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橘高文彦と筋少コピバンと私

私はギターが特別上手いとか音感が優れているとかそういうのとはあまり縁がないが、ことギタリスト橘高文彦に関する曲を耳コピして人前で演奏した曲数だとおそらく世界一と言っても過言ではないと思う。

キノコパワー/僕の歌を総て君にやる/小さな恋のメロディ/愛のリビドー/踊るダメ人間/ドナドナ/少女の王国/トゥルーロマンス/再殺部隊/電波ブギ/ノーマンベイツ/僕の宗教へようこそ/マタンゴ/さらば桃子/レティクル座の花園/元祖高木ブー伝説/月とテブクロ/これでいいのだ/オレンジエビス/ツアーファイナル/モーレツア太郎/日本の米/家なき子と打点王/最期の遠足/ザジ、あんまり殺しちゃだめだよ/スラッシュ禅問答/また会えたらいいね/きらめき/愛を撃ち殺せ/タチムカウ/夜歩く/夜歩くプラネタリウム人間/鉄道少年の憩/パブロフの犬/日本印度化計画/じーさんはいい塩梅/境目のない世界/23の瞳/パリ恋の都/詩人オウムの世界/釈迦/レティクル座行き超特急/くるくる少女/人間のバラード/サンフランシスコ/ソウルコックリさん/少年グリグリメガネを拾う/ビッキーホリディの唄/アンクレット/高円寺心中/飼い犬が手を噛むので/風車男ルリヲ/イワンのばか/体育祭/サーチライト/ベティーブルーって呼んでよね/さよならまねき猫/福耳の子供/孤島の鬼/愛のためいき/リルカの葬列/世界の果て/イタコLOVE/星座の名前は言えるかい/アデイインザライフ/機械/星の夜のボート/妄想の男/外道節/ノゾミのなくならない世界/戦え何を人生を/俺の罪/香奈、頭をよくしてあげよう/仲直りのテーマ/暴いておやりよドルバッキー/中2病の神ドロシー/へそ天エリザベスカラー/ダイヤモンドサドクラブ/ペテン師新月の夜に死す/ゾロ目/若いコとドライブ/ドリフター/人生は大車輪/青ひげ兄弟の店/時は来た

以上85曲が筋少コピバン東日本脳髄液(活動時期は2009年から2016年)としてライブでやった曲で「ダイヤモンドサドクラブ」と「ペテン師新月の夜に死す」については私が参加していないのでライブでやったのは83曲となるが、バンドとしてではなく個人的にYoutubeにUPするためや次回ライブ用に「レジテロの夢」「愛は陽炎」「恋の蜜蜂飛行」「yesterday today tomorrow」「衝撃のアウトサイダーアート」「大江戸鉄砲100人隊隠密戦記」「リテイク」「サボテンとバントライン」「1000年の監視者」「踊る赤ちゃん人間」「楽しいことしかない」「ファルコン」「子犬にしてあげる」「悲しきダメ人間」「週替わりの奇跡の神話」「サンフランシスコ10イヤーズアフター」「傷だらけのローラ橘高文彦ギター版」を耳コピしてUPしたので、橘高さん関係の曲を100曲耳コピしていることになる。家でコツコツ100曲という人は居るかもしれないが、記録に残っている状態で100曲は見たことがない。

私のyoutubeチャンネル
https://www.youtube.com/@tsfv/

それがなぜかと問うならば、まずバンドスコアが「猫のテブクロ」しかなく、公式のギターTAB譜はヤングギターに代表されるギター誌の特集、または増刊号の100%橘高文彦などといった橘高文彦特集が組まれなければ本人監修のギターTAB譜が存在しない点が最大の理由だと言えるが、橘高文彦のギタリスト属性によるところも非常に大きい。メタル系とビジュアル系には仲が悪かった時期があり、メタル系からするとビジュアル系はカッコだけのヘタクソ集団、ビジュアル系からするとメタル系は女にモテない練習オタク集団で、橘高文彦はビジュアル系で女にモテる練習オタク系メタルギタリストという特殊な属性を持ち、ファンの属性も同様に「ビジュアル寄り」「メタル寄り」真っ二つに分かれた、いや今も分かれているため彼のギタープレイをコピーできるのは「ビジュアル系もいける練習オタク系メタルギタリスト」となり、その門を通過できるギタリストがプロアマ問わず少ないのである。私は好きなギタリストが高崎晃→イングヴェイ→ヌーノ→橘高文彦と来ているのでどちらかと言うと練習オタク系ギタリストの土台がある状態で橘高文彦のギタープレイに触れたことが継続につながった一因ではないかと思っている。

