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「想定外の自分に出会えなくなった時に、疲れたり飽きたりする」

心理学では、想定外の自分に出会えなくなった時に、疲れたとか飽きたという気持ちになる。「自分がこういう時に照れるんだな」とか「こういう時にパニックになるんだな」とか、言葉がうまく出なかった時に「自分はこういう言い方をしてしまったんだな」とか。
   植木理恵(心理学者)

「ホンマでっかTV」

「ギャップがなければ成長なし」なんです。自分の予想と反することがなければ、脳はそこで発達しないんですよ。
   澤口俊之(脳科学者)

「ホンマでっかTV」


薄々感じていたけど、最近、想定外の自分に出会ってない。

成長する機会を避けてるな。


仕事では、「苦手なことも逃げずに経験しよう」という意識を高めるようになったので、苦手な人と話す機会もあるし、苦手な状況に立ち向かう機会もある。

話し始める前に「どうしよう、こわい」と不安になりながらも、それを見せないように強がりながら話す。

無事に話し終わるとホッとする。

いろんなところから同時に難しい依頼が降ってくると、パニックになってしまいそうなところをぐっとこらえて、冷静になって1つずつ処理していく。

1つ終わるたびに安心して、また次のタスクにとりかかる。


決して苦手な人や嫌なことを歓迎するわけではないけど、その場面を乗り越えると、「こんな言葉で切り返せたのがよかったな」「嫌なことを言われたのに感情的にならなかったのはえらかったな」と、今までの自分とは違う自分に出会える。

そして、これが成長につながっている。

仕事では、関わる人が多いので、想定外の自分に出会う機会も多く、落ち着く暇がない。


仕事ではこういう免疫は少しずつ強化されていると思うけど、それ以外では弱まっている。

人と話す機会が減っているからだ。


想定外の自分に出会うのは、やっぱり人と接する時だ。

会話が続く人と話していると、言葉のキャッチボールが心地よい。

「この話題で、私、こんなにたくさん話してる。私ってこんなところに興味を持つんだ」と自分に驚いたり、相手が私の反応をおもしろがるのを見て、「私ってこんな反応をするんだ」「こんな話し方をするんだ」という発見があって、どんどん楽しくなっていく。


でも、なかなか相手に心を開けない性格で、自分のことを明け透けに話すのが苦手なので、職場の人や親しくない人にプライベートなことを話すのは苦手だ。

「休みの日は何してるの?」「趣味は?」という質問は本当に苦手だ。

例えば、今の趣味といえばnoteだけど、それを言えば「読ませて」と返ってくるかと思うと言えない。適当にあしらうのもめんどくさい。

「○○行ったことある?」という質問も、「ない」と言えば「独りだからかわいそうなこと聞いたかな」と同情されるのも嫌だし、「ある」と言えば「誰と?彼氏いるの?」と根掘り葉掘り聞かれるのも嫌だから適当に流す。

浮いた話があっても、親しくない人に披露したくはない。

そんなわけで、だんだんと会話が単調になっていく。

人と話すことに疲れて、飽きてくる。

これでは想定外の自分に会う機会はない。


「相手のことをつまらないと思うのは、自分がつまらないから」という言葉を時々思い出すけど、本当にその通りだ。

「こう投げたら、こう返ってくる」というのが分かる会話は、安心感はあるけど、それだけではつまらない。

もっとワクワクしたい。


親しい人と話したい。

新しい人と話したい。

気の合う人を見つけたい。


想定外の自分に出会いたい。



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