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自治について

自治とは何か?を考えたくて、読んでみた。
けど、選書を間違ったかな、、という印象。
期待した「地方での自治論」的広がりはなく、
「地方自治体論」としての入門書だった。
まあ、英語タイトルで気付けって話だが。。

自治を辞書で引くと、こう書いてある。
「自らのことを自らの手で処理し治めること」
https://kotobank.jp/word/自治-73790

この本では、住民が自治の主体になる場面は
主に「選挙と住民投票(四章)」だと書いてある。
これ、本当にそうなのか?

選挙も住民投票も、ともに多数決制度なので
少数派に属する内容が採用されることはない。
マイノリティの自治は、これでは実現しない。

マイノリティの自治の典型的な手段として
「政策」があるが、これもグレーバーによると
「一部の特権的な立場を有する人が、
他の人々の自治の機会を奪う営み」となる。

自治を推進するための政策や施策や事業が、
別の側面では、他者の自治を奪っている、
ということも、確かに起こっている。

すべての住民や自治体に「自治に参加しろ」
「自治を推進しろ」と命令する施策は、
根本的に、矛盾しているのではないか?

自分の自治を実現しつつ、
他者の自治を侵害しない、
命令や強制のない「自治」の醸成は
どうやったら実現できるんだろう?
ということを、考えたかったのだけど。

オススメの本があれば、教えてください。。

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