見出し画像

mixiで受けた怪しいマイミク追加リクエスト

今更何故mixiの話?と思われそうであるが、今回は私が過去にmixiで送られてきた怪しすぎるマイミク(友達)追加リクエストを紹介したい。

まず、こんな記事を執筆しようと思った動機について。

これまで私は、過去にmixiを通じて遭ってきたトラブルの話を書いてきた。
詳細は以下の記事に譲るが要約すると、執拗にマイミクになれ、メッセージをくれと迫るユーザーらから酷い目にあわされた(結果的には全て知人からの嫌がらせと推測されるものであった)という話である。

しかし、怪しいマイミク追加リクエストに悩まされたのはこれが初めてではない。
これらの記事執筆のための調査で久々にmixiにログインしたところ、当時の怪しいメッセージを多数発掘した。内容としても是非公開してやりたいというものばかりだったので、このタイミングでそうすることにした。

なお、私が受けた知人以外からのマイミク申請は殆どがスパムだと思っているが、もしそうでない人がいたら勝手な掲載を許してほしい。
(というか、知人以外はマイミクお断りと明記していた私の自己紹介文を読まずに申請する方も悪いと思うが。)

2009年12月14日

これは私がmixiに入会して間もなく、初めて受け取ったリクエストである。
会員登録自体もおそらくこの前日くらいに友人(上記の記事でも登場した友人A)の紹介によって行ったものである。

先に述べておくと、私は旧知の友人知人と再び交流を持てることを期待してmixiを始めたもので、それ以外の出会いには一切興味がない。
故に、自身のプロフィールにも知らない人と交流したい旨の記述は一切載せていない。書いていたのは、知人が見たときに私だと認知するのに最低限必要な下の名前や誕生日等と居住地域、あとは出身学校等の情報だけだ。

このメッセージも、届いた早さから考えて当然知人からのものだと期待した。
しかしユーザー名は全く知らない男性の名前だった上、その内容に私は面食らった。

「出会い系の研究」とは何だ。あくまで自身が出会いを求めているわけではないのだな。それに「エロ日記」も一体何だ。
そういった自身の趣味や活動を挙げた上で「友達欲しくてきました」と言うことは、私がそういうことに興味があると思ってのマイミク申請だったのだろうか。かなり癪である。

ちなみに当時SNS初心者であり対処に悩んだ私は、招待してくれた友人(A)に「こんなマイミク申請を受けたがどうしたらよいか」と、このメッセージを全文添付の上で尋ねた。しかし返ってきたのは「マイミクになった方がいい」という返答だった。
この友人は、受け取るマイミク申請は考え無しに承認するタイプで、全く参考にはならなかった。

私は結局この友人のアドバイス、そしてマイミク申請を無視したが、その後は特に問題は起こらずやり過ごせた格好だ。この判断をした当時の私を褒めてやりたい。

2009年12月15日

翌日もマイミク追加リクエストが届く。今度こそ旧友からのものであると期待したのだが……

そんな淡い期待が崩れ去ったことは見ての通りだ。
知人であればその旨名乗ったり自己紹介したりするはずであるし、明らかに違うものであることは判った。

びっくりするくらい短文のリクエストであるが、mixiはこんな軽いノリで友達になれと迫ってくる輩に溢れているのかと驚いた。せめて初対面ならもう少し言うことがあるだろう。
それに「気軽な感じでいいからさ」って、それは申請を受けたこちらが決めることである。あと敬語を使え。

ちなみにこの日の17時23分にも、一字一句同じ文面のメッセージが届いている。つまりこれはスパム確定であろう。

また同日の夕方にもう一通届いたマイミク申請が以下だ。

退会して名前が消えてしまっているが相手は女性の名前だったと記憶する。多用されているハートマークといい、いかにも……といった内容だ。
所々「ゎたし」「ょろしく」など小字が用いられている。こういうのがいつ頃まで流行っていたのか忘れたが、絶妙に癪に障る。

「年齢も私の理想だったりして💕」って、だったら何をする気だ。
年齢が理想的だったとしても、一応説明しておくと私は異性にモテるような容姿も性格も持ち合わせていない。もしも実際に会いでもしたらドン引きされるに決まっている。
というか先程も述べたが、私のプロフィールにはせいぜい誕生日や出身地、学校などの情報しか掲載していない。それだけの情報でよくも見ず知らずの私にそこまでの妄想を抱き、申請を送ってこれるものだと驚いた。……いや、完全にスパムの営業トーク的な罠なのだろうが……

明らかに怪しい出会い系やスパムのメッセージでも、おそらく何も知らないSNS初心者からしてみればそれを判断するのは難しいだろう。私ももし初めて受け取ったメッセージがこれだったならば、絶対に無視できたとは自信を持って言うことはできない。
私がこれを怪しいと判断できたのは、ひとえに最初に受けたメッセージが明らかに嫌悪感を覚える内容だったからだ。上記12月14日に受け取った出会い系研究とエロ日記の彼のことである。そういう意味では彼に感謝せねばなるまい。

