感想:バカとテストと召喚獣:若いうちに読んでおくべき作品

本作を読んで、私は面白くない作品と思いました。ギャグが少しも笑えなかったからです。
ですが、後日、本屋に立ち寄ると3人の女子がおり、彼女らの1人が「バカテス!これすごく面白いんだよ!」と言って、この作品を推していました。
「たとえば、ここのところ!」と言って、彼女は私が少しも面白くないと思った本の一節を読み上げました。
すると彼女らの友人は大爆笑です。「ほんと!すごい面白い!」と大喜びです。
「ほら、ここも面白いの」と更に彼女は別の一節を読み上げ、彼女の友人らは再び大爆笑です。
彼女たちは延々とそのやりとりを繰り返して笑い合っていました。
その光景を見て私は反省しました。

子供の頃に読んだ児童書を大人になって読み返すとあまり面白くないことがあります。
では、その児童書は、実はツマラナイ作品だったのでしょうか?
そんなことありません。子供の為に書かれた作品を子供の時に読んで楽しむ。
子供時代のその経験は、大人になってからでは2度と手に入らない宝物のような経験です。
そんな経験を与えてくれる作品はまぎれもない良作なのです。

この「バカとテストと召喚獣」もそんな作品なのだと思いました。
この作品を読んで笑った経験は将来の宝物になるはずです。
私のようにこの作品で笑えない大人になる前に、若い読者諸君は是非ともこの作品を楽しんでください。