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学部生に対するエビデンスベース医学の効果的な教育ビデオの設計方法 - 実用的なガイドを開発するための体系的レビューと補足的な質的研究

https://doi.org/10.1080/10872981.2024.2339569

【概要】
本研究では、eLearningとしてのビデオの高い教育的価値を背景に、学部生向けのエビデンスベース医学教育において効果的な教育ビデオを設計する方法について体系的レビューと質的研究を組み合わせて検討した。特に、教育ビデオの要件と設計目標に関する研究が不足していることから、グラウンデッド・セオリー手法を用いた質的研究を補足する形で、実践的なガイドラインの開発を目指した。

【背景】
eLearningは学習目標を達成するための有効な手段である。これにより、学習者と教員の柔軟性が向上する。エビデンスベース医学の教育においては、特に疎かにされがちな主題に関する知識を維持するために、デジタルカリキュラムの主要コンポーネントとしてビデオの利用が不可欠である。

【結果】
効果的なビデオベースのeLearningに貢献する40の要因を特定し、これらをチェックリストとして提供した。インタビューから得られた情報は、文献に見られるアドバイスを補完し、豊かにした。

【議論】
ビデオベースのeLearningニーズに対するこの種の包括的ガイドは、これまで発表されていない。グラウンデッド・セオリーベースのアプローチを特に用いることで、公式の専門家パネルの存在なしに、合意に達することができた。

【学んだこと】
「カーンスタイル」というビデオ教材のスタイルがあることは知らなかった。手書きスタイルということだが、確かに認知不可を最小限にできるし、必然的にシンプルになるため、学習しやすい印象である。ビデオ教材にアクティブ・ラーニングの要素を取り入れるには、非同期型のみではやはり限界があるように感じる。

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