見出し画像

「優しい言葉で説得できない人は、キツイ言葉でも説得できない」

優しい言葉で説得できない人は、
キツイ言葉でも説得できない

   アントン・チェーホフ
   (ロシアの劇作家)

マルチョン名言集・格言集


自分も相手もハッピーな気持ちでいられるように、「優しい言葉で説得できるスキル」が必要だなとつくづく思う。



私が「素敵だなぁ」と思う人は、朗らかな雰囲気を保ちつつ、穏やかな口調のまま、ちゃんと人を動かす人。


成功者としてテレビに出る人にしても、自分の身近にいる人でも、いつも眉間にしわを寄せて声を荒らげてキツイ言葉で誰かを動かそうとする人は、いくら周りが評価していても、私はあまり「素敵だなぁ」とは思わない。

ましてや「ついていきたい」とか「見習いたい」とは到底思えない。

恐怖をあおるような言い方で誰かを動かそうとする人を見ていると、こちらの気分が悪くなってくる。


だからといって、優しいだけで、指示したり注意したり叱ったりできない人を「素敵だなぁ」と思うわけでもない。

すっかりパワハラという言葉が浸透して、部下がいる人はそこに敏感にならないといけないので、褒めることに意識がいきすぎて、言うべきことを言えてない人は多くなっているように思う。




さて、人のことを好き勝手言うのは簡単。

「で、あなたは?」と訊かれると、「できてる」とは言えない。むしろ私のことを怖いと思ってる人もいるので、変わらないといけないと感じている。


私の何がそんなに怖がらせてるのか?

  • あまり笑わない

  • 話しかけにくい雰囲気を出している

  • 雑談をしない

  • 細かいことを指摘する

自己分析しただけでもざっとこれだけ出てくる。そりゃ怖いか。


職場の人と距離が近くなりすぎて友達ごっこになるのが嫌というのもあるし、愛想よくすると仕事を頼まれやすくなってしまうという思いがあって、職場では自分をこんな人格に作り上げてしまった。

打ち解けた後に、「こんなに笑う人だと思わなかった」とか「こんなに話しやすいと思わなかった」と言われたことは何度もある。

正直、その人格が嫌いなわけじゃない。いたずらっ子みたいでおもしろいし、楽だから。ひねくれてるな。


でも、年齢が上がってきて後輩も増えてきたから、自分さえよければいいというのは通用しない。

だから、周りの人たちを見習って、できるだけ笑うようにはしている。

それに、後輩が作った資料を確認して、直してほしいところがある時は、言葉遣いも気を付けて、できるだけ怖がらせないように伝えている。


よく笑うようにして、優しく指摘するのは、このまま続けていこうと思うけど、まだ変化が必要なのは、指摘に対して後輩が納得してくれない時。


計算ミスのような明らかなミスは、指摘すると相手も「あ、すみません」とすぐに理解してくれるけど、正解が1つでないもので、相手の思い入れが強いものであれば、なかなか納得してくれない時がある。

相手が反論してきた時に、優しい言い方を保てずにキツイ言葉になってしまうことがある。

優しい言葉のままでいられる人たちの違いは何だろう?

  • 自分の「正解」に自信がない

  • 自分の知識や経験に自信がない

  • 感覚で捉えていて、論理が詰められていない

  • (特に忙しい時は)心にゆとりがない

  • 相手が納得してくれない本当の理由が分かっていない

  • 反論されて気を害されたり、怖くなっている

つまり、自分に足りていないところがあって、それをキツイ言葉で強制しようとしてるってことだな。明らかに私が間違ってますね。

自分のことを反省しないまま、力で相手を押さえつけようとしても、仮に表面上は自分の言う通りに動いてくれたとしても、根本は解決してない。


キツイ言葉で説得するようになってしまうと、私と相手の2人だけじゃなくて、職場全体の空気が淀んでしまうし、自分も成長できない。

問題も解決しないし、仕事も進めにくくなる。

自分が楽しく働けるようにするためにも、穏やかに人を動かせるようにスキルを磨いていきたいな。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?