敵意
最近、強く思う。
人は人に対して、どれだけの敵意を向けられるのだろう。
際限のない敵意。
それぞれの正義があり、大体は敵意を向けている多数派の方が真っ当な意見を持っているケースが多いと思う。
それにしても、必要以上に強い言葉が散見される。
もちろん全く気持ちがわからない訳ではない。
自分がこれまで生きてきた中で培ってきた倫理観のようなものを全否定するかのような言動を見かけると、言いようのない不快感を感じる。
大体はそういう類のものが敵意の根源にあるような気がするから、わからない訳ではない。
ただ、「直接的にそこまで言うか?」というのと「公に向けてわざわざ晒しあげる必要が本当にあるのか?」という気持ちが上記の不快感をやや上回る。
まず、人の意見を変えようとするのが無理に近い。
ましてや、たとえ正論だとしても、自分と真反対の思考を持っている人に敵意全開で意見をぶつけられて「意見を変えよう」と思う人は存在しないだろう。
大抵の場合、ただ人が傷つくだけで終わってしまうような気がする。
そうやって世の中に積もっていった痛みが、さらに人を傷つけ、人を殺す場合だってある。
出来るだけプラスなものを摂取して、少しでも世の中に癒しを積もらせられる人間でありたいと願う。
際限のない敵意。
ただ、器に限界はある。
"善悪""正否"という基準だけでは良い世の中にはなっていかないのかもしれない。
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