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はたらく魔王さま!から考える外国人雇用

アニメで考える社会問題。
本日は「はたらく魔王さま!」を通して外国人雇用について考えていきましょう。

「はたらく魔王さま!」は第1期が2013年に、第2期が2023年に放送されたアニメです。
異世界「エンテ・イスラ」で魔王として君臨していた「サタン」と従者の「アルシエル」は、勇者「エミリア」に追い込まれ、東京の笹塚に降り立ち、フリーターの「真奥貞夫」と居候の「芦屋四郎」として質素な生活を送り始めるところから話が奧はじまります。

真奧はエンテ・イスラに戻る方法を探しつつ時にバイト先の女の子と、時に追ってきた勇者エミリアと交流しながら人間としての生活を謳歌します。
そんな真奥は、「マグロナルド幡ヶ谷駅前店」で働いているのですが、彼の働きぶりはすごく、店長代理に任命されたり、多店舗のヘルプで活躍するなど、他のバイトも一目置く存在となっています。
なんと彼は隣に「センタッキーフライドチキン幡ヶ谷店」がオープンした際、様々な手法を用いて客と売り上げを守った敏腕フリーターです。(ちなみにセンタッキ―の店長もエンテ・イスラ関連の者です)
魔王に経営能力があるのはあるあるですが、全く違うジャンルで才を発揮する真奥の能力は見習うべき点も多々あると思います。

真奥は笹塚に降り立った際、魔法を用いて人間を催眠しして情報を得たほか、日本国民としての戸籍をゲットしたわけですが、実際のところ彼は外国人、もっと細かく言うなら異世界の魔王なわけです。
今回は魔法でどうにかなったわけですが、もし彼が外国人扱いの場合どうなるのでしょうか?

では、本題に入りましょう。
現実の日本では外国人労働者が多くコンビニ等で働いている姿を見たことがあるかと思います。
2022年時点で外国人の就労者数は約180万人で、これからも増加する見込みです。

外国時労働者がなぜ日本に来るのか?
それはひとえに経済が外国人労働者にとっては豊かであるからでしょう。
国内ではやれ不景気だのやれ政治が無能だのと言っておりますが、腐っても先進国ですから外国人労働者には需要があるのでしょう。
さらに日本は治安が他国と比較しても圧倒的にいいですから、働くには最適な環境と言われてもおかしくはないですね。
外国人労働者が増えることによって、これまで足りなかった労働力が増えました。
目的は様々で、出稼ぎだったり技術の獲得だったりと様々です。
日本の雇用者側は、安い賃金で労働力を確保できるため、ありがたいのは事実ですが、問題も多くございます。

特に私が懸念しているのは、逆に日本人の雇用が危ぶまれる可能性があるということです。
ローコストで労働力が確保できる、それが生産性がそれほど高くない軽作業等になってくると、同じ能力値であるならば安い方を選ぶのは必然ですよね。
これが続くと、日本人の雇用先は高いスキルを求められるもばかりになり、アルバイトはおろか、就職にまで大きな影響を与えます。
働き盛りの高校生・大学生がコンビニや飲食店で働けなくなるのは、非常にもったいないです。
そのために、1社若しくは1店舗あたりの外国人労働者の雇用可能数の天井を定め、日本人が安定して働けられる環境を国が保証する必要があると私は考えています。
外国人労働者は最終的に母国に帰ってしまい、残るのは抜けた後の枠だけになります。
そうならないためにも、日本人の雇用も守りつつ外国人労働者に機会を与え、それぞれの国の発展に尽力していただくべきではないでしょうか?

今回はここまで。
次回もよろしくお願いします。



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