彼のギタープレイにノックアウトされたのは18歳、高校卒業してすぐの頃どういう経緯か忘れたが月光蟲というアルバムの一曲目、風車男ルリヲ。筋肉少女帯で最もヘヴィメタルな曲で、ぐるぐるぐるぐるぐるぐる何度もリピートして聞いていたが、その後友人の紹介で札幌ナンバーワンメタルドラマーと出会い1年半ほどスラッシュメタルに傾向したつもりだったがポーザーの壁を越えられず挫折、水商売の世界に入ってから筋肉少女帯の事はすっかり忘れた。ちなみに私の言うポーザーは「実力者のグループ界隈を大した実力も覚悟もなくうろつく見せかけ野郎」の事で、かっこつけマンの事ではない。

筋肉少女帯に再会したのは2009年の夏頃、今も勤めている会社の人事異動で札幌から東京都内に移住していた私は友人知人のいない環境に寂しさを感じてたまにmixiのオフ会に行っており、その日は筋肉少女帯カラオケの日でカラオケ屋に筋少ファンがたくさん集まってひとり1曲歌っても4時間かかるとかそんな会だったと思うが、そこで歌ったコウセキくんなる男の歌に何かを感じて筋少コピバンやろうぜと誘ったことで筋少コピバン東日本脳髄液が誕生し、そこから約7年橘高さんのギターフレーズをひたすら追うことになった。ひたすら追うというのはサラリーマンバンドにしては頻繁にライブをやっていたからで、7年足らずで26回やっている(私は25回)。

2016/01/10 八王子Live Bar X.Y.Z.→A【ワンマンライブ新年会&セッション】
2015/08/22 吉祥寺SHUFFLE【筋少コピバン祭※ゲスト太田明本人】
2015/01/24 八王子ライブバーXYZ→A【ワンマンライブ新年会】
2014/09/20 六本木クラブエッジ(80年代の東日本脳髄液)
2014/08/23 六本木クラブエッジ【筋少コピバン祭】
2014/04/19 赤坂天竺
2014/02/15 池袋手刀
2013/11/30 八王子ライブバーXYZ→A【ワンマンライブ忘年会】
2013/08/24 六本木クラブエッジ【筋少コピバン祭】
2013/04/13 四谷アウトブレイク
2012/10/28 渋谷DESEO
2012/08/25 吉祥寺SHUFFLE【筋少コピバン祭】
2012/06/03 池袋ADM
2012/05/27 渋谷Lamama
2012/01/21 四谷アウトブレイク
2011/10/30 高円寺クラブライナー
2011/09/11 沼袋サンクチュアリ
2011/07/30 下北沢CaveBe【筋少コピバン祭】
2011/04/16 赤坂天竺
2011/01/30 新宿Future Nature Valve
2010/09/19 大岡山PEAK-I(ピークワン)
2010/08/21 大井町ライブスペースシブヤ
2010/04/11 八王子ライブバーXYZ→A
2010/01/24 早稲田ブラックシャーク
2009/08/29 赤坂天竺
2009/04/25 川崎セルビアンナイト
2008/10/04 mixiにコミュ作成【結成】

1回目のライブから最後のライブまでだいたい2,445日、83曲耳コピは29.4日に1回のペース。実際には2009年から2014年にかけて集中してやっているので均すと温度感が伝わらないかもしれないが「10年くらいブランクあるサラリーマンが橘高文彦の筋肉少女帯におけるギタープレイを7年間に渡って毎月必ず耳コピした」という事実によって橘高さんのギタープレイに夢中だったことを理解してもらえると思う。数十曲耳コピするとギターフレーズの傾向が掴めてきて音はスンナリ拾えるようになるが、多彩なピッキングを用いる橘高文彦のプレイをできるだけ真似るとなると話は別でほとんど真似ができない、いや88曲中5秒くらいは真似できた場所があるかもしれない。しかも彼は左手が異常に速くて7年やっても弾けない、いや弾くというのもおこがましい、同じ速度でなぞれないフレーズもありまだまだ橘高道を楽しめそうなので、今後も折りを見て勝手に胸を借りようと思う。お師さん。私の謙虚さを育ててくれてありがとうございます。

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2008年に再始動した筋肉少女帯が2013年に徳間ジャパンコミュニケーションズへ移籍してから活動が活発になり東日本脳髄液がコピバンとしての役目を半ば終えたこと、メンバーみんなの大切なものが変わってきたことなどから自然に活動を停止したが、いつかまたみんなで筋少コピバン祭のようなイベントができればと思っている。見る人も演る人も同じくらいの負担金で誰も儲けないし誰も損しないイベントを。


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