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自転車の思い出

タイトルとは関係ないが、そもそもこの話をしようとnoteを書き始めたのだ。
途中から何の話だになっていくが。(いやそもそも、何の話をしたかったんだという話であるが)

小学生の頃、国語の教科書に載っていた話(物語でなく、論文みたいなやつ)で、車輪についての話を今でも時々思い出す。
忘れていたタイトルはググってみたらわかった。本川達雄著作『なぜ車輪動物がいないのか』だ。
……同時に、小学生の頃だと思っていたが、中学あるいは高校の現代文だった可能性が高いことも判明した。中学の現代文だった気がしてきたな……

それはさておき。
【車輪は車輪そのものの1/4の高さは勢いがあれば超えられるが、1/2の高さは絶対超えられない。】
キックボードの事故を聞く度にこの部分を思い出す。
キックボードのタイヤはめちゃくちゃ小さい。
歩道と車道の段差程度もあれでは乗り越えられまい。そりゃ事故る。
と、しみじみ思うのだ。

自転車、ローラースケート、ローラーブレード……
あれらはめちゃくちゃスピードが出る。そのくせ段差に弱い。
そりゃヘルメットを被れ、プロテクターをつけろになる。
普通にコケることの何倍ものダメージを負うことになるんだから。死人も出るわ。

話は変わるかもしれない。変わらないかもしれない。
自転車にまつわるわたしの記憶。

わたしの一番古いと思われる記憶は、自転車を買ってもらったときだった。
玄関に自転車が持ち込まれるのを出迎える記憶だ。

自転車に乗って、家の近くの川に落ちたこともある(落ちる経緯の記憶はあるが、落ちた瞬間とどう助けられたかなどの記憶はない。「あのあと(助けられたあと)川の水が増えて、危なかった」みたいな話を祖母にされたのはなんとなく覚えているんだが)

近隣の子たちに比べて補助輪を外すのが遅く、補助輪がガラガラ鳴るのがうるさいから離れてろと言われたのも覚えている。
なんやかんやあって補助輪を外せたあとは、自転車どころか人も通らぬあぜ道を走ってドヤ顔していた気がする。忘れろ。

自転車に乗って遠くに行けるようになり、調子に乗って友人たちが遠方に遊びに行く計画を立てているところに首を突っ込み、ちょっとした事件になってしまったこともある。
(そもそも子供だけで学区外に出てはいけない決まりだったのを、【学区外】の【車の多い道】も通り【商業施設】に行く、しかも資金が友人の親の財布から持ち出したものという叱られ役満な案件だった。あとから首を突っ込んで実質ついて行っただけのわたしは資金源について知らなかったが、バレて参加者一同の親が集まりキツめに叱られた。特にキツく叱られた友人はかなり長い間外出禁止になってしまった。幸い……と言っていいかわからないが、わたしは事情を知らないままついて行ったこともあり、親から罰を受けるまではいかず厳重注意で終わったが)(これ自転車にまつわる記憶にカウントしていいのか?)

夏休み、町民プールに行く際、遠いので自転車を必死に漕いでいたのも思い出だ。
今ではとてもじゃないが自転車では通えないだろう、途中で暑さで倒れかねない。

中学校は自転車通学時ヘルメット着用必須だったが、被ってない、あるいはあご紐をちゃんとつけてない子が多かった。
わたしはちゃんと装着しないと被る意味ないだろと、しっかり装着していたが。
今はヘルメット着用努力義務だっけ。努力義務ってなんだ。

冬場、凍った道を自転車で派手にすべって足を擦りむいたで済ませていいかわからないレベルに血まみれにしたこともあった気がする。
あれはわたしだったと思うが、もしかしたら他の子の怪我だったかもしれない。

朝、自転車がパンクして、このままだと遅刻だと祖父に送ってもらおうと頼んだら、祖父がパンク修理を始め、結局直ったとは言い難い状態の自転車で送り出されたのも、思い出といえば思い出である。
ようやく学校に辿り着くかなと言う頃に、車に乗った祖父から「直ってただろ」と声をかけられた時は泣きそうになった。ここまで来るなら送ってくれても良かったじゃん。

高校生の頃、自転車→駅→電車→駅→自転車→学校、という通学だったのだが、当初駐輪場の契約を逃したため駅からバスを使っていた。
駅からバスに乗り、比較的学校に近いバス停から徒歩20分ぐらいで学校に辿りつく。
……駅から自転車で約20分なので、いかに無駄な労力を朝から使っているかおわかりいただけるだろう。
バスの時間も全然通学に合わない(何故ならみんな自転車で来るから!)ので、馬鹿みたいに早起きしてみんなが乗る電車の1時間前ぐらいの電車に乗らねばならなかった。
……バス通学は早々に断念して駐輪場に日払いで自転車を駐める方向になったのは言うまでもない。その後駐輪場の契約はなんとかできた。
自転車通学に切り替えるまで、帰り道はバスに乗れないことが多くて駅まで1時間ほどてくてく歩きまくった。
むしろバスに乗ったことは片手で数える程度しかなかったが、その間どうやって学校に通っていたか記憶が定かでない(送ってもらっていたことも確かにあるが)

駅から高校へ通う方の自転車は購入時にパンク修理無料の保証をつけてもらった。
これがめちゃくちゃ役に立った。
学校に向かう際、パンクしてるのを遅刻するからと無理やり乗って、帰りに自転車をほぼ引きずるようにして修理に持ち込んだ日もあった。
これを無料で直してもらえるのか、財布を思わず握ったものだったが、直してもらえた。ありがたいというか申し訳ない。

学校帰り、電車に間に合わすためめちゃくちゃな運転で帰る日も多かった。
(逃すと次の電車まで30分、場合によっては1時間待たねばならなかったので)

自動車運転免許を取り、車を運転するようになって身にしみて理解した。
学生時代の自分の自転車運転、めちゃくちゃ危なかった。
車から見てめちゃくちゃ邪魔だった。
頭を抱えたくなるほどの所業だった。

いつぞやか、『自転車で切符切るなら免許制にしろよ!』という話を見た時、ほんと免許制にしろよと思ってしまった。
いや真面目な話、自動車学校で習ったあれこれ、自転車運転の際にも必要な知識かなりあったよ……

自転車はとても便利で手軽な乗り物だ。
けど、免許あったほうがいいんじゃないかな……と思う今日この頃である。
被害者になりうる視点でも、加害者になりうる視点でも、現状は自転車に対する知識が足りてないと思う。
(自転車専用レーンみたいなのも足りてないしな!車道に申し訳程度に色に塗って自転車専用レーンですってされても危ないだけなんだが!?)


着地点は最初から見失っている。

奇特なお方向け