見出し画像

バカンスに完全敗北した

外国人のバカンス(長期休暇)事情の話を聞くと、半月以上のスパンで休みを取り、旅行先では丸一日なにもしないで過ごすみたいな過ごし方が紹介される。

ヨーロッパ人の風習とも言われているこのバカンスの考え方だが、我々日本人からすれば、

2週間も休みを取る??は???仕事大丈夫か??

という感覚になってしまう。だがしかし、週単位での長期休暇という概念は正直に言って憧れる。

1週間の休みも取れない私だが、四角大輔さんの書かれた「超ミニマル主義」という本には「3連休でもいいから有給を取って心を軽くしろ」みたいなことが書かれている。

(ちなみにこの本は「心と体を軽くする」ことにフォーカスした他の本ではなかなか見ない技法が数多く書かれている本なので、人生に窮屈感を感じているひとはぜひ読んでみてほしい)

言うに、旅行に3連休を使えば真ん中の1日は移動に費やす必要がなくゆっくり過ごせるようになるという理屈だ。

そうして今回私は1泊2日で事足りるだろうと思っていた旅行を2泊3日で行うことにした。

2泊3日にしたことで確かに2日目は予定を詰め込めすぎずに過ごせたような気もする。が、2日間の疲れで2日目の夕方にはもう既になにもする気がおきず、その日は早く寝て9時間半熟睡した。そして3日目はスッキリした頭と平日でひとの少ない帰り道でのんびりと帰ることができた。

こう見ればリフレッシュという意味では成功なのかもしれない。

しかし、2日目の夕方から疲れで何も考えられなくなり、それなら帰りの移動はぼーっとしながら帰ればホテル代を1日分削れたなと思ってしまったし、1泊2日にして3日目は地元でゆっくり過ごしてもよかったのでは?とも考えてしまっていた。つまり私はバカンスに敗北したのだ。

そもそも、旅程の計画を立てるときに行きたいところやりたいことを詰め込みすぎたような気もする。それが疲労につながったとも言える。

上の記事によると、フランス人は我々の考える観光地や地元グルメをノルマのようにこなしていく旅行ではなく、見知らぬ土地の空気を感じるように旅をしているようだ。

違う土地を歩いていると感じる独特な空気、逆に自分の知っている土地と同じ空気(共通点)を見つけるのも旅の醍醐味だとは思う。

それに日常から離れてぼーっと過ごすことで日常生活や仕事につながるひらめきが降りることもあるそうだ。それらを期待してヨーロッパのひとはバカンスをするのだと言う。

この記事を見てからはもっと積極的にバカンス(なにもしない日)に向き合おうと思った。今回はバカンスに敗北したが、何度か繰り返すことでいい方法がわかるかもしれない。

それにしても数週間のお休みは羨ましい…。私も今の職場を辞めれば得られることができそうだな…。

長期休暇だとお金がかかりそうという考えが先行していたが、異国の地を過ごすことそのものに比重を置くならなんとかいけそうな気もする。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?