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Amazonのサクラレビュー問題に対するAmazonの対応

みなさんこんばんは、福田達也です。

ここ数日の記事で、Amazonの商品にサクラレビューを用いたステルスマーケティング商品が多いこと、そしてその手口について紹介してきました。

当然こういったプラットフォームの信頼を損なう商法に対して、プラットフォーマーであるAmazonが黙っているはずはありません。

今回は、こういう悪徳商法に対してAmazonがどのように手を売っているのかについて紹介します。

ワンタップ評価でレビュー容易に

1つ目は前回も紹介したこちらの記事から。

今回の調査について、Amazonの広報担当者は「レビューシステムを悪用しようとしている『悪意のあるユーザー』の存在は認識しており、レビューの整合性を保護するためにリソースを投じています」「ワンタップ評価は製品を購入したユーザーから本当の評価を得られるように作成されました。ワンタップ評価によって、詳細なレビューを書かなくとも商品に星を付けられるようになったため、手軽に他のユーザーを手助けすることができます」とコメントしました。

現在のAmazonの商品は、レビューを書かなくてもワンタップで星の評価を付けられるようになっています。確かに、商品のカスタマーレビューの所を見ていると、付いている星の数とレビューの数が一致しないようになっています。

推測ですが、これの目的は正当なユーザーからの評価を容易にし、数を集めることによってサクラレビューの数を相対的に薄めるためだと思われます。

ただ、一方でこのワンタップ評価によって、逆に評価が歪められているという説も上がっています。

ヌーナン氏によると、ワンタップ評価は「評価が送信された日付」「評価を送信したユーザー」「当該商品を評価したユーザーが他に評価した商品」などの情報が秘匿される上に、感想がある場合の星は平均4.3個である一方、ワンタップ評価で付けられた星は平均4.6個と、「良い評価の付けられやすさ」に差があるとのこと。こうしたことから、ヌーナン氏はワンタップ評価がレビューの価値をねじ曲げていると主張しています。

個人的にも、悪くないなと思ったものはわざわざ評価を書かないことが多いので、どれほどの効果があるのかは疑問です。

2万件のトップレビュアーのサクラレビューを削除

2つ目は、より実効的な対策について。こちらも前回のサクラレビューの記事で紹介させていただいた、こちらの記事からです。

2020年にイギリスにて、トップレビュアーの上位10名中7名がステマレビューを投稿していたという事実が明らかになりました。これに対して、Amazonは、7名のレビュアーが行ったレビュー2万件を削除したとのこと。

Amazonでは、カスタマーレビューについて、何らかの報酬の対価としてレビューを投稿する行為を禁止しており、これに抵触したという判断です。

不正レビューが続く商品を削除

更に2021年には、不正レビュー問題が続くブランドの製品が一斉に削除されました。

この時に対象となったのは、AukeyやRavPowerといった、スマートフォン用アクセサリーなどを取り扱うブランドです。

これらのブランドは、商品の購入者に対し、購入金額の半額と引き換えにレビューするように依頼していたとのことです。この方法は、先程も述べたガイドラインに違反しています。

このAukeyやRavPowerの製品は、当時安価でありながらきちんと使えて性能が良いとして、Twitterなどでは評価されていたものです。商品の室などではなく、ガイドライン等に従って対処を行うという方針が見えてきそうです。

また同年6月16日、amazonは悪意のあるレビューに対して、事前に削除するような対策を取ったことも発表しています。

6月16日、Amazonは「悪意のある人物がソーシャルネットワークを利用して偽のレビューを売買している」と主張する記事をブログに投稿。Amazonは2020年だけで2億件を超える偽のレビューをユーザーに見られる前に削除し、そのようなレビューを投稿するユーザーからのレビュー送信を停止したと述べています。また、悪意のある人物や、偽のレビューを提供するサービスプロバイダーに対して訴訟を起こしたとも述べ、不正なレビューに強く取り組む姿勢を見せています。

終わりに

今回は爆発的に増えつつあるステマレビューに対して、Amazonが行ってきた対応について紹介しました。

プラットフォーム側もただ傍観しているわけではなく、様々な対策を打っているということがわかります。ただこういう悪徳商法とそれを防ぐ側では、どうしても防止する側の取り組みが後手に回ってしまいがちなもの。

健全な状態になるよう応援していきたいものです。

本日も読んでいただき、ありがとうございます。
また次の記事でお会いできることを楽しみにしております。

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