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【結果】天皇杯決勝 琉球vs千葉J

琉球は盤石の態勢で天皇杯決勝、千葉ジェッツに挑んだが


試合終了
千葉J87-76琉球

千葉に敗れてしまった。
約束の地・有明コロシアムでの栄冠とはいかなかったが、まずは千葉ジェッツが素晴らしい活躍をしたことは書いておきたい。
千葉ジェッツは優勝に値するパフォーマンスを見せていた。帰化選手の主力ギャビン・エドワーズを欠きながらも選手たちはジョン・パトリックHCのやりたいことをプレーを通して体現出来ていたし、強度を高く保ちつつアグレッシブな姿勢は自チームのテンションを更に上げ、もっと集中力を研ぎ澄ませていった。

選手の自信と完成度は千葉の方が上回っていた。ここは素直に認めないと、次にいけない。その先に行くために。
2度続いた準優勝のその先へ進みたい・・・

こんないちブースターがそう思っていたって選手の方が強く、強く思っているに違いない。

今回は感想文になってしまいそう。
駄文乱文が続きますが、、、しばしお付き合い頂ければ幸いです。


■ビッグマンのポストに対しての千葉のダブルチーム

クーリー、ダンカンとダーラム。この三人のポストアップははキングスの基本的な戦術で、そこから1on1仕掛けてもいいし単純に45度にリターンしてもいい。ピック&ロールとDHO(ドリブルハンドオフ=手渡しパス)と並んでキングスの土台となるシステムだ。
千葉は宇都宮戦でも見せたようにこの天皇杯決勝でもキングスのポストプレーをダブルチームで封じに来た。

ビッグマンを挟みに来るのは原と佐藤。どちらもフィジカルは強く、いなすのは簡単ではない。
(千葉の約束ごととして逆サイドのウイングかガードがベースライン側からヘルプに行くことになっていた)

ダブルチームに来ることを想定し2Q以降はオープンな逆サイドや対角45度にストレッチパスを出せていたが、もとより千葉もそれは織り込み済み。
もしかしたらキングスの対応力を物差しで測っていたのかもしれない。

前半のアンサーであるストレッチパスを布石にして後半は誘い込むように逆サイドをオープンにしてスティールを狙ってきた。
3Qに2本連続かな?ストレッチパスをスティールされたところがキーだったと思う。

あの距離感はホントに絶妙だった。2本目の富樫のインターセプトは速攻に繋がる完璧なインターセプト。

前半を布石にしたような後半の仕掛け方。40分を通してのゲームマネジメントが光るジョン・パトリックHCの見事な采配だった。

■強度の高さは互角

試合の強度は素晴らしく高かった。ハイテンションな守備と集中力はゲームを引き締め、よりプレーの鋭さを増していった。
フィジカルはほぼ互角。インサイドの強さは琉球だけどスピードとアグレッシブさというところでは千葉。

両軍ともにスタイルは違うが守備の強度がリーグトップクラスに高く、オフェンスは千葉優勢というところが最後の差になってしまったのかもしれない。
千葉のタフショットがうまく入っただけに感じる人もいるかもしれないが千葉はあれが入るんです。そこは再度認識レベルを変えないといけないと思った。
(後半は修正していた)

■両軍日本人選手の活躍

強力な外国籍選手の対策はお互いばっちりで、外国籍選手の力関係を相殺していたように思う。
その分日本籍選手での殴り合いになるBリーグでは珍しい光景だった。

琉球は牧が富樫を止めて、セカンドユニットでボールを落ち着かせる。この日TOVが0。
今村が原にディフェンスでやり返し、スリー、ドライブからエンドワン。
岸本のオープニングスリーと終盤でのスリー。

千葉ジェッツは
富樫のスリーを筆頭に西村のスリーとスティール。
MVPのはずののゴリゴリディフェンスとスリーのオンファイアー。
佐藤卓磨と荒尾のリバウンドのハッスル。

キングスとしては佐藤卓磨と荒尾がリバウンドに介入してくる所はかなり痛かった。

外国籍選手の優先度・重要度が高いBリーグで日本人選手がこんなに活躍して白熱する試合はなかなか見られないと思う。

最終的には日本人選手の活躍がより多くあった千葉ジェッツに軍配が上がった。


■琉球の強さを支える牧の成長

牧の成長はどうしても自分自身が書きたい内容で、牧の成長が今シーズンの琉球を支えている。
昨年の2月に足首を負傷しシーズンアウト。リーグ開幕前に再度手術を選び約9ヶ月の期間を経てようやく帰ってきた牧がこれほど活躍すると誰が思っただろうか。

牧は特別指定選手時は言ってみればディフェンシブプレーヤーで全く器用な選手ではなかった。
ただその頃からずっと練習でやったことを試合で表現できる芯の強さがあり、出来ることが少しずつ増えていった。
そんな中での負傷離脱であったため、出来ることが失われてしまうと思っていたが、帰ってきた牧はハンドラー問題を解決する救世主になり、天皇杯決勝ではキングスが苦手とした富樫を一人で守る強さと速さを見せた。

対富樫とのポストアップで牧が放ったフローターショットは以前牧が苦手としていた種類のシュートで、以前は距離すら合わせられていなかった。それがこの試合は大事な場面で、しかも利き手とは逆の左手で理想通りのアーチを描き決め切った。
これは本当に素晴らしい。練習で意識してさらに理解していないとあのアーチは描かない。

どれだけ練習してきたんだよと。

もうひとつ。牧の素晴らしかった点を挙げさせてほしい。

牧はルーキー時代からスリーの精度が良くない。むしろ悪い部類に該当する。そのため牧がコートに立っているときは

千葉Jは徹底的に牧をノンシューター扱いしていた。

これは何にもおかしいことは無くて逆算するとそう守るのが一番効率がいいのだ。特にキングスはインサイドが強力だから外を一枚オープンにしてでもインサイドを守りたいからね。
必然的に精度の良くない牧をオープンにする約束になる。

牧にとっては屈辱的な采配だが牧はスリーポイントを打ち続けた。精神的に負担のかかる中チーム最多の9本(今村8・岸本7)を試投。

シュートが入れば千葉の守備の前提は一気に崩れることになる事をわかっていた牧は自分がオープンなら迷わず打ち続けた。

結果的に2本しか入らなかった為、千葉ジェッツの作戦勝ちということになったが、あの状況下で打ち続けられる選手はほとんどいない。シュートが入らないと止めてしまう選手がほとんどだ。

この健全で強靭なメンタルは近いうちに絶対にチームを救ってくれる。

キングスブースターはそれがCSの重要な局面で訪れることを心待ちにしていい。

いいから!牧を信じて!!

■次の試合はくれてやってもCSは勝つよ

4月頭のリーグ戦で再び千葉と当たることになるが、その時点で問題が解決されてるとはまだ思わない。
しかしここで勝てなくてもCSまでには完全体の琉球ゴールデンキングスとなって千葉ジェッツの前に現れる予定です。

天皇杯決勝の借りはCSで返す!今シーズンの借りは今シーズン中に返す!

最後にMVPは原でいいだろ。

最後はCS決勝であおう!



P.S
おい!!Bリーグ!!去年も言ったけど
決勝の舞台(中立地) 横浜アリーナ

中立地とは??
牧の花粉症を引き出す作戦か!?

西地区魔境なんだから来シーズンは絶対西側に持ってきてくれ!できれば飛行機で行きやすいとこ。
沖縄アリーナが一番新しくて専用施設でキレイだよ!


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