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ISAPSのデータ(2022年版)から見る、世界のトレンドを解説!

こんにちは!
今日も僕のnoteをお読みいただき
ありがとうございます!
 
さて、みなさんは、
美容医療の治療を受けたこと、ありますか?
 
日本では、美容医療を提供する医療機関が増えています。
外科的手術の割合は減少し、
美容皮膚科などの非外科的治療の比率が高まっているのも
近年の傾向です。
 
そこで、今回はISAPS(国際美容外科学会)のデータから
世界の美容医療のトレンドを見て行きたいと思います。
 
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■美容外科手術のトップは脂肪吸引!

ISAPS(国際美容外科学会)は、
どれくらい世界で治療が行われているか統計をとり、
美容治療に関する年次グローバル調査結果を発表しています。

聖心美容クリニックもデータを提供しているんですよ!
今回は、ISAPSのデータから、世界の美容医療の傾向を見ていきます。

まず、美容外科手術トップ5はこちら。

1 脂肪吸引
2 豊胸術
3 瞼の手術
4 腹壁形成術
5 乳房固定術
 
2021年と同様2022年も脂肪吸引が最も多く、
手術件数は230万件以上、21.1%の増加となっています。

非外科的治療のトップ5は、以下の通りです。

1 ボツリヌストキシン注射
2 ヒアルロン酸注射
3 脱毛
4 ケミカルピーリング(タイトニングに代わりトップ5入りです)
5 脂肪溶解注射(脂肪溶解注射は最近のランクインです!)

■非外科的治療が大幅に増加!

2021年と比べて、
美容医療施術全体で11.2%、
外科的手術が16.7%、
非外科的治療が7.2%増えています。
 
世界中で、外科的手術は1,490万件以上、
非外科的治療は1,880万件以上行われているようです。 
 
豊胸手術は29%増、 
全ての乳房治療は25%増、
ボディ系は25.3%増です。
 
顔や頭の手術が最も人気がありますが、
瞼、鼻、唇、口周りの手術はわずかに減少。
瞼手術は男性の間で最も人気になっています。  
 
豊胸術全体の54.6%と鼻整形術の66.7%は18~34歳、
ボツリヌストキシン注射と脂肪吸引は35~50歳の間で最も多く、
それぞれ全体の47.9%と43.3%となっています。
 
施術を受けているのは、18歳~64歳が大半を占めています。
脂肪吸引は男性が約18%、非外科的治療の順位は男女同じです。
 
さらに、2018年と比較すると
外科的手術は 41.3% 増加。
非外科的治療は、なんと57.8%増ですから、
ここ4年間で美容医療の需要は大幅に伸びたことが伺えます。

コロナ禍中は全体的に施術数が減少していましたが、
すっかり回復したようですね。
単純に増加したというより、
コロナ禍で減少した反動の可能性もあります。
 

■国別データを見てみると…

次に国別のデータも見ていきましょう!
世界で最も多くの手術を実施した国は
アメリカ(全体の22%)で、
次いでブラジル(8.9%)、
日本(7.3%)でした。

アメリカと日本で比較してみると次の通りです。

≪外科的手術トップ5:日本≫
1 瞼の手術
2 フェイスリフト
3 脂肪吸引
4 脂肪移植
5 鼻形成術

≪外科的手術トップ5:アメリカ≫
1 脂肪吸引
2 豊胸手術
3 腹壁形成術
4 乳房固定術
5 瞼の手術

こう見ると、日本人の場合、顔の手術が多いですね。

≪非外科的治療トップ5:日本≫
1 ボツリヌストキシン注射
2 脱毛
3 ケミカルピーリング
4 タイトニング
5 ヒアルロン酸注射

≪非外科的治療トップ5:アメリカ≫
1 ボツリヌストキシン注射
2 ヒアルロン酸
3 脱毛
4 ケミカルピーリング
5 脂肪溶解注射

■日本人は目の手術が多い

日本人の傾向として、全体的に顔にこだわる施術が多いのが特徴です。
南米はお尻の手術が多いようです。

日本は変化がナチュラル志向で、
非外科的治療の割合が多いのに対し、
アメリカでは劇的な変化を求められる傾向があります。
ただし、若返りの治療では、
ナチュラル派が増えてきているように思います。

また、アメリカでは非外科的治療のニーズが高まっていますが、
ブラジル・コロンビア、イギリス、タイ、アルゼンチン、インド、スペインなどは
外科的手術のほうが多いのが特徴的です。
 
いずれにしても、美容医療を受ける人の数は増えており、
経済効果が高まっているようですね。
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今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
このようにデータを見てみると
今後の美容医療業界がどのように変化していくのかが見えてきます。
 
注目したいのは、施術内容として非外科的治療比率の高まりです。
実際、最近は一般の皮膚科や内科のクリニックのなかで
「美容皮膚科」を掲げるところが増えているように思います。
 
美容医療が活況のなか、
いくつもの課題があるのは事実。
 
いつの時代も安全で適切な医療の提供が
重要であることに変わりはありません。
 
今回はこの辺で!
次回のnoteもお楽しみに。
 
 

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