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環境と農業とときどきブリコラージュ

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こちらのマガジンでは主に農業、環境について書かせていただこうと思います。フランスに住んでいるので現地の生活のことや哲学などもシェアしながらゆるく投稿していきます。
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#海外留学

深み×ヒト×アイデンティー

ボンジュール ※冒頭の犬は彼女が飼っている犬です。だいして「考えるイヌ」 最近自分のアイデンティティーってなんなのだろうかと考る場面が増えました。別に全く病んでいるわけではなく、修論が終わり、冬季のバカンスに入ってから自分の時間が比較的増え、自分と向き合える時間を比較的つくることができたからです。 Zoomでのミーティングや友達とのオンラインでの会話のときなど決まって耳にする言葉があります。 それは「いまフランスだっけ?」「フランスのコロナの状況はどう?」「フランスはい

2020年の振り返り

去年の9月から新しいフィールドに飛び込んでからというもの ここまで長いようで本当にあっという間だった。「光陰矢の如し」とはこのことで毎月世界の状況が変わり、自分の置かれている立場も変わり、そして毎日インプットすることが多くなった。 今までの留学や仕事の時間を全て含めるとするとフランスで過ごす時間も約4年になりクリスマスと年末は2018年から3年連続でリール(フランスの北部の街)におり今年の年末も年越し蕎麦の代わりに乾燥したソーセージとシャンパンを飲みながら家でゆっくりと年を越

ブリコラージュからみる文化の発展の違いと連続性

Bonjour ボンジュール! リール(フランス北部の都市)は本格的に寒くなってきました。 ロックダウンが解除になり夜の外出禁止令はありますが窓から見る限り街にはひとひとひと。 「ロックダウン」→「ロックダウン解除」→「ロックダウン」を繰り返し、世間ではこの国(フランス)ではロックダウンは意味がないのではないか」とも言われています。実際にロックダウンの効果はあまり見えず、むしろそれによるストレスが原因でストライキや暴動の勢いがよりいっそう増しています。夏のロックダウン解除の

里山資本主義(藻谷浩介さん著書)における『マネー資本主義』と『SNS(YoutubeやInstagramなど)におけるいいね/登録者数資本主義』との類似と比較

今回の記事は読書感想文ではありませんが 最近読んだ本の中で特にガツんと衝撃をうけた藻谷浩介さん著書「里山資本主義日本経済は『安心の原理』で動く」 を読んでから感じたこと、そして里山資本主義の対となる言葉としてあげられていた『マネー資本主義』にふれながら 現在のSNSにおける『いいねの数』『登録者の数』への個人的に思う疑問を書いていこうと思います。 まず「里山資本主義日本経済は『安心の原理』で動く」の本についてですが現代の日本における産業的農業、または工業的農業 について様々

徹底したフランスでの節約生活

Bonjour 今日はフランスでの節約生活と『あるものでつくる』発想について少し書かせていただこうと思います。 2013年から留学や旅行を含め毎年のようにフランスに行っており 2018年度は仕事、そして2019年からは大学院に通い始めたのでフランスでの生活には慣れてきました。 フランスといえば日本のイメージではパリとかモンサンミッシェルとかシャネルとかそんな良い、エレガントなイメージがあるのではないでしょうか? 実際に僕がそこで目にして経験したことはそのむしろ逆のこと

『必要なものはすでに自分の中にある』〜コロナウイルスが流行っているこんなときにこそ役に立つブリコラージュ思考法〜

Bonjour ! 前回のブログで内容につきましては詳しく書かせていただきましたが、フランスでは現在正当な理由と書類がない限り外出ができない状態となっています。 僕が通っている大学院のが閉鎖してからも講義はオンラインで引き続き行われますし、論文や課題の量は普段より増えました。 なのでインプットすることとアウトプットすることの繰り返しをしており実際に暇ということはありません。 でも外出への規制がかかった現在ではヨーロッパを中心に『やることがない』『ひま』『いつもの生活に戻

たつき仮説第1回          フランスと日本の違い編

France : Rule based culture Japan : Air based culture フランス:ルールの国 日本  :空気の国 ご存知の方もいると思いますがフランスに住んでほぼ1年半が経ちます。 そして日々生活をおくるなかで最近すごく疑問に思うことがあります。 なぜフランスでは環境問題について国レベルでストライキをおこすのに 個人や目に見える単位では毎日のようにポイ捨てをするのか? それはフランス人という国民性がでているのかもしれないな