【試合結果】vs仙台22-23第27節G2
前日の試合で1発退場、ディスクォリファイイングファウルの判定を受け、規定により1試合の出場停止処分を下されたジャック・クーリー。大黒柱を欠いた中で迎える仙台89ersとのGAME2。
キングスとしては西地区の優勝争い&CSホーム開催権を制するためにも絶対に落とせない試合。前日のオーバータイムゲームからも予想されるようにこの日の試合も激戦が必須。3月~4月の超連戦の真っ只中の試合でフィジカル的にも厳しい状況の中GAME1以上に総力戦が求められる。
前半は仙台の青木の活躍もあり仙台が先行するが前半終了直前にコーが残り5秒から鋭いボール運び→ユーロステップのブザビを決め後半に望みをつなぐ。
後半は両チーム一進一退の攻防を見せ、我慢比べの削りあいになる。ホントにどちらが先に根を上げるのかという状況で岸本のシグネチャームーブのパンチストップからのステップバックスリーが決まり試合を決定づけた。
試合終了
琉球75-70仙台
今日もつらつらと書いていきます。
■クーリー不在を全員で埋める総力戦
GAME1でのクーリーのディスクォリファイイングファウルの懲罰により1試合の出場停止処分の中迎えたGAME2。
クーリーが在籍して4シーズン目。鉄人クーリーがロスターから外れることはこれまでもほとんど無く、困ったときにはクーリーにインサイドを支配してもらっていたキングスがクーリー不在の中どういった立ち回りが出来るか・・・。
ダンカンとダーラムのインサイドはBリーグの中でも屈指の強さであることは間違いないがクーリーがインサイドでどっしり軸を通してくれていたから二人はインサイドもアウトサイドも出来るわけで、この日はクーリー抜きでインサイドに対して影響力を強く求められる。
仙台もジャスティン・バーレル、ラショーン・トーマス、ネイサン・ブースとインサイドの猛者ぞろいで、キングスが優位性を保つのは容易な事ではない。
ヒューとタマヨも含めて全員でインサイドをカバーしあいたい。総力戦。
これまでとは違った戦い方をしいられても総合力で可能性を手繰り寄せられるか、それとも仙台が自分たちのバスケを貫き通して連勝中のキングスに土を付ける事ができるのか。
両チームの終盤戦への可能性をさぐる上でも試金石となる試合。
結果的にキングスの経験値が仙台の勢いを勝り、勝利をおさめる事ができた。
中でも特筆されるべき選手についてそれぞれ伝えたいと思う。
■JD&AD
ジョシュ・ダンカンとアレン・ダーラムの二人がインサイドを死守した。これ以上ないくらい素晴らしい働きだったと思う。
前日に続き守り合いになったGAME2。
ダンカン、ダーラムともに35分超のプレータイムでキングスのインサイドを死守し、そして仙台のインサイドにアタックし続けた。
ダーラムは19得点19リバウンド
ダンカンは24得点9リバウンドと素晴らしい活躍。
クーリーが居なくてもキングスのインサイドは強力だということを2人で証明してみせた!
特に後半の重要な場面での活躍が目立ち、何度も仙台へ傾きかけた流れを引き戻してキングスに勇気とエナジーを与えた。
3Qのダンカンのワンハンドダンクは絶対に流れを渡さない強いメッセージが込められた「ぶちかませ!」系のダンクで普段冷静沈着なダンカンがあれだけ熱いダンクをぶちかましたのはこの試合だけではなくシーズンハイライトだと言っても良いと思う。
あのダンクは死ぬほどカッコよかった。
キングス公式でダンカンの3000得点達成動画の中で見れるのでもう一度あの興奮を思い出してください↓
ダーラムもハンドラーからパス、ドライブ、インサイド、スリーポイントとマジでフル稼働。
特にダーラムのパワフルなドライブは仙台のインサイドに混乱を生んだ。キングスが最後までつないで行けたのは間違いなくダーラムがレイアップやゴール下でスコアを重ね続けていけたからだ。
あとリバウンドが19本ってクーリーよりむしり取ってるよね(笑)本気のダーラム凄すぎる。
普段3ポイントの確率が30%なのに4Qの大事な場面では決めきるところもホントに素晴らしい。
得点はダンカンの方が上回っているが貢献度指数のEFFは35とモンスター級の数字をたたき出している。
JD&ADはこれ以上無いほどに本当に素晴らしい活躍をしてくれた。
クーリーのいない中ホントにお疲れ様。そしてありがとう。
■THE FACE OF RYUKYU 岸本隆一
試合を決めたのはこの男、、否!この漢!!
