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地域とのつながり、人との出会い

こんにちは。立科テレワーカーとして、少しずつこの町に馴染んで来ました、立科町テレワーカー所属レポーターのまさおです。今回は、一般社団法人建設コンサルタンツ協会若手の会さん(以下「若手の会さん」。)がワーケーションに来ているということで、取材に行ってまいりました。ワーケーションといえばIT関連会社さんが多い印象ですが、今回お越しいただいたのは建設関係の方々。立科WORKTRIPもいろいろな分野の企業の方にワーケーションに来ていただけるようになってきているようですね。

今回お越しいただいた若手の会さんは、一般社団法人建設コンサルタンツ協会のなかの「業務展望を考える、若手技術者の会」という内部組織であり、発起人は今回お越しいただいた伊藤昌明さんです。伊藤さんのポリシーは「出る杭は打たれるが、出すぎた杭は打たれない」とのこと。若さは変革のエネルギーであり、パワーであることを感じ取れる言葉だと思います。今回、ワーケーションというテーマの中で立科 WORK TRIPにお越しいただけたのも、そんな開拓精神ならではということなのかもしれませんね。

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今回、取材に尋ねた先は、女神湖近くにあるホテルアンビエント蓼科さん。立科の山道のすぐ脇にこのような芸術的な建築物があるとは私もなかなか気が付きませんでした。今回の若手の会さんが、どのような感覚でワーケーションをとらえているのか、立科町の立科 WORK TRIPやテレワーク事業についてどのような感想をお持ちになるのかレポートさせてもらいに行ってまいりました。~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

部屋はレイクビュースイート!

窓の外を見ているだけで、癒されます!(トップの画像参照)
空気が何よりも新鮮なので、湖の周りを歩くだけで生き返ったようにリフレッシュ。自然へのアクセシビリティの高さこそ、立科WORK TRIPの大きな醍醐味ですね。

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寝室はビジネススタンダード。集中して仕事をした後はきっちり睡眠も必要です。

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アンビエント蓼科さんにはミニキッチンがある部屋もあります。
立科ショッピングセンターのツルヤさんから食材を調達してくるもよし。
自分たちで食材を持ち寄って調理するもよし。
長期間のワーケーションや開発合宿にも利用できそうですね。


<初日>対談レポート

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この日は、若手の会さんの代表である株式会社オリエンタルコンサルタンツの伊藤昌明(右)さんと、立科町企画課企画振興係の上前知洋さん(左)の対談を聞かせていただきました。二人とも、笑顔が絶えず、利用者と受入れ側としての立場から、ワーケーションについて対談。流れるように尽きない立科愛。30分ほどに及ぶこの対談を聞いた後で、私のメモノートをまとめてみたら、以下のような内容になりました。


・こういった事業はやってみなければわからない。(上前さん)

・事業のお金は確保できても、それを実際に回していく立場のマンパワーが不足している。(上前さん)

・立科 WORK TRIPの一番いいところは人との出会い。事業をつなぐのは人と人。そういった観点から立科町と訪れる企業の方をつないでいく。切り口としてはそこが大切。(伊藤さん)

・立科 WORK TRIPを活用する際に効率性を上げるとしたら、3日間ではなくて、1週間くらいは必要。(伊藤さん)

・働く環境を変えて、自然の中で働くことで得られるリフレッシュ度はハンパない。(伊藤さん)

・ワーケーションを行う側は人とのつながりが財産になる。町とのつながりそのものがメリットになる。(伊藤さん)


なるほど。ガチンコで仕事をするにしても、人間は機械ではありません。だからこそ、たまには環境を変えてワーケーションに励む意味がある。仕事の効率性も大切だけど、充足度も大切。試行錯誤をしながら発展を続けている立科 WORK TRIPという取り組みにおいて、来ていただいた企業さんに「立科町にきて、仕事ができてよかった」と思っていただけるのは、雄大な自然の中で人間が人間らしく仕事をする体験を提供しているからではないでしょうか。そして人間の適応心理を考えると、一週間くらいゆったり時間をとってくれば効率もどんどん上がってくる。せかせかしないってなかなか難しいですが、そこがこの立科 WORK TRIPの醍醐味のような気がします。


<2日目>アイデアソンの取材

二日目は立科町のふるさと交流館「芦田宿」で、立科町テレワーク事業の営業チームのみなさんと、若手の会さんで行なった「立科 WORK TRIPをアップデートするアイデアソン」を見学させていただきました。

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「立科町の人と会うことをコンテンツ化してもいいのでは?」
「複数ある中で立科町を選んでもらうためにはどうすればいいか?」
「ワーケーションを通して、立科町を知ってもらい、慣れてもらうには?」
「リピーターになってもらうには?一緒に仕事を考えるのもありかな?」
「まずは求められている成果をあげることが大前提?」

などなど、いろんな意見が交わされます。和やかな中にも繰り広げられていく立科愛を感じます。企業と立科町はこうやって絆を深めていくんですね。
穏やかな中にも真剣な談義が繰り広げられていく光景を見ていると、立科町の可能性って、まだまだこれから開けていくような気がして。私自身、強い希望を感じました。


今回お越しくださっていた4人のゲスト。インタビューをまとめてみました。

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株式会社 長大 青柳竜二さん。
町づくり事業部に所属。地方創生や過疎化、高齢化に対してのアイディアを提供。地方を元気にする役割を担っている。

Q 今回は、立科町の立科 WORK TRIPをトライアルとして採用されたと思いますが、参加された感想はいかがですか?

