新曲「Evolving Wave」公開!
私はロックバンド『エリーツ』(note Youtube)で活動している他、自分ひとりの活動としてTKMT名義で音楽を作っている。
だが先日、エリーツで初ライブを行いミニアルバムを販売し、それによってプチ燃え尽きが生じた。そのためかしばらくTKMTでは音楽を発表していなかった。
だが夏休みを終えてある程度、気力を回復した結果、何とかTKMTの新曲を作ることができた。それがこれ↓「Evolving Wave」である。
今までで一番、短期間に沢山のいいねをもらうことができた。またいくつかお褒めのコメントを国内外より頂いた。というわけで手応えを感じている曲である。ぜひお聴きください。
本作から得た気づき
これまでの作曲では、気持ちいいループを作った後で、さらにもうひとつ、それを超えるアイデアを生み出そうと四苦八苦していた。
つまり一つ目のピークを作った後で、さらにそれを超えるピークを作ろうとしていた。
それにより、曲にアイデアが詰まりすぎたり、作曲に時間とストレスがかかりすぎたり、という問題が生じていた。
今回の作曲では、ひとつの気持ちよく聴けるループができたところで、それを曲のピークとして素直に採用し、それ以上のピークを産み出そうとしなかった。
結果としていつもより短時間でトラックメイクが終わり、しかもスッと気持ちよく聴ける曲が出来上がった。
今後も、この『一曲ワンアイデア』『最初に作ったピークを越えようとしない』という原則を採用して作曲していきたい。それにより作曲時間の短縮や、すっきり聴きやすい曲が得られるという利点があるはずである。
本作の制作で学んだ技
・キックのDecayを調整することで相当、表情が変わる。
曲のサビでキックのDecayを大きくしただけで、グッとキックが前に出るような変化を出すことができた。Decayはこれまであまり気にしてこなかったパラメータだが、キックの押しの強さを調整するのに簡単便利だと分かった。
・Ableton Live SuiteのLFOが超便利。
しばらく前にAbleton Liveの最上位版のSuiteを買った。それについているLFOという機能がまさに自分の求めているものだった。それを使えば、オートメーションをわざわざ書かなくても、あらゆるパラメータに周期的な変化をもたらすことがでる。本曲ではシンセやギターの様々な音にLFOをかけて有機的な変化を生み出している。本作のようなミニマルなループ主体の曲では、音の各パーツの微妙な有機的な変化が必要であるが、そのためにLFOは非常に役立つ。
・注)Abletonのクロスフェーダーに標準のLFOをかけることはできない。
本曲では二種類のシンセのシーケンスの音量をクロスフェーダーで調整しており、そのクロスフェーダーにもLFOをかけている。だがなぜか標準のLFOはクロスフェーダーにかけることはできない。Ableton LiveのクロスフェーダーにLFOをかけるには、AbletonのサイトからM4L Building Toolsというパックをダウンロードし、その中に入っているMax LFO.advというものを使う必要があるので注意されたし。
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