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「しごとコンビニ」は東川町の移住施策としても、町民の生涯活躍のためにも有効です。

久しぶりの投稿になります。
お盆を過ぎて北海道東川町の気温は30℃を下回るようになって、夏のピークを超えたことを感じるようになりました。

この7月より以前の自宅を「FredHouse東川」という名の一棟貸しの宿にし、営業を始めました。
写真屋(photoseason)と町議に加え、宿屋と三足の草鞋を履くようになったのです。
フリーランスとして生きていくにはいくつかの収入源に分けた方が良いと言うのか、このご時世、分散しないと生きていけないというのが実情です。

宿業の詳細はここでは割愛しますが、商売をやっていく上でネックになるのが「人手」。どの業種でも抱える問題になるでしょう。
宿は清掃も含め、自分でできることは自分でやろうと思っていたのですが、掛け布団やマットレスのカバー交換や清掃は思いのほか重労働で、洗濯やゴミの処理なども合わせると体への負担が大きすぎると早々に断念。
歳も歳だし、無理すると持続できないのは明白なので、他人様の手を借りることにしました。

FredHouse内観


そこで頼りにしたのが東川町の「しごとコンビニ」です。
この聞き慣れないけど、面白そうな響きの「しごとコンビニ」さん。
2020年から東川町に開設されました。
もともと岡山県奈義町が発祥だと思います。
東川町が地方創生政策「生涯活躍のまち推進事業」を活用した、官民一体の業務委託型ワークシェア事業です。
「働く環境を通じて、一人ひとりの幸せを見つけられるまちづくりを応援するしくみ」だそうです。
個々の時間やスキルを活かした労働と対価は確かに喜びに通じますからね。



空き時間に働きたい地域の人が登録し、仕事を頼みたいと言う事業者や個人が「こんな仕事をやって欲しいです」とオーダーすると、両者をマッチング(?)してくれると言うものです。
https://higashikawa-sc.jp/ (詳しくはこちらを)


そこでFredHouseの清掃を「しごとコンビニ」にお願いしました。
誰か手上げしてくれる人がいるのかと不安でしたが、4名の方が「FredHouse清掃チーム」に登録して稼働してくれています。
発注者の私は、宿泊者の予約がある度にスマホアプリに発注。
その日時で稼働できる方が清掃にやってきてくれるのです。

これなら事業者が常時スタッフを抱える必要がなく、固定費がかからないので非常に助かります。
毎日仕事があれば別ですが、単発で不定期な仕事なら尚更です。
実は写真屋の方でも七五三の着付けスタッフで、昨年から大変お世話になってます。


東川町には移住者がたくさんいますが、自ら業を営んでいる方が多くいらっしゃいます。
その少なくない方がこの「しごとコンビニ」を活用しているのではないでしょうか。
言い換えると、「しごとコンビニ」は東川町の移住政策の大きな役割を担っているとも言えそうです。

新規事業の立ち上げに対しては経費の1/3、上限100万円の町独自の助成制度がありますが、人材の面でのこういった支援は新規事業へのハードルを下げるものとしても有効に作用していると思います。
東川町には雇用先となる大きな会社があるわけでもないので尚更ですね。
事業者、住民、双方に有益なこの事業があるのは東川町の魅力の一つです。

FredHouseの詳細はAirB&Bのサイトをご覧ください。
オープン早々のハイシーズンで、主にインバウンドのゲストで賑わっていますが、皆口々に「Beautiful!」「Comfortable!」と感想を述べてくれてます。まさに「FredHouse清掃チーム」の成果です。