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グループディスカッションをするときに大切なこと / ビジコンを通して得た経験

みなさんこんにちは。藤江達郎です。

私は今Business Contest KING実行委員会の一員として活動しています。ビジコンを沢山経験して得たグループディスカッションで必要なことを多くの人に知ってもらいたいと思い、この記事を書くに至りました。本音としては自分が未来で同じ過ちを繰り返さないための戒めです。


グループディスカッションはとても難しいものです。同時にゲームみたいで奥深く面白いものでもあります。

しかし、グループディスカッションは、時に、議論が長引いたり、何の話をしているかわからなくなったり、ひどいときには討論者同士で喧嘩になったりします。

みなさんも経験があると思います。誰かが永遠と話していて眠くなったこと。ある人の口調が強すぎて発言するのが億劫になった経験。今何の話をしているのかわからなくなったこと。

このようなディスカッションにおいて何が重要なのでしょうか

議論の「目的」を見失ってはいけない


ディスカッション中最も大切なことは議論の目的を考えることです。今行っている議論がどこに向かっているのか、何のための議論なのかをはっきりさせておかないと意味のわからない方向へ進んでいきがちです。議論を長引かせないためにも議論の目的は常に考えておきたいです。

議論の目的を考えておかないと、みなが違う方向性の意見を出したり、議論が噛み合わなくて揉めたり、議論が無駄に長くなったり、せっかく議論したのに意味を成していなかったりと勿体ないことが多いです。

また目的を考えることは何も議論においてだけではありません。新しいプロジェクトを考える時、勉強を始める時、大きな買い物をする時、何にでも当てはまります。

そんなことは分かってる!と言いたくなりますよね?分かります。そんな事はみんな頭のどこかで分かっているものです。しかし、出来ていないことが多いのも現実です。

原因はシンプルで、議論をしていると議論の内容に夢中になってしまい目的が頭からすっぽ抜けてしまうのです。

私は就活をした事がないので詳しい事は分かりませんが、就活のグループディスカッションでも話が逸れて行ってしまう事はよくあるそうです。

では、どうすればいいのでしょうか?

これにはいくつかの解決策があります。

1つ目は目的を考えることを習慣化することです。これが出来ていれば困らないだろ!というのも分かりますが、普段から目的を考えることを練習しておけば自然と出来るようになるものです。また、練習しておかないと肝心な時に目的を考えるのを忘れてしまいます。

一回この習慣化がされてしまえば多くの議論、作業が効率化されるため多くの利益を得ることができます。見につけて損はないと思います。

2つ目は目の見えるところに書いておくことです。議事録を取っているなら議事録の見えやすいところに議論の目的を記載しておきましょう。なんなら太文字で文字のサイズを大きくしてもいいです。そのくらい重要なことです。

3つ目は時々休憩を取ることです。議論が加熱して意見の言い合いになって行くと、脳のリソースの大半が意見を考えるに使われてしまいます。それにより目的を見失っている訳ですから、意識的に休憩を挟む事はとても大切です。

休憩には他にもいい事があります。それはデフォルトモードネットワークが活発になることです。脳は意識的に考えている時よりも、無の状態の方がいいアイデアが出てくると言われています。それは無の状態の時に脳内が整理されるからです。このデフォルトモードネットワークを活発にさせるためにも休憩はこまめに取るべきです。

4つ目は議論を俯瞰して見ることです。常に発言しようとしていると発言内容に注目してしまうので目的を忘れがちです。全ての議論に首を突っ込むのではなく、少し離れて議論を見ることをしてみると新たな発見があったり、議論の目的を見失わずに済んだりします。

これと似た意味で、議論に積極的に参加していない人の中に目的を見据えて考えている人が居ます。そのような人に、今の議論に対しての疑問はないか、方向性が間違っていないかを聞くことで良い意見を貰える可能性もあります。

大抵そのような人は自分の考えが間違っているんじゃないかと心配しているので、意見を言ってくれません。そのような人には、しっかりと寄り添い意見を引き出す必要性があります。

