Amazonのサクラレビュー問題に対するAmazonの対応
みなさんこんばんは、福田達也です。
ここ数日の記事で、Amazonの商品にサクラレビューを用いたステルスマーケティング商品が多いこと、そしてその手口について紹介してきました。
当然こういったプラットフォームの信頼を損なう商法に対して、プラットフォーマーであるAmazonが黙っているはずはありません。
今回は、こういう悪徳商法に対してAmazonがどのように手を売っているのかについて紹介します。
ワンタップ評価でレビュー容易に
1つ目は前回も紹介したこちらの記事から。
現在のAmazonの商品は、レビューを書かなくてもワンタップで星の評価を付けられるようになっています。確かに、商品のカスタマーレビューの所を見ていると、付いている星の数とレビューの数が一致しないようになっています。
推測ですが、これの目的は正当なユーザーからの評価を容易にし、数を集めることによってサクラレビューの数を相対的に薄めるためだと思われます。
ただ、一方でこのワンタップ評価によって、逆に評価が歪められているという説も上がっています。
個人的にも、悪くないなと思ったものはわざわざ評価を書かないことが多いので、どれほどの効果があるのかは疑問です。
2万件のトップレビュアーのサクラレビューを削除
2つ目は、より実効的な対策について。こちらも前回のサクラレビューの記事で紹介させていただいた、こちらの記事からです。
2020年にイギリスにて、トップレビュアーの上位10名中7名がステマレビューを投稿していたという事実が明らかになりました。これに対して、Amazonは、7名のレビュアーが行ったレビュー2万件を削除したとのこと。
Amazonでは、カスタマーレビューについて、何らかの報酬の対価としてレビューを投稿する行為を禁止しており、これに抵触したという判断です。
不正レビューが続く商品を削除
更に2021年には、不正レビュー問題が続くブランドの製品が一斉に削除されました。
この時に対象となったのは、AukeyやRavPowerといった、スマートフォン用アクセサリーなどを取り扱うブランドです。
これらのブランドは、商品の購入者に対し、購入金額の半額と引き換えにレビューするように依頼していたとのことです。この方法は、先程も述べたガイドラインに違反しています。
このAukeyやRavPowerの製品は、当時安価でありながらきちんと使えて性能が良いとして、Twitterなどでは評価されていたものです。商品の室などではなく、ガイドライン等に従って対処を行うという方針が見えてきそうです。
また同年6月16日、amazonは悪意のあるレビューに対して、事前に削除するような対策を取ったことも発表しています。
終わりに
今回は爆発的に増えつつあるステマレビューに対して、Amazonが行ってきた対応について紹介しました。
プラットフォーム側もただ傍観しているわけではなく、様々な対策を打っているということがわかります。ただこういう悪徳商法とそれを防ぐ側では、どうしても防止する側の取り組みが後手に回ってしまいがちなもの。
健全な状態になるよう応援していきたいものです。
本日も読んでいただき、ありがとうございます。
また次の記事でお会いできることを楽しみにしております。
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