A 今回、育休中の参加だったので、ワーケーションの中のバケーションの部分が主になっていました。同行した家族も楽しみつつ、仕事やWEB打ち合わせも出来たので、満足しています。

Q 今後、どういったことをワーケーションを取り入れたらいいと思いますか?こんなところを改善していくといいな、など思ったことがあれば教えてください。

A 今回、立科町の方や観光協会の方にいろいろ案内もしていただいたので至れり尽くせりでした。交流を深めながら、立科町自体も知ることが出来て、普段の生活圏を離れて仕事ができるということは、力になるんだと思いました。

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株式会社 長大 郷田智章さん 
インフラ関係の設計が主な仕事。橋の設計、維持管理、補修設計を主に携わっている。

Q この二日間、立科 WORK TRIPを体験されて、感じられた成果がありましたか?

A ワーケーションの目的とかゴールは我々も模索中ですね。それを体験したいと思って今回来させていただきましたが、やっぱり来てみたからこそ分かったことが多いです。
違う環境で仕事ができるのかと半信半疑だったけど、やってみたらできるじゃないかと。立科町に来たからこそできることを見つけられるかもしれない。それが最終的に仕事につながるかもしれないとか。具体的には、これから我々なりに考えていければいいのではないかなと思っています。

Q  違う場所で仕事をすることでチームとして何か深まった部分や新しい発見はありましたか?

やっぱり、いままでワーケーションは難しいだろうと思っていたことを一緒に体験していくことで意外と何かできそうだし、ここから新しいことを考えられそうだというのは、今回参加した4名で共有しました。そういう意味では次につながるきっかけにはなったかなと思います。

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株式会社 長大 山下悠輝さん 
事業戦略推進センターに所属。企業の売り上げ増加を目的に縦割りの企業構造を横につないで効率化を図っていく仕組みを担う。新しい新事業を立ち上げるような部署でもある。

Q(組織内の風通しという観点からすると、)それぞれの部署で、個々でやってきた仕事も全体で統括していかないと進まないっていうことですよね?テレワークという働き方も、そういった考え方に沿って活用されているのですか?

A そうですね。テレワークがはやる前っていうのは、例えば、同じ東京都内の部署であっても、所在地がバラバラだったりして、打ち合わせのタイミングの選択肢の幅がなかったと思うのですけれども、そこをWEB会議などを利用するなどして補うとか、そういった使い方をしています。


Q 今回、立科 WORK TRIPを実践してみて率直な感想をお願いします。

A 最初はどういったものなのかということがわかっていなかったので、オフィスや自宅、ホテルでやるのと、どう違うのか疑問だったんですけど、ルートの違う体験ができたということが、すごく新鮮でしたね。それこそ、朝の女神湖沿いを散歩して、フレッシュな気持ちで今日も仕事に打ち込めました。実は昨日は正直、戸惑いもあってあまり作業は進まなかったのですが、今朝はリフレッシュしてスムーズに進めることが出来ました。

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株式会社オリエンタルコンサルタンツ 伊藤昌明さん
系列会社に出向中。経営企画、人事採用、人事育成に携わる。

Q 今回は二日間、短い時間でのトライアルだったと思いますが、実際に立科WORK TRIPを利用した感想をお願いします。

A 最初、ワーケーションってどんな形でやればいいのかっていうのが全然想像できなかったんです。だけど、経験して一番感じたことは、東京の朝と全然違うということですね。もう、最高ですね。朝、一日の始まりがいいと気持ちが上がってくるし、モチベーションのアップにもつながる。今日も一日頑張ろうと。そういう部分って、東京だとなかなか経験できないですよね。それをめちゃくちゃ実感しました。

それだけでも、ワーケーションの価値があるなと思っていて、生産性云々というよりは、どちらかというと、心が豊かになり幸せな働き方ができるのではと思います。そういう文脈で、ワーケーションをとらえるほうが、本質的な気がしますし、そこを伝えていければいいのではと思っています。今回、すごくそれを感じました。

Q 立科 WORK TRIPがこうなったらもっといいなと感じたことがあれば、お願いします。

A これっていう要望とかはまったくなくて、やっぱりこう、必要なことをさりげなくサポートしてくれていたんですよね。所々で興味があるところに連れて行ってくれる。絶妙な距離感の中でサポートいただいたので、あんまり窮屈な感じもしないし、かといって、放置されている感じもしませんでした。今回の形は、我々としては理想でした。

例えば、「自分たちで宿取りました。仕事をしました。観光して終わりました。」ではなく、そこでちょっと地元の人との交流のなかで何らかのヒントを見つけたりするような時間があってとてもよかった。そういうのは、これからもできればいいと思っています。地元の人との時間っていうのは魅力の一つだと感じましたね。

いつもの職場でいつものように、という働き方だと新しい発見というのはなかなか生まれないということを今回はすごく感じました。結局リピートするポイントって何かというと、人がいるっていうことじゃないかと思います。次またワーケーションをしようとなったら、皆さんにきっとお声がけしますもんね。良かったら会いましょうよって。


取材を終えて

今回の取材を終えてみて、この町の自然と住む人たちそのものがこの町の財産なのだと、改めて感じ取ることができました。これからますます立科 WORK TRIPをきっかけにしたつながりの輪が広がっていく様子を楽しみにしています
今回の立科 WORK TRIPの舞台の背景には美しい女神湖はもちろん、蓼科牧場や蓼科山があります。標高が高く、これから気温がどんどん低くなるこの町ですが、一方で確かなぬくもりもそこにあることを実感しています。

この町に移住してきて、本当によかったな。と改めて再認識する取材になりました。


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