見出し画像

ドクター韓国研修に行ってきました!

こんにちは!
新しい年を迎えて、だいぶ落ち着いてきました!

昨年は新しいメニューが加わったり
S-Laboがリニューアルしたり、アートメイクがスタートしたりと、変化の多い年でした。

そのなかで、僕たちドクターにとって、
特に有意義だった体験のひとつが、ドクター韓国研修です。
これが、本当に素晴らしかった!!

そこで今回は、研修で学んだこと、感じたことを、
ぜひ、みなさんにシェアさせてください。

韓国の鼻手術は日本人ドクターの参考になる

昨年の11月に韓国で行われたドクター研修に
当院のドクターたちと参加してきました!

聖心美容クリニックでは、
技術の向上と美容医療業界の発展を目指して研修や勉強会を積極的に行うように努めているのですが、今回の韓国研修では、素晴らしい経験ができました。

韓国といえば「美容先進国」。
どの手術もハイレベルで、なかでも、鼻の手術のレベルが高い先生が多い印象があります。

韓国の鼻の手術は、日本の美容外科医にとって、とても参考になります。

白人はもともと鼻が高いので、逆にそれを抑えるような手術が多く参考にしにくい面がありますが、韓国人は日本人と同じアジア人。

「鼻が低い」「小鼻が大きい」「だんご鼻」の悩みや
「もっとはっきりさせたいけれど、高すぎるのは嫌。」という要望が日本人と似ているのです。

匠の技のすばらしさ!

今回のドクター韓国研修では、「ザ・プラス美容外科」を訪問し、ジョン・ジェヨン先生とキム・テッキュン先生の手術を3例、見学しました。

ジョン・ジェヨン先生は、アジア圏では鼻整形の第一人者。

アジア人の鼻形成術に携わる医師たちの教科書になっている「Rebuilding Nose」の著者で、2017年には日本語版も出版されています。

ジョン先生の手術は、ほぼすべてが「修正手術」。
鼻の整形を何度も重ねると不自然に変形してしまうリスクがあるのですが、ジョン先生は、そういった鼻を美しく整える手術を手掛けています。

今回、見学した鼻の手術の患者さんも既に何回もさまざまなクリニックで手術をしてきた方でした。
ジョン先生曰く、この患者さんは、何回も手術をしている割にはマシだったらしいのですが……。

キム・テッキュン先生の目の下のたるみ取りとVリフト(フェイスリフト)も見学しました。
Vリフトとは、切開手術と特殊な縫合法、フェイスライン周囲の脂肪吸引などのコンビネーションです。

お二人の手術はほんとうに素晴らしかったのですが、何よりも、手術中に一切迷わず、手を止めないことに驚きました。

例えば、予想よりも組織の癒着が激しいなど、手術中には予期せぬことが起こるものです。

そうした場合、ドクターは一瞬、動きを止め、
「さて、ここからどうしようか?」と考えるのが通常だと思うのですが、ジョン先生もキム先生も、手が止まらないのです。

二手も三手も先読みするのがプロ中のプロ

鼻の手術は美容整形のなかでも、特に難しい分野です。

というのも、鼻の場合、もともとの構造物をいろいろといじらないといけません。縫合したり、耳介軟骨や鼻中隔軟骨、肋軟骨を移植して組み合わせたりしますし、その方法はいくつもあります。

しかも、そういった手術を何回も行うと、前に執刀した先生がどのような手術をしたのかが、分かりにくくなります。

「前の先生は多分、こんな風にしたんだろうな」
と想像しながら手術するしかないのですが、ジョン先生は何のためらいもなく、ずんずん進める。

これができるのは、経験が豊富というだけでなく、二手、三手先を読んでいるのだと思います。
何十手も先を読む将棋に通じるものがありますね。

将棋の場合は、将棋盤や駒数が決まっているので、ある程度、計算できますが、手術はそれ以上に選択肢が多いと思います。

今回の韓国研修で、僕が感じたのは、どのような事態が生じてもすべて想定しておくことが重要ということ。

どのようになったら、どうするかが頭に入っていれば、立ち止まらずに進めるのでしょう。
これこそプロ中のプロですね。

クリニック自体はそれほど大きくないのですが、
そこで繰り広げられる手術は、だれが見ても、トップレベル。
最高といえるものでした!

―――――――――――――――

ジョン先生やキム先生の手術を見て、元ソフトバンクの工藤公康さんのトークイベントで聞いた話を思い出しました。

プロの選手はどれくらい先読みして準備しているかで、試合の大部分が決まるのだそうです。

分析して、どのシチュエーションになったとき、どの選手をどうするかを、あらゆる事態を想定してデータ化しておき、結局、想定外のことが起こると負けるのだと。

どの分野であっても、トップレベルの人たちは、あくなき探求心、絶対あきらめない気持ち、イメージする力に長けているものなのでしょう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?