チームビルディングは議論の何よりも重要


自己紹介、アイスブレイクの時間を適当にしている人(企業)はめっっっっちゃ多いです。これは本当に勿体ないです。ここを大切にすれば、業務効率も人間関係も良好に行きやすくなるのにも関わらず、蔑ろにされている事が多いです。

チームビルディングとは
念の為用語の確認をしておきます。チームビルディングとは、『チームが高いパフォーマンスを発揮するために個々の力を最大限引き出す環境を構築すること』を指します。

この言葉を聞くだけでもわかる通り、チームビルディングをしっかりと行うことは最高の成果物を作ることに繋がります。

私がチームビルディングをサボったことにより失敗した経験を挙げておきます。

私はある企業の5days新規事業立案インターンに参加しました。そこでは初対面の5人でグループが作られ、その5人で新規事業立案をしていくのですが、初日から険悪な雰囲気が流れ始めました。

どんな問題が発生したかというと、私ともう1人の参加者(Aさんとします)はやりたい自分のやりたい方向性があり、その方向性の違いで揉めていました。

私は今までの多くのビジコン経験から失敗しやすいルートは避け、実現可能性が高い練り上げられたプランを作り上げたかったのです。

しかしAさんはビジコン初心者ということもあり、自分のやりたいこと、わくわくすることに重きを置いて進めていきたいようでした。

Aさんは自分の中での軸があり、それに基づいて出来そうか否かをを判断する人でした。それを知らずに議論を続けていたので、私がどんな意見を言っても「うーん」という反応をされるのでした。私はそのことに全く気づいていなかったので、ただただ嫌な顔をされるだけで何がしたいのかを理解できていませんでした。

結局最後まで意見がまとまらず、ボロボロのアイデアを発表し、投資家の人から厳しいお言葉を頂きました。

この経験から私が得た教訓は
相手がどんな考えをして意見を出す人なのかを最初に知っておく必要があること。そして、自分の考え方も開示しておく必要性です。

相手の考え方を知っておくとはどういうことか

例えば、相手の意見を聞いた瞬間に正しい、正しくないを判断する人がいます。(高学歴の理系に多い気がします。。) このような考え方をする人に会った場合、どんな印象を抱くかというと「凄い否定してくる人」です。あれは違うこれは違うと何の意見を言っても違うといわれます。皆さんも経験あるかもしれません。

こんな人に出会った場合どうすればいいのでしょうか。

相手の意見を聞いた瞬間に正しい、正しくないを判断しているのだとすれば、論理の矛盾点にすぐに気づける人の可能性が高いです。なので、意見の発散段階ではその人のことは一旦おいて置き、議論の収束の段階で矛盾している点はないかという壁打ち相手の立ち回りをしてもらうのが良いでしょう。

しかしこれは、相手の考え方をしっているからこそ、この人の配置を考えることができます。なので最初の自己紹介、アイスブレイクの時間をしっかりとって、その人の考え方や人間性を知っておくのが重要なのです。

先ほどの例に挙げたAさんはどのようにすればよかったのでしょうか。

Aさんは自分の中に軸がありそれに基づいて判断している人でした。きっとその軸というのは多くの過去の経験から生まれた経験則のようなものなのでしょう。

その経験則というのは人間をリスクから遠ざけてくれることもあります。なので、その経験則を言語化してもらうことでリスク回避に使えるかもしれません。

このように議論をする前にその人の考え方、人間性を知っておくことで適切な場所に人員を配置することができるので、その人自身も自分の能力を最大限発揮することができ、満足度の高い議論を行うことができます。

お気づきの人もいると思いますがこれは議論においてだけではないですよね?会社でもそうです。社員一人一人個性は違うものです。その人の個性を最大限生かすためにもアイスブレイク/自己紹介は丁寧に行いたいものです。

このように個々の強みを把握し適切な場所に配置することは部下から提案できるものではありません。ぜひ日本全国の会社の上司が部下の個性を把握し適切に配置することで生産性があがり、ひいては日本のGDPが向上してくれるといいなと考えています。

このような感じで不定期で今までの経験から学んだことを記事にしていきたいと思います。何かの参考になれば幸いです。

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