2009年12月16日〜22日

翌日以降もマイミク追加リクエストは止まらない。


マイミク申請の理由で多かったのが「居住地が近いから」という理由だった。「住みが近い」と表現されることが多かったのを記憶している。居住地が近いというだけで友達になれるという理屈が私には全く分からない。

それを理由にマイミクになろうということは……やはり、最終的には実際に会うことを狙ってのことだろうか。
以前のメッセージにも「mixi以外でも絡めると嬉しい」というフレーズが付いてくることがかなり多い。この「mixi以外」とはやはりそういうことなのだろう。この後もそういう意味合いを含むメッセージがひたすら続く。


私はこのあたりから自身の自己紹介文に「知人以外のマイミク申請は受け付けない」旨の記述を追加した。
しかし全く効果がなかったのは、以下に続く通りである。

しかし、どいつもこいつも自己紹介文を無視するくせして、居住地はもちろん私の名前(たつろう)もしっかり認知しており、メッセージ内にも明記している。
機械的に取得していたのかもしれないが、そういう情報が取得できるAPIなどがmixiにあったのかは判らない。だが今思えば自分の名前を誤表記されそうなものにしたり特殊記号を入れてみるなどして様子を見てみると面白かったかもしれない。

2010年2月10日

年が明けたが、怪しいリクエストは止むことはない。

「同じ県民の輪」って、「県人会」とでもいうのだろうか、その昔に大企業や大学などでよくあったらしい同郷の者同士で作るコミュニティみたいだな。
そういうのは人口がある程度限られる地方出身者同士でやるから意義があるものだと思うが、私がいるのは人口も多い東京隣接県である。そんなところでわざわざ面識のない人間集めてそんなもの作ってどうする……という感じだ。

同郷の人で言うならば、(当初私がマイミクになれると当て込んだ)旧友や同級生たちのほうがよっぽど身近であり、繋がる動機はあるだろう。そんな彼らにすら総スカン状態だったというのに、一体私に何の魅力があって申請してくるのか謎である。
……まあ魅力があるとすればどうせ、マイミクの数をただ増やしたりコレクションしたいだけの「数増やし」に利用できそうとか、カモにできそうとか、そういう意味での魅力なのだろう。

2010年3月26日

私がmixiを始めて3ヶ月が経ったが、この1日で2通も、しかも今までになく長文のマイミク追加リクエストを受け取る。
まず一通目。

「社会人になって…」というフレーズから、送り主は社会人だと推測される。しかし「同年代とか年近い友達がいたら」ともあるが、当時の私は大学1年生である(勿論プロフィールにも記載していたと思う)。
どの程度年齢が近い友人を求めていたのかにもよるが、大学生と社会人とでは到底話が合いそうにもないと思うのだが……。「社会人は○○だから〜」とか説教されたり、マウントを取られでもしたら堪ったものではない。

後半、様々なアクティビティを列挙して「できたら楽しそうだと思ってます」と言ってきているが、そういうことをしようと誘ってくるあたり、もう露骨に実際に会おうと言っているようなものだ。これまで単に「mixi以外でも絡めたら」と表現を濁していたのとは明らかに異なる。
「ネットで出会った知らない人に無闇に会ってはいけません」と学校で習わなかったのか。

しかもよりにもよって、これらのいかにも陽キャが好みそうなアクティビティ……ボウリングもカラオケもその他も、ことごとく私が苦手なものばかりである。それを知らない人とやるなんて尚更御免だ。
しかも「ぜんぜんできませんが」って、お前もできないんかい!!!じゃあ何でそんなもの並べたんだ!

「飲みに行く仲にでもなれれば」と、こちらも最終的には実際に会うのを前提としているような内容だ。

文面から察するにこの送り主も社会人だと思われる。
「…と思う今日この頃です(笑)」って言われても、面識のない人のそんな話に興味はない。しかも「今年に入って2ヶ月が経って」って、もう3月末だぞ。

驚いたのは、前のメッセージや最初の「出会い系研究とエロ日記」の彼もそうだが、男性である私に対して男性と思われるユーザーからの申請も多かった点だ。
異性からの出会いを求めるメッセージ、或いはそれを装ったスパムメッセージが届くのは想像できるが、同性からもこのように友達になってくれというメッセージが来るのは意外だった。
勿論私は性別を自己紹介にも明記していたし(そもそも名前からして)女性と間違えられるはずはない。またこれらの文面も女性を誘うような表現には見えず、単純に男友達を求めるもののように読み取れる。
異性からのメッセージと違って真の目的が推測できない気味悪さがあったが、もしや本当に友達を作りたかっただけなのか?

さらにP.S.の部分。「たつろうさんはお酒好きなんですか?」って何だ。まるで私が酒好きだと公言しているかのような言い方だが、私はそこまで酒を飲む趣味はないし、勿論プロフィールにもそんなことは一言も書いていない。いつから私が酒好きキャラになったのだ。
唯一心当たりがあるとすれば、mixi内の日記に大学での飲み会の話を書いたりした程度だ。此奴がそれを読んだのか定かではないが、だとすればそもそも日記なんか読む前に自己紹介文を読んでくれ……と言いたい。
そもそもP.S.でわざわざ訊くような内容ですらない。

2010年6月15日

最後に、特に目新しい要素はないが、絶妙にムカつくメッセージが届いたので紹介する。

「はじめまして」って何だよ。「マイミック〜」って何だよ。
ウケ狙いなのか分からないが、初対面にそんなこと言われても何も面白くはない。

ぷらぷらしてたらたつろうさん発見しちゃいました」もどういうことだよ。
今まで挙げたマイミク申請全てに言えることだが、どうやって私を探り当てているのか本当に謎である。
何かしらの条件で検索した結果なのだろうが、自己紹介にも(知人向けの内容以外には)大して面白いことも書いていない私に対してどうしてここまで皆一様に「絡んでください」と来るのか理解不能だ。

私のことを「なんか気になった」と言って申請してくるのも今まで通りだが、私は一体どれだけ人気者なんだ。旧友たちからは総スカンだというのに(しつこい)。


ここに挙げた以外にも多数の見知らぬ人からメッセージが届いたが、時が経つにつれ減っていった。
そう言えば、mixiは登録して日が浅いユーザーにはその旨を示すマークが表示される仕様があったのを思い出した。やはり、そんなユーザー(≒SNS初心者)を狙っていたようにしか見えないのだが、どうだろうか……

終わりに

私は後に「知らない人のマイミク申請お断り」という趣旨のmixiコミュニティをいくつか発見した。中の書き込みを見てみたが、ここに書いたようなメッセージが届いた報告と、それらに対する怒りのコメントが大量に投稿されていた。私と同様の悩みを持っていた人は相当数いたようだ。
私はスパムや単なる「数増やし」を疑っていたが、中には本気で出会いを求めているような連中もいたのだろう。

また、後に私もFacebookやTwitterなど他のSNSを始めたが、見知らぬ人物からの友達申請やフォローの強要などはほとんどなく、逆に驚いた。
これらとmixiの違いは一体何だったのか。

当時のmixiは招待制だったが、それがユーザー間の妙な仲間意識のようなものが生まれたりして、その結果、無差別的なマイミク申請を送り合うことにつながったのだろうか。
はたまた、現代のマッチングアプリのように利用されていたのだろうか。
私はそういうものの評論家でも何でもないので実際のところはよく分からないが……

それに何より、私がmixiを始めた時期それ自体もかなり悪かっただろう。
今思えばこの2009~2010年頃には、もうmixi自体がコンテンツとしてかなり成熟しきっていた頃だったように思う。つまり、本来の用途とは異なるつまらない使い方をするユーザーが台頭してくる頃である。そう、ここで述べたようなスパムや出会い目的の連中などのように。
実際この後数年で、様々な要因により一気に衰退してしまったのは周知の通りだろう。

反対に、旧友たちの多くは私より一足先に入会しており、この頃には既に飽きていたのかもしれない。
何度も総スカンという表現をしてきたが決してそうではなく、単にログインしなくなっていただけだろう。私がmixiに入会した時期が遅すぎのが何よりの原因だ。

まあ、理由や原因が何であれ迷惑千万だったことには変わりないし、私が最初に見込んだ旧友たちと交流を持つという目標も果たせなかった。
(そんなに言うなら自分から希望の相手にリクエスト送ればよかっただろ……と言われれば本当にその通りなのだが、所謂コミュ障の私にそれができたら苦労しない。)

mixiそのものが悪かったわけでは決してないと思うが、終いには旧友たちからの嫌がらせに利用されるなど、私にとってはmixiでの体験(=私にとっての初めてのSNS体験)が嫌な思い出に終始してしまったことはただ残念であった。


それはそうと、今になって気になっていることがある。

もしも私がこれらのマイミク申請を承認していたら、実際のところ彼(彼女)らはどのような対応をしてきただろうか。予想通り悪質なスパムだっただろうか。それとも「友達になろう」は本心だったのだろうか。
完全なる怖いもの見たさでもあるが、今になって非常に気になっている。

何度も書いてきたが、これらのマイミク申請を送ってきたユーザーたちは、嘘か誠かはともかく皆口々に「(私のことを)気になった」「絡んでください」と言い寄ってきた。
しかし、これらの言葉がたとえ嘘やハッタリであっても……である。これまでの人生、他人からイジられ馬鹿にされ、当然の如く異性にモテた経験もない私にとっては、ここまでポジティブな意味で他人から興味を持たれた経験は限りなく少ない。
当時、何の面識もない人にそう言われるのは気持ち悪さしか感じなかったが、そうでなければ純粋に嬉しいものだったろう。

もしここで彼・彼女らの口車に乗っていたら、そこから良き友達……あるいはそれ以上の人間関係が得られていた可能性もゼロではなかったかもしれない。
そんなことを考えてしまう。

というのは冗談であるし、今更実際に体験してみる気もないが(現在のmixiではこのような状況は起こり得ないであろうし)、10年越しにこれらのメッセージを改めて読み返してそんなことを思った。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?