです。
Askaについての説明はこちらをご覧ください：
普通にChatGPTに聞いてみた結果
1000人分のAIさんたちに聞く前に、まずは普通に（１人の）ChatGPT氏に聞いてみると、こんな感じの答えが返ってきました：
1. 冷静になる（重要度：非常に高い）
2. 状況の把握（重要度：非常に高い）
3. 謝罪と説明（重要度：高い）
4. プロフェッショナルなサポートを求める（重要度：高い）
5. 対策の実行（重要度：中程度）
6. フォロワーとのコミュニケーション（重要度：中程度）
7. 自己ケア（重要度：低いが重要）
自己ケアの「低いが重要」とはうまく言ったものですね。
これが、大量のAIさんたちに聞いた場合はどのように変わるのでしょうか。
1000人のAIエージェントに聞いてみた結果
どのAIさんたちも、とにかくまず謝罪すること、冷静かつ真摯に対応することが大事という答えのようで、プラスアルファでいくつか他のポイントに言及している様子です。
これを見ると、前節で見た「冷静になる」「状況を把握」「謝罪と説明」は大体どのAIさんも賛成しているので、1つのセットという様子です。
もう少し深掘りできるポイントとして、「批判やフィードバックに対してSNS上で感情的にならず、冷静かつポジティブに対応する。」（294票）には票が集まっていないので、冷静かつ真摯な対応は大事でも、ポジティブに対応するのは違うよねという見解が伺えますね。
ファンとの直接のコミュニケーションはあり？
ファンやフォロワーとの直接的なコミュニケーションは、炎上したアーティストはやるべきなんでしょうか。
前節のChatGPTさん１人のときには「重要度：中程度」と出ましたが、1000人分の回答を見るともう少しニュアンスが見えてきます。
「SNS上でのフォロワーやファンとのコミュニケーションを大切にし、信頼回復に努める。」（520票）には半分くらいの割合で票が入っているので確かに「中程度」という感じは出ているのですが、もう少し踏み込んで「直接対応し、関係修復や誤解解消に努めるべきです。」（236票）、「フォロワーや批判者との継続的な対話を試み、双方の視点を理解し合う姿勢を示す。」（33票）となるとかなり票が減るので、よくよく聞いてみるとあんまりコミュニケーションしすぎないほうがよいというようなニュアンスが見えてきます。
他人に相談するべき？
ChatGPTさん１人のときにも「プロフェッショナルなサポートを求める」が「重要度：高い」と出てきましたが、1000人分の回答ではどうでしょうか。
こちらは総じてあまり多くない印象ですが、内容的には「弁護士に相談し、自分の権利を守りながら適切な対策を講じることが重要です。」（2票）とか「他のアーティストや専門家からアドバイスを受け、適切な対応方法を学ぶ。」（4票）など、より具体的な案が出現しています。
さいごに
いかがだったでしょうか？
炎上の向き合い方について、AIさんたちはどう思っているの？を調査してみました。
このあたりは時代によって「正しさ」が変容していく可能性もあるので、数年後にもう一度同じような実験をやってみるのも面白いかもしれません。
気になる話題があれば、継続的にこのような調査をやっていきたいと思います。
回答の全データやAI要約等の結果はこちらから閲覧可能です。
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