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ガンダムで考える偏見

アニメで社会問題を考える。
最初のテーマは「機動戦士ガンダム」シリーズから偏見について考えていこうと思います。
流石にガンダムを知らない人はいないかと思います。
お台場に実物大の立像がありますよね?
あれは「ユニコーンガンダム」と言って、皆さんが想像するトリコロールカラーのものとはまた別モノなんですけどね….


脱線はほどほどに、本題に入りましょう。

「ガンダムってどんな話なの?」と漠然に聞かれてしまうと、「それってどのガンダム?」や「それは宇宙世紀?それともアナザー?」となってしまうのがオタクの常でございまして。
なので今回は説明の9割を端折って「主人公がガンダムと言われるロボットに乗って色々な敵と戦う」くらいに考えていただければ大丈夫です。

では、ガンダムと偏見ってどういうつながりがあるのか?
実はガンダムシリーズの多くは「戦争」を題材にしており、その中で民族や立場から派生した差別があります。
例えば「機動戦士ガンダムSEED」だと「ナチュラル(遺伝子操作をされてない人間)」と「コーディネーター(遺伝子操作をして高い能力を持つ人間)」の間で戦争が行われています。
深堀するとキリがないのですが、大まかに説明すると、ナチュラルはコーディネーターが気に食わないから戦争している、みたいな感じです。
それぞれがそれぞれに高い偏見を持っており、簡単に解消できるものではありません。

ガンダムSEEDではナチュラルとコーディネーターという人種間の対立がそれぞれへの差別意識や偏見を助長させているわけですが、ほかのシリーズではどうでしょうか?
以下、私のわかる範囲で各シリーズと対立団体を述べます。


機動戦士ガンダム
「スペースノイド」VS「アースノイド」




機動戦士ガンダムSEED
「ナチュラル」VS「コーディネーター」




機動戦士ガンダム水星の魔女
「スペーシアン」VS「アーシアン」




∀ガンダム
「地球人」VS「ムーンレイス」

以上になります。
こうみると、ガンダムシリーズは種族間の対立構造をベースにストーリーが構成されているのがよくわかりますね。
「ガンダムが」というよりは、「サンライズが制作する作品は」といった方が無難なのかもしれません。
例えば、人気カードゲームアニメ「バトルスピリッツ」、その中でも「異界見聞録」シリーズは人類と魔族、後半では第3の種族である「モーブ」といった人種間での差別・偏見を描いているように見えます。
「異界見聞録」シリーズ最終章、「赫盟のガレット」・「ミラージュ」は差別・偏見をなくすための1つの解答を示しているので、いつか題材にしてみたいと思います。


本題に戻りまして….
ではどうして今の社会で偏見は起きるのでしょうか?
要因としては以下が挙げられます

①社会と文化
②知識・経験の不足
③恐れ・不安
④情報の選択
⑤社会のシステム

ガンダムSEEDに置き換えてみましょう。
ナチュラルは遺伝子操作は自然の摂理から外れるため、コーディネーターはダメだと考える一方で、コーディネーターは種の進化のためには必要であり、生まれる前の遺伝子操作は普通のことと考えるわけです。
また、互いが交流することがほとんどないため、どういう人なのかが全く分からず、恐れてしまいます。

そうなると、やはり一番の解決策は互いを知り、理解することだと言えるでしょう。
ナチュラルやコーディネーターという枠を一度取り払い、ゼロから互いを知ろうとする。
現に、主人公のキラは序盤、自身がコーディネーターであることを隠していましたからね。それで周りのナチュラルともよくやっていましたし。
また、ガンダムSEEDに登場する「オーブ連合首長国」も、ナチュラルが主である国ながらコーディネーターを受け入れてます。

現代社会に置き換えるなら、「〇〇人って嘘つきだよね」や「○○人は自分勝手だよね」となっていた時に、それを「そうだよね!」と納得するのではなく、「それって全員がそういうわけじゃないよね?あなたは○○人と話したことがあって、理解しようとしたの?」と言えるようにならないといけない。
私はそう思います。

ネットが普及し、簡単に情報が手に入る一方で、「極端な情報」というのも多くみられます。
勿論、取捨選択するのは絶対としても、そこからさらに「自分自身の答え」をもつべきではないでしょうか?
世間の評価ではガンダムシリーズ内で水星の魔女が1番人気で、SEEDは古臭くて面白くないと言われても、SEEDを勇気と時間を振り絞って全話見て、なんならDestinyとFreedom、一応Star gazerまでちゃんと見た私は、SEEDが一番面白いと自身の答えを持てます。


今回はここまで。
最初なのでグダグダな文になってしまいました….
少しづつでも改善できるように努力いたします。


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