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町の将来負担について、基金の積み方は?

9月の議会は前年度の決算認定をします。
1日目に副町長から概要について説明があり、2日目3日目の2日間の委員会で各課から聞き取り調査を行います。
そこでこの事業でいくら使いましたという説明を受けたのち、議員からいろんな質問を行い、疑問点を解消していきます。
そのうえで4日目の議会で認定するかを決める流れです。

なので、基本的にはもう質問が出なくて当然っていう空気の中、議会の場で町長に答えてもらいたい。って思いで3月議会の予算認定も9月議会の決算認定も町長に質問するようにしています。
議会は委員会と違って公の場ですからね。町民に対して町長から発言してもらう意義は大きいと思ってます。
ということで今回もくだけた話口調で書いていきます。

歳出について
飯塚:決算認定にあたって、基金の積み方について聞きますね。
財政調整基金と減債基金って2つの大きな基金がありますよね。
そのうち、町の貯金って言われる財政調整基金に9万2千円しか積み立てなかったのはなんでですか?桁を間違ってるのかと思いましたよ。
その一方で、減債基金って町の借金返済に備える基金には4億3千万円も積んでますよね。
文化ギャラリーの増改築・診療所の大規模改修・三小の大規模改修・共生プラザの新築なんかの町債を返すためにあてるって話だけど・・・
言い方を変えると、東川町の公共施設の工事が目白押しで、減債基金を積まざるを得ない状況ってことなんじゃ?

町長:うんとね、決算のときに余剰金が出た時に基金に積み立てるんだけど、実は財政調整基金に積立金がたくさんあったら、国からもらう地方交付税が減らされることもあるのよ。
自分とこの貯金あるんだったら、それ使いなさいよってことになりがちで。
親の仕送りもそうでしょ?子どもが「車買うからお金出して』ってなったとき「あんた貯金あるんやから自分で買いなさい」って。
だから、あんまり積むのは得策じゃないんよね。国からの仕送りって言われてる地方交付税を減らされたら大変だから。ってあんまり大きな声では言えないんだけど。
じゃあどれくらい貯金あったらいいんかいって、まぁ根拠はないんだけど、町の税収の半分くらいを積んどけばいいかって目安をしててね。
それで財政調整基金の積立残高がここんとこ4億8千万円で推移してるっていうわけよ。

町民さんがハコモノをいっぱいつくって将来の負担は大丈夫?って心配してるけど、ウチでは町が背負う借金は、その相当額を3年くらいの間に減債基金に積んどいて不安なく運営するようにしてるのよ。
子どもや孫の代まで借金背負わせるのは忍びないでしょ。
頑張って基金を積み立てして経営の安定化を図ってるってことで理解してね。
そんなわけで財政調整基金は無理して積んでないし、減債基金にはいっぱい積んでるんよ、今回。


歳入について
飯塚:歳入の寄附金について聞きますね。
企業版ふるさと納税が10数社から寄せられたってことでありがたいことですけど、管轄する内閣府のサイトを見てみたら
「企業版ふるさと納税では、寄附を行う法人に対し、その代償として経済的な利益を供与することが禁じられています」ってありましたよ。
ウチの場合、寄附してくれてる企業が公共工事の入札に参加して落札して実際に工事をしてくれてる会社も法人も含まれてるけど、そこは利害関係者として問題はないんですかね?

町長:ウチの場合、随意契約じゃなくて競争入札だからね。便宜の供与なんてものは全くないからそこんとこは心配しないでいいよ。



9月議会の内容は「ひがしかわ議会だより11月号」に掲載されます。
ほぼ全文は発行まで時間がかかりますが、議会記録というかたちで、町の図書施設「せんとぴゅあ」でどなたでも閲覧できます。
委員会の記録の閲覧は請求が必要なので、ハードルが高いですね。
ですので議会で町長に語ってもらう意義は大きいと思って、(自分で答えが分かってる内容も)あえて質問してることもあります。
議員が自分一人で分かってても、町民が分かってなければ意味がないこともありますからね。

町民に開かれた議会を目指していて、こうやって自分ができる方法で綴っています。
我が町のことを自分ごととして捉えてもらえますように。