「『正しい選択肢を選ぶ』こと以上に『選んだ選択肢を正しくする』」
男前な感覚で、かっこいい。
私も何事もこんな信念を持って捉えたい。
今どき、「男前」って言葉は時代にそぐわないかもしれないけど、私はこの言葉が好きだ。
「男前」という言葉は、私には「しなやかでかっこいい」に聞こえるから。
南場さんの言葉に話を戻すと、私はリーダーという立場ではないので、視点が浅いかもしれないけど、「選んだ選択肢を正しくする」ことは、リーダーに限らずともあてはまることだと思う。
仕事での正解はひとつじゃないことがほとんどで、たくさんある選択肢の中から、最善の選択をして、物事を前に進めていく。
もしかすると、その選択肢は間違ってるかもしれないし、正解の選択肢が他にあるかもしれない。
選んだ時は「これしかありえない」と絶対的な自信を持っていたとしても、事情が変わって、間違いに変わるかもしれない。
でも、始める前は誰にも正解は分からない。
だから、正解不正解にとらわれすぎず、その時その時に、あらゆる事情を総動員して、一生懸命考えて選ぶという姿勢を持つことが大事なんだと思う。
そして、しっかり考え抜いて選んだ選択肢は、「これが正しい」と信じて、実現させていく。
進めていく途中で、明らかな間違いがあれば、軌道修正したらいい。
ただ、風見鶏になって軌道修正ばかりしていたら、自分も周りも疲弊してしまうので、よっぽどの間違いでなければ、やはり最初に選んだ道を突き進んでいく。
ゴールに辿り着いても、賛否あるかもしれない。
意地悪や妬みでなく、まっとうな否定意見が多ければ、まだゴールに辿り着いたわけではないということで、さらに軌道修正を加える。
そして、最終的にそれが正しかったと言えるようにする。
自分の仕事を振り返りながら書いてたけど、大きな事業であればあるほど、自分の信念と根気が必要になる。
大きな事業は、いろんな立場の人がそれぞれの事情を抱えていて、あちらを立てればこちらが立たぬ状況になりやすい。
上の立場の人も出てきて、鶴の一声で、否応なしに方向転換させられることもある。
そういうことも全部ひっくるめて、やはり「選んだ選択肢を正しくする」ことになる。
事業だけじゃなくて、人生もそう。
私は、自分の人生が今の状況になるなんて思ってなかった。仕事も、家庭も、友人も、趣味も、特技も、見た目も、住むところも、何もかも。
昔は、親の敷いたレールに乗せられてるという被害者意識があったけど、今は、「すべて自分で選択してきた」と思える。
「あの時の選択は間違ってたかな」とか「あっちを選んでおくべきだった」と思うことは少なからずある。何もかもリセットしたいと思っていた時期もある。
でも、時間を戻すことなんてできないし、振り返って別の選択肢が良く見えたとしても、当時の自分にはそう思えなかったんだから仕方ない。
それに、やっぱり今の自分を否定しながら生きていくのはつらすぎる。
「これでよかった」と思いながら生きていく。
無理にそう思い込むでもなく、頑張って前向きに捉えるでもなく、ありのままに今を受け入れる。
年齢を重ねてきたからか、今は心からそう思う。
しなやかでかっこいい、男前な生き方がしたい。
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