岸本隆一!!
もはや説明不要。沖縄が生んだクラッチシューター。
キングスを除く全チームは残り2分を切ってからは岸本にボールを持たせてはいけない。
両日ともに同点の残り30秒からステップバックスリーを決めて試合を決定づけた。
試合後のインタビューで明かしていたがGAME2のウィニングスリーは桶谷HCのプレーコールを独断で変更しPGである岸本が自らを選んで打ったショットらしい。
なんと恐ろしい……ちょっとカッコよすぎませんかね。
ご覧いただけただろうか。
岸本のシグネチャームーブのインバートパンチストップからのステップバックスリーでゲームウィナーをメイド。(横文字使いたいだけ)
この動きカッコよすぎて何度もみちゃうよね。
まーじでステップバックスリーは日本一上手いと思う。
昨シーズン2for1さんが調べてた岸本の4Qのシュート力をご覧いただこう。
ドドン!
(20-21シーズンってなってるけど21-22の間違いです)
4Qのスリー成功率えぐっ。
キングスを除く全チームは残り2分を切ってからは岸本にボールを持たせてはいけない。(2回目)
■仙台は終盤戦スパークする
東地区の6位。これだけ見ると下位チームに見えるが仙台89ersは上位チームにアップセットを食らわせられる実力をつけている。
とくにディフェンスの強度は脅威的で、簡単にシュートレンジでボールを持たせてもらえない。藤田HCらしい激しいディフェンスチーム。
特に日本人選手の強度が素晴らしく、小林、青木、澤辺。この三人のディフェンスの強度にはキングスは終始手を焼いた。
青木保憲はマジで移籍して良かったね。川崎、広島では出場機会がなかなかもらえず3人目のPGって感じだったし、コートに出てきても正しい判断が出来ていなかった様に見えていた。出てきたら狙い撃ち(ハント)の対象になっていたくらいだったが仙台に移籍してからは完全にブレイクスルーしている。
正直過去の青木との対戦を忘れるほどオフェンスでもディフェンスでも素晴らしいパフォーマンスを見せていた。
青木やっさんは牧隼利の大学時代の先輩で「偉大なキャプテン」と言わしめたほどキャプテンシーの持ち主。元々のメンバーに青木のメンタル・マインド・ブレイクスルーした技術が融合して終盤戦は仙台はスパークしていくのではないか。
そんな期待をさせてくれる素晴らしいチームだった。
■キングス強いわ
大黒柱クーリーが不在の中、何度も苦しい時間を跳ね返したキングスの強さは本物だ。
4Qはリードチェンジを繰り返す展開で「ダメか・・・」と思ったら追いつき「行ける!」と確信したと思ったら逆転され、何度も流れが移り変わる展開だった。
こういったスクランブルな状況の中で有効な可能性をどんどん手繰り寄せることが出来るのは強いチームの証拠。全員がやるべきことをやり、自分たちの可能性を広げていく今日のキングスは間違いなく強いチームだった。
我慢しながら削りあいをしながらも手にした大きな勝利。
これまでクーリーに依存していたキングスの戦術だったがクーリー不在でも戦えるという事を証明した。
この日の様な重い展開の試合は終盤戦に向けて増えていくと思う。我慢しながら得たこの日の勝利はホントにホントに大きな価値があった。
■まとめ
千葉ジェッツに勝った仙台に連勝したから琉球が最強ってことでおけ?
仙台シリーズはマジでライバルチームか?ってくらい2試合とも痺れるいい試合だった。
球団同士も関係良さそうだし来シーズン以降も熱い戦いをみせてくれそう。
2試合勝ててよかった。仙台89ersはめちゃくちゃ強く良いチームだった。
金城しーげーACの永久欠番セレモニー。
両チーム全員温かくて素晴らしいセレモニーでした👏
たつまる
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