演奏でコードを意識するには?

コードを意識しないといくら演奏してもコードを覚えられない。
あと、なぜ覚える必要があるのかを理解しないと、必要性を感じないかもしれない。
先にメリットを伝えるなら、
初見演奏ができるよになる 
 初めて見た曲、聴いた曲であっても、コードを理解していると、曲を覚えるとか、全体構造をとらえる時にすごく重宝する。
音楽をやっていて、こんなに便利なツールを覚えておかない手はないです。 

コードを意識するとは?

音楽はメロディーがある。メロディーがコードのどの音なのかを意識するところからはじめる。

C,F,Gとかコード名がでてくるのを知っているのであれば、まず、基本のCをすべてのキーですぐ弾けるように覚えるところから始める。(他のコード(Cm,C7とか)はあとから覚えればよい)

ドレミファソラシを
1234567 という数字に置き換える。

ドレミ ドレミ
を数字にすると123 123

ととらえる。

KeyがGなら

そらしどれみふぁ#を
1234567 という数字に置き換える。

ソラシソラシ

これも数字にしたら 123 123
になる。

こうやって、数字にすることで、構造を理解することをはじめます。
数字に置き換えれば、その構造は共通だということが理解できます。

コードで理解するとは、弾いている音がどういう構造のどの部分の音なのかを理解する。
ドレミではなくもっと抽象的な音楽のスケールの何番目の音をどう組み合わせたか。それがコードになる。

サタチュ

さいたさいたチュー
(童謡:チューリップの冒頭の歌詞)

このチューリップのメロディーと歌詞は、日本語圏だと小さいころに刷り込まれている人が多いので、どの音からでも歌うことができるように、音楽教育を受けていることが多いはず。
(絶対音ではなくて、相対音というか相対音程のついた歌詞つきて歌える)

この「さ」「た」「ちゅ」
が3和音の基本 ドミソになる。

これを
ソの音から演奏すれば
ソシレ
になる。

コードは、ルート(根の音)を英語の音名表記をするので、
それぞれC(ドミソ) G(ソシレ)となる。

このCとかGとかいうのを
コードの時は、ローマ数字 Cなら「I」、Gなら「V」と表す。
ローマ数字のときは135→I 簡単に表現できる。

1番目の音をルート音とか根音とか呼ぶ。
3番目、5番目はそのまま数字で呼ぶことが多い。(5番目を属音とかよくいうときもある。)

なんでローマ数字に置き換えるかというと、ドレミでは覚えきれないことを、数字にする(抽象化する)ことで、とらえようとする。

こうすると II-V-Iとかみたいな形で、さまざまな音楽のコード進行を表現できるようになる。便利。

(もし置き換えないと伝えるとき れふぁら、そしれ、どみそ と全部書く必要がでてくる。←時間がかかる。 コードにすると時短できる。←より多くの音楽に接することができるようになる。)

コードとメロディーは切ってもきれない関係

いたーちゅ

「自分が弾いている曲のコードがわからない」
という場合に 上を思い出してみるとよい。

まずドレミに置き換えるというのをスキップして
曲のキーからメロディーの音ひとつひとつを数字に置き換える。

1231235になる。
この135

次に
メロディーの中で、どの音が和音の音で、そうでないかを判定していく。

今弾いている曲のその小節と、一番合う「サタチュ」を探す。

最初は、難しいので、メロディーの音に数字(135)を探して書いていく。
最初は、難しいので、キーのCのもので書いていく。

曲の中で、どれだけ135がでてくるか、どのタイミングででてくるかとか感覚をつかんでおく。 例えば最後の音は1で終わることが多いとか。そうでない音だと雰囲気違うなとか。

もしコードが暗い場合は1 b3 5かもしれない。
3番目の音が半音下がる(フラット)すると暗いマイナーになる。

非和声音

最初はわからないかもしれないけど、メロディーの中で和音でない音にもパターンがあるので、それが見抜けるようになると、コードがわかるようになるはず。

和音に含まれないメロディーの音を非和声音とかいう。これは使っていい音とそうでない音があって、音楽的なものであればパターンや意味、名前がついているものが多い。

たとえば、
1231235
であれば、2の音。こいつは隣り合う音1と3に挟まれているのでOK.
(1から3に行くための経過ででてくる音(経過音)とかいう)

弾いている曲のコードを意識して弾くことができると、音楽のより深い体験につながります。(これはある)

音楽全てをコードで理解できるわけではない

コード理論を知っていることが強いとか、
知らないことを卑下するようなものではなく
理解しないまま、わからないまま、そういうのを忘れてぼーっと音楽と戯れつつ弾いたり聞いたり曲作ったりするのも実は大事です。

深く理解した人しか、聞いたり演奏したり作ったりできない
とかではないように、曲によってはコードで分析してもわかりにくいものもあります。(曖昧だけど美しいとか、どちらともとれないとかそういうものもある)
音楽にはコード以外に、様々な要素がからんでできています。
一つの道具として知っておくと良いかなと。

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