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体験から経験へ: 経験学習とは何を意味するのか

おはようございます、Sugiです。
今日は「経験」について
書きます。

コルブの経験学習という
理論があります。
きっとご存知の人も多いでしょう。

  1. 具体的に経験する

  2. 経験したことを言語化する

  3. 他のケースでも応用できるよう抽象化する

  4. 3の内容を他のケースでも主体的に実践する

僕なりにコルブの経験学習を
学習して感じたことは
体験と経験は異なる
ということです。

「体験」は言語化できて
はじめて「経験」になります。

つまり、ただ見ている、
身体を動かしているでは
経験にならず
その人の中で
何も起きていません。

言語化してこそ、
何かが起こります。

これが実習であれば
教員や指導者が
問いかけることで
効果的な学習となります。
ここで気をつけるべきは
問いの内容です。

よく看護学生のTweetで
「根拠は?根拠は?」と
聞かれまくる、という
趣旨の投稿を見かけます。

根拠は?と尋ねても
実践したことの
内省は起こりえません。
その実践が適切であるのか
という判定に留まります。

もちろん、意図的に
実践するために
根拠を踏まえておくことも
大切ではあります。

ただ、学習支援者は
体験そのものを内省できるような
問いかけをする必要があります。
根拠を明らかにして
終わってしまっては
体験のまま終わってしまうでしょう。

一方、学習者は
つまり社会人になると
教員・指導者がついて
くれる場面なんて
そうはありません。
というか、基本的に
ありません。

つまり、
自ら内省し、言語化し
抽象化し、次のアクションを
実践できることが
求められます。

これができる人は
どんどん成長していきます。

その場の学習を支援する
だけでなく、
自ら内省できる人材を
育てることが
学習支援者の重要な
役割といえます。



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