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PSYCHO-PASSから考えるAI

アニメで考える社会問題
本日はPSYCHO-PASSから人工知能について考えていきましょう。PSYCHO-PASS(サイコパス)は、超ザックリ説明すると、近未来の警察のお話です。
主人公の「常守朱」が相棒の「狡噛慎也」や同僚たちと「シビュラシステム」の指示に基づいて犯罪を捜査し、犯罪を未然に防ぐために活動します。しかし、システムが抱える問題や、その正当性に疑問を持つ者たちとの葛藤が物語の核となっています。

また固有名詞が出てきましたね。
「シビュラシステム」というのは、これも超ザックリ説明すると、日本のあらゆる情報を統括・運用するシステムで、人間の意思を介在させずに決定を行います。
結婚相手や就職先までも「シビュラシステム」が決めてくれる。
完全な社会主義ともいえるでしょう。
さて、今回のテーマはそんな「シビュラシステム」が本題となっています。

シビュラシステムは行ってしまえばAIなわけですが(究極突き詰めるとAIではないんですけどね….)、AIがPSYCHO-PASSと同じ水準で活用される未来はリアルでも訪れるのでしょうか?
司法や行政までもがAIに依存し、最終決定までもがAIによってされる未来。
とてもSFチックで、聞くだけだったらとても面白そうではございますが、きっとそれは人間の「情」がない悲しい世界なのではないでしょうか?
しかし、私たちがその入り口に立っているということを理解しなければいけません。
皆さんが手に持っているスマートフォン。
スマートフォンそのものが言ってないにしても、それに表示されている内容に従っていませんか?
通知が来たら確認するし、バッテリーが減って充電を要求されたら充電器に指す。
我々の行動は、スマートフォンを中心に動いているのかもしれません。

引用:https://fuushiga.com/modern/

話を元に戻して、AIが徐々に私たちの生活に浸透しているわけではございますが、私たちはどこまでAIに身を任せたらよいのでしょうか?
PSYCHO-PASSでは職業選択までもがシビュラシステムによって管理されているわけですが、私たちはそれでよいのでしょうか?
勿論よくはないですよね。
AIはあくまで私たちの生活を「支える」ツールであるべきで、その傀儡になってはいけないのです。
そのためには、私たちが自らで考え、判断するしかありません。
では、人間が持ち合わせているAIにないものは何でしょうか?

①創造性
②柔軟性
③倫理的判断
④社会的スキル

以上の4点ですね。
私たちはこれらを常に培い続け、使えるようにならないといけません。
そして、AIの言葉を鵜呑みにせず、最後の最後は自分で決めなければなりません。
「疑う」ことも人間の特権です。
疑いこそが新しいことを生み出すチャンスです。
また、疑う心が「リアルのシビュラシステム」を生まないための第一歩です。

最後に、AIを使うのは人間。
当然、悪意をもってそれを使う人も一部ではいます。
悪意はなくても、何かの形で倫理やモラルを逸脱してしまう場合もあります。
今はまだ著作権や個人情報の保護、企業競争に関わっているくらいだからこそ、人間の手でガイドライン・法律を確立し、正しく運用できる環境を作るべきだと私は考えます。
「法律に基づいた健全な暮らし」もまた、人間にのみできる行動です。

今回はここまでです。
次回もよろしくお願いします。

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