再建が始まりだった
ネヘミヤ9:4-8
バビロン捕囚から具体的にどのように帰還し、町を再建したのか、不明な点が多いのですが、ネヘミヤやエズラといった指導者の下、ここに神殿が再びその姿を現すに至りました。かつての規模には程遠かったようですが、感無量だったことでしょう。律法の書が読み上げられます。イスラエルの人々の、魂の言葉です。心の拠り所です。
支えるものであり、シンボルです。それはまた、神殿という形によって力を得ます。人は、それに対して祈りという形で応えることになります。断食と罪の告白がなされ、代表者が祈りの言葉を献げます。この人たちの名前が聖書には丁寧に列挙されています。主に向かって、大きな声で叫びます。「立って、あなたがたの神、主をほめたたえよ」と。
イスラエルの民の総意としてこれが叫ばれました。「立つ」とは姿勢を正すことであると共に、ここから行動がとられることを意味します。今はまず賛美に的を絞りましょう。古から永遠まで、主の栄光が褒め称えられますように。褒め称える人間がいて、それが私たちでありますように。称えるのは万物であってもよいかもしれません。
主なるあなたの許に、私たちは集います。あなたに従います。あなたをのみ、主と仰ぐ、あなたの僕です。世界の創造主であり、その意地も担う主は、褒むべきかな。世界の存在者はすべてあなたに基づいている、と主に告白しています。この主によって、すべてのものは生かされます。そう、私も生かされますし、あなたも、そうです。
アブラハムをアブラムから替え、契約によりイスラエルの祖として選び、ここまで導きました。辛い試練がありました。国は一度滅びました。しかしこうして、再びイスラエルが始められる喜びは計り知れません。イスラエルのスタートです。イスラエルのルーツは、アダムやノアというよりも、アブラハムからだ、という意識がここにあります。