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オーストラリアン・シェパード

当施設の看板犬のご紹介だ。
オーストラリアン・シェパード♂、2023年2月4日生、名を『メテオ(流星)』という。月齢3ヶ月で本州から当地に飛んできて、以来、ほぼ24時間寝食をともにするバディである。
当主は少年期に実家でシェルティを飼っており、以来、犬と暮らすのは悲願であったが、ここまで都会のマンション暮らしで実現できずにいた。



オーストラリアン・シェパードとはどんな犬種か

ひらたくいえば、中型(成犬で20〜25kgほど)の牧羊犬である。
『オーストラリア』の国名を冠してはいるが、原産は現スペインのバスク地方で、1800年代、同地の羊飼いがオーストラリアに移住する際に伴った牧羊犬がルーツなのだとか。


オーストラリアン・シェパードといえば、つとに知られているのが、斑模様の『マール』と呼ばれる毛色だが、出生率が低くレアで、人気と比例して販売価格が尋常ではない。
種本来の毛色は、当看板犬のような、地味な黒&白&茶の組み合わせの『トライ(3色)』系である。

ネットで紹介されている情報によると、オーストラリアン・シェパードの「性格は温厚でやさしく、飼い主にも忠実です。活動的で遊び好き、保護本能に富み愛情深いので、家族としていっしょに暮らすのにも適しているでしょう」…ということだ。

はて、ほんとうにそうだろうか。

その一方で、「広大な農場で羊の群れを扱うことに長けていただけあって、的確な判断力と疲れ知らずのスタミナ、いかなる天候のなかでも任務を遂行できるタフさがあります。このタフさをもって興奮性が強いので、注意が必要です」…とも紹介されている。

…ここまでの情報では、はたして飼いやすいのか飼いにくいのか、判断に迷うところだ。


オーストラリアン・シェパードをどこで購入するか

初めて飼う犬種については、いろいろ不安が伴うものだ。
犬の基本的な性格は犬種に則した傾向があるとしても、個体差も決して無視できないわけで、やはり、どのような親から生まれたのかという、DNAの探求も必要ではないだろうか。

…ということで、当主は親犬の素性が確認できるブリーダーさんから直に購入することにした。

ブリーダーさんから送られてきた月齢1ヶ月頃の画像。
子犬でかわいいのは当然として、「なに見てんだ」的な目つきが気に入った

本来であればブリーダーさんを訪問して、親犬と会い、しばし会話(?)をして判断すべきであるが、残念ながら北海道にオーストラリアン・シェパードのブリーダは存在せず、上記サイトより検索した本州のブリーダーさんとリモートで情報交換の上、決断した。

ペットショップでの対面購入が悪いとは思わないが、「親あっての子」なので、少しでも情報は収集しておくのがよいのではないだろうか。


結論 : オーストラリアン・シェパードはこんな犬だった

2023年5月13日。月齢3ヶ月で犬がわが施設にやってきた。
本州から飛行機に搭載され、千歳空港までお出迎え。往復4時間のロングドライブだ。やれやれ…

オーストラリアン・シェパードの『メテオ』が当施設にやってきて、間もなく1年になる。
果たして、ネットの事前情報は正しかったのかというと…

<性格は温厚でやさしく> → 温厚でまったく吠えず
<飼い主に忠実> → コマンドをすぐ理解して実践する
<活動的で遊び好き> → 間断なく遊んでほしい
<保護本能に富み愛情深い> → とにかく「かまってちゃん」
<タフさがあります> → 無尽蔵のスタミナ
<興奮性が強い> → 集中が切れると手が付けられない

…という具合で、まあ、「当たらずとも…」という感じだろうか。

月齢10ヶ月頃。ダブルコートの毛皮で厳冬でもまったく問題なし
運動量はハンパなく多く、原子力で動いているのではと疑いたくなる


実際のところ知性はかなり高く、「マテ」「スワレ」などのコマンドはすぐに理解したし、大谷翔平さんの愛犬にあやかって「タッチ」を教えたら、これも2回ほどで習得してしまった。

困ったのが「落ち着きのなさ」で、トレーニング中にもなにかに気を取られると糸が切れた凧のように走り出してしまう。
さらに、とにかくヒトが好きで、嬉しさのあまりゲストに飛びつくのも危惧されるところだ。

もっとも、いまだ月齢15ヶ月弱。成犬とはいえ、中身はまだまだガキンチョだ。
これから月日を重ねるごとに、自然に落ち着きを身につけていくのかもしれない。
もちろん、飼い主の人格が及ぼす影響も大きいはずなので、大いなる緊張感をもちつつ、看板犬との日々を過ごしている。


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