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天元突破グレンラガンから考えるハラスメント

アニメで考える社会問題
本日は「天元突破グレンラガン」を通してハラスメントについて考えていきましょう。

「天元突破グレンラガン」は2007年に放送されたアニメであり、全4部構成のロボットものになります。(劇場版は2部構成)

地下で暮らすジーハ村の少年「シモン」は、いつものように得意な穴掘りをしていると、光る小さなドリルと巨大な顔を見つけます。
その巨大な顔は「ガンメン」と呼ばれるロボットであり、小さなドリルはそれを起動させるためのキーでした。
そこから彼と彼の兄貴分である「カミナ」の物語が始まります。
第1部と第2部は、彼らの敵であり、人間を地下に追いやった獣人軍との戦い、その最中に「大グレン団」を結成、地上を収めている「螺旋王 ロージェノム」を倒すために奮闘します。
第3部と第4部はそれから7年後、100万人目の人類が産まれた直後、人類は自らをアンチ=スパイラルと名乗る謎の敵から強襲を受け、決着をつけるべく地球を離れ、敵の母性に向います。

兄貴分である「カミナ」は「ザ・熱血」を体現し、なんでも気合で解決しようとするような人間です。
シモンもそれに感化され、ストーリーが進んでいくにつれカミナに負けず劣らずの熱血キャラに成長しました。
ピンチなときは「とりあえず合体」。
これだけでも2人の熱血感を感じることができるかと思います。
このような感性を持つ人間は現実にはそう残っていないように感じます。
よく言われるのは、このような人らは「昭和の人間」であるということです。
また、現在はなんでもかんでも「ハラスメント」と言われてしまい、非論理的な人間は淘汰されてしまっています。
Z世代にカミナをぶつけたら、間違いなくハラスメントと言われ、カミナが糾弾されてしまいそうです。

では、本題です。
近年では、ハラスメントが大変問題になっています。
代表的なもので言えば「パワハラ」、「セクハラ」、「モラハラ」でしょうか。
様々な事象において、他人を困らせること、それがハラスメントです。
職場においては、ハラスメントは上から下、グレンラガン的に言えばカミナがシモンに対して行うものですが、最近では下から上に対してのハラスメント「逆ハラ」なるものも生まれてしまいました。
そのため、立場等は一切ハラスメントには影響しないことが分かります。

ハラスメントは確かに問題であり、なければよいのは間違いありません。
しかし、あらゆる事象を一概にハラスメントとすることも問題にするべきであると考えます。
例えば、職場においてちょっと注意されただけで「パワハラだ!」というのはどうでしょうか?
些細なことで傷つくなと言うつもりは毛頭ございませんが、少なくともハラスメントかそうでないかの違いは基準を設けるべきだと考えます。
それこそ、この状況で注意した側が困った場合、「逆ハラ」で自分がハラスメントしている立場になってしまいます。

また、よく言われるのはZ世代は打たれ弱いということですが、それは否定しきれないと考えます。
教育環境も昭和や平成初期と大きく異なり、体罰や過激な指導はすぐに厳罰に処されてしまう。
さらに、SNSで拡散されてしまったら今後の人生にも大きな影響が及びます。
そのため、場合によって日本人は教育の場で怒られずに育ってしまい、耐性がないまま社会に出てしまいます。
長期的に見たら大損になってしまいます。
そのため、教育現場においても多少の叱責や𠮟咤激励は必要です。
耐性がないままの成長は、企業にとっても個人にとっても全くメリットがありません。
特に、現在の経営層はやはり昭和の世代が主流ですから、まだまだ耐える力は役に立つと思います。
もちろん、セクハラやモラハラは耐性のあるなしに関わらず糾弾されるべきですが、ことパワハラは個人の心持次第で大事にならずに済むと思います。
しかしながら、過剰な叱責等によるパワハラも勿論あるわけで、それに直面した場合は相応の対応をしてしかるべきではあります。
そこは、最終的には自分の心に問いかけて「あれは本当にパワハラなのか?」と一度考えなければいけないように私は感じます。

少なくとも、パワハラでカミナを訴えるシモンを私は見たくありません。

今回はここまで。
次回もよろしくお願いします。


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