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国連パレスチナ難民救済事業機関の反ユダヤ主義について

トランプ政権は、国連パレスチナ難民救済事業機関UNRWAに対する米国の資金提供を停止することで、国際舞台でのけ者にされていたイスラエルを窮地から救った。しかしバイデン政権は、その国連機関に対する資金提供を再開することで、再びイスラエルを窮地に陥れようとしている。ここでは、ナショナル・レビューに4月7日に投稿されたジミー・クインの記事に基づいて、国連パレスチナ難民救済事業機関の反ユダヤ主義について、以下に述べてみたい。

米国のアントニー・ブリンケン国務長官は4月7日水曜日の夕方、パレスチナ人に対する米国の経済的支援、開発と人道のための支援を再開すると表明した。

ガザと西岸地区における多様なプロジェクトへの直接の資金提供の復活を加えることで、この支援の再開は、国連パレスチナ難民救済事業機関UNRWAへの1億5千万ドルの資金提供を含むことになる。この国連機関は、パレスチナ難民を支援するためだけに設立された特殊な組織である。トランプ政権は2018年に、この国連機関への資金提供を停止した。この国連機関について、トランプ政権は「救いようのない欠陥がある」と見なした。今もなお、それは救いようのない欠陥を持つ国連機関であり続けている。

何よりもまず、国連パレスチナ難民救済事業機関の創設の背後に隠された本当の目的を思い起こすことが重要だ。故郷から追い出された何百万人もの難民が世界各地で発生しているにもかかわらず、パレスチナ難民だけが特定の国連機関を所有しているのだ。パレスチナ難民以外の地球上の難民は、国連難民高等弁務官事務所に支援を求めている。

しかも国連パレスチナ難民救済事業機関は、いつの日かイスラエルに帰還することになる難民が500万人以上いると主張しているが、彼らのほとんどは、国連の基準を満たす難民の資格を持っていないのである。彼らはイスラエルの地に足を踏み入れたことがない。なぜなら、彼らは1948年の紛争後に生まれたからである。最近になって公開された米国政府の調査によると、本当のパレスチナ難民の数は約20万人かそれ以下なのである。

なぜ、このような分離した組織が存続しているのか。その組織のプログラムが存在し続けていることと、その組織が国連総会を通して広範囲からの一貫した支援を受け続けていることは、イスラエルに対して組織的に偏向した国連の敵意が、今もなお普遍的であることの実例である。イスラエルに対する国連の敵意を示す顕著な実例は、国連人権理事会である。国連人権理事会は、あらゆる会議において不公平な仕方でイスラエルだけを選び出して攻撃の標的にしている。この国連人権理事会に続くのが、国連パレスチナ難民救済事業機関である。国連パレスチナ難民救済事業機関は、差別の最も明白な実例である。この国連機関は、イスラエルを国際舞台でのけ者にするために創設され、今も存続しているのだ。

その国連機関は何年も前からずっと、反ユダヤ主義の姿勢を公然と保持している。2015年に、国連を監視する非政府組織であるUN Watch は、その国連機関の職員の11の個別のアカウントが暴力的な反ユダヤ主義の画像をシェアしていたことを示す証拠を提示した。それらの画像の中には、ユダヤ人に協力する者たちを殺害することに賛成するものが含まれていた。これらの職員たちはそれぞれ、自分が国連パレスチナ難民救済事業機関のスタッフであること明確にしていた。さらに、UN Watchの報告によると、シリアの国連パレスチナ難民救済事業機関のスタッフによって運営されている公式ページは、ダビデの星を身にまとった人物が赤ん坊を銃撃する場面を描写した画像を投稿していた。

その後も大きな変化は起きていない。最近では1月に、その国連機関の責任者は謝罪しなければならなかった。国連パレスチナ難民救済事業機関が配布した教科書の中に、テロリズムを称賛し、イスラエルを「敵」「シオニストの占領」と見なす記述があることが明らかになったからである。

バイデン政権は、そのような欠陥だらけのパレスチナ難民救済事業機関に対する資金提供の再開を決定した。イスラエルがその決定に対して不快感を表明したのは当然のことだ。「米国の国務省との対話の中で、私はパレスチナ難民救済事業機関に対する資金提供の更新に対する私自身の失望の念と反対意見を表明しました。この更新には、例えば煽動をやめさせるとか、教育カリキュラムから煽動についての内容を削除するというような改革が先に実行されることの保証が伴っていません」と、イスラエルのギラード・エルダン国連大使兼米国駐在大使は4月7日の夕方に、動画における声明の中で語った。

バイデン政権は、国連パレスチナ難民救済事業機関に対して、何らの改善を求めることもなく、資金提供を再開しようとしているのだ。この資金提供の再開は、バイデン政権がイスラエルに対して敵意を表明したことに等しい。トランプ政権は、その国連機関に対する米国の資金提供を停止することでイスラエルを救った。バイデン政権は再び、イスラエルを窮地に陥れようとしているのだ。

資料:https://www.nationalreview.com/corner/biden-admin-revives-funding-to-anti-semitic-u-n-agency/

画像:https://www.jns.org/report-reveals-unrwa-continues-to-anti-semitic-hate-incitement-in-